クリップオーガナイザのクリップアートを他の PC へ移す

新 PC への移行時等、Web からダウンロードしたクリップアートを他のパソコンでも使いたいということがあると思います。 イメージのみコピーして、クリップオーガナイザに新たに登録し直すと、キーワード情報がなくなってしまいます。 今回はクリップオーガナイザ 2002 でカタログ情報&イメージをどのように他の PC へ移せば良いかというお話です。

Microsoft クリップオーガナイザのカタログ情報ファイルはデフォルトの設定では以下のパスにあります。

\Documents and Settings\(ユーザ名)\Application Data\Microsoft\Clip Organizer\mstore10.mgc

カタログ情報とは別に、実体としてのイメージファイルがありますが、私の場合ダウンロードされたクリップアートは、 "マイ ピクチャ" の下の "Microsoft クリップ オーガナイザ" フォルダ内にありました。

そこでこの mstore10.mgc ファイルと "Microsoft クリップ オーガナイザ" フォルダを新しい PC へコピーします。 (コピーの前に上書きされる mstore10.mgc のバックアップを取っておいた方が良いでしょう。)

全く同一のパス上にイメージファイルを置くことができればこれで終わりですが、パスが変わってしまった場合クリップオーガナイザ上で次のように×が表示されます。

clipart

この場合は「プレビューとプロパティ」より「更新」-「参照」を選んで新しいパスを指定すれば良いです。 1つのイメージのパスを修正すると他のファイルのパスも自動的に修正されました。

ここまでの操作はカタログファイルの置き換えになりますが、既に存在しているカタログファイルを残しながら、他 PC から持ってきたカタログファイルを追加で参照できるようにすることも可能です。 先のパスを修正する手順まで行った後に、オリジナルの mstore10.mgc に戻し、「ファイル」-「オーガナイザにクリップを追加」-「ユーザ設定」でインポートする対象のパス修正済み mstore10.mgc (名前を mstore10.imp.mgc とでもしておきましょう) を指定すれば良いです。この場合、内容がコピーされるのではなく、mstore10.imp.mgc がクリップオーガナイザから参照され「共有コレクション」に表示されるようになるので mstore10.imp.mgc を削除してはまずいです。

クリップアートを活用するということでは以下の記事も参考になると思います。
メディアクリップのコレクションを共有する

RM-AV3000U についてもう少し

海の向こうでは PC と連携できる新モデルが出ているようですが、日本ではこれが発売される気配はないので、まだしばらくの間は RM-AV3000U がソニー学習リモコンの現役最上位機種の位置に留まるのでしょう。実際、使ってみて学習リモコンとしての機能について不足はありません。 そういう状況なので、前回に続いてもう少し詳細に RM-AV3000U の機能を紹介してみるのは意味のあることだと思いました。

RM-AV3000U で何が一番良いかというと、ボタンの多さ&ボタンに割り当てるテキスト表示を選べることだと思うのです。しかし、全てのボタンに自由にテキストを割り当てられるわけではないので注意が必要です。ハードウェアボタンの方は製品画像を見れば使い道は想像できると思うので液晶画面に表示されるボタン (キー) の方を中心に説明します。

液晶画面に表示されるキーで、主に機器の操作に使うのは以下の4種類です。

  1. 1 ~ 12 の数字キー
  2. 表示文字列を任意に設定できる 4つのラベルキー
  3. 表示文字列を選択できる 15個の操作キー
  4. POWER キー

通常 1. の数字キーはチャンネル選択や数値入力に使われることになります。

2. のラベルキーは液晶下部に表示されます。 4つしかないのですが、「モード表示キー」 (時計横の「TV」等の表示) を押すことによって3セット分切り替えて使うことができるので、 4 x 3 = 12 操作分の信号を学習させることができます。表示用テキストは任意のもの (アルファベット/カタカナ/数字/記号) を入力することができます。

3. の操作キーなのですが、これは表示用テキストを自由に設定することができず、いくつかのテキストから選択しなければなりません。 前回「地デジキーがない」と書いたのは 3. の操作キーに地デジ (地アナ/CS) 選択用ボタンはなく、2. のラベルキーに割り当てなければならなかったという意味です。このあたりは発売時期が 2002年だったため仕方ないでしょう。

実際操作キーに表示テキストとして何が選択できるかを示したものが次の図になります。色分けした3つ~5つの表示の中から一つを選ぶことができます。

キー一覧

※1、2 ただし、FAVORITE と EPG のところは以下のようになります。

FAVORITE ボタン: "FAVORITE"、"TITLE"、"ANT SW"、"TV"、"ON"、"TV ON" の6表示
EPG ボタン: "EPG"、"A/B"、"B"、"SUBTITLE"、"5.1 INPUT" の5表示

例えば "REC" を選択してしまうと "d (データ)" は操作キーに表示させることができなくなるので、ラベルキーに割り当てるしかありません。ハードディスクレコーダー等ではラベルキーを多用することになります。そういう時は、 Audio や Video の録・再生に使うものはハードウェアボタンになっていて欲しいと思ってしまいますが、これ以上サイズが大きくなるのは嫌だし、難しいところです。

"番組表" – "EPG"、"番組説明" – "INFO" 等の対応をきちんと覚えられれば快適なリモコンライフが待っています。不要なキーは表示させないこともできるので、ハードウェアボタンのみの学習リモコンよりはずっと快適だと思います。

詳細は書きませんが、マクロ機能やタイマー機能、バックライト点灯など他にもセールスポイントはあります。 欲しくなった人のためにアマゾンの商品紹介も貼っておきますね (笑)。

Cisco Catalyst を使った MAC アドレス認証

Cisco の Catalyst スイッチを用いた MAC アドレス認証を試してみました。 RADIUS サーバに MAC アドレスを登録しておいて、スイッチのポートに端末がつながった時にその端末の MAC アドレスが RADIUS サーバに登録されていれば通信を許可するという動作です。 1つのポートには1つの端末がつながる想定 (Cisco の用語でシングルホストモード:host-mode = single-host) です。

MAC アドレス認証は 802.1X 認証機能の一部を使って行います。802.1X 認証機能の中に MAC 認証バイパス (MAC Authentication Bypass) という機能があるのですが、これを使うと、 802.1X の EAPOL を使った認証にクライアントが反応しない時は MAC アドレスによって認証を行い、成功すればアクセスを許可するような動作をとることができます。 MAC 認証バイパス機能が使えるのは IOS Release 12.2(25)SEE 以降です。

早速ですが関連する設定は以下のようになりました。12.2(35)SE5 で試しました。

aaa new-model
aaa authentication dot1x default group radius
!
aaa session-id common
dot1x system-auth-control
interface FastEthernet0/1
switchport access vlan 10
switchport mode access
dot1x mac-auth-bypass
dot1x pae authenticator
dot1x port-control auto
dot1x timeout tx-period 3
spanning-tree portfast
radius-server host 192.168.0.1 auth-port 1645 acct-port 1646
radius-server source-ports 1645-1646
radius-server key cisco

斜体のところは明示的に入力していないけれど、設定表示には表示されるようになったコマンドです。

インターフェイスの "dot1x timeout tx-period 3" と "spanning-tree portfast" の設定は、端末をポートに接続してから通信ができるようになるまでの時間を短縮するために必要です。 tx-period は 802.1X 認証 (EAP-Request/Identity) に対してのクライアントからの応答を待つ時間ですが、802.1X 認証は使わず MAC アドレスを使って認証するのでこれを短くします。ただし、tx-period を短くすると認証失敗時 (=許可されない端末接続時) の再認証間隔も短くなってしまうので、環境に合わせたチューニングが必要かも知れません。

RADIUS サーバ関連の設定 (サーバアドレス、キー等) や VLAN 番号等はあくまでも一例です。

RADIUS 側は User-Name、User-Password を共にその端末の MAC アドレス16進の小文字 (例:"000a0b0c0102") として許可する端末のレコードを登録しておけばオッケーです。

ちなみに host-mode には他に multi-host、multi-domain (12.2(35)SE 以降) というのがありますが、Catalyst の1ポートにハブ等を介して複数の端末を接続したときに、個々の端末を Catalyst で認証する仕掛けをつくるのは無理だと思います。 multi-host モードでは1ポートに複数端末がつながっている時、それらの端末のうちのどれかの認証が通ってしまえば、そのポートに接続している全ての端末がアクセス可となります。multi-domain は試していませんが、ドキュメントを読む限り音声とデータを独立して扱うためのもので複数のデータ端末を個々に認証するためのモードではないようです。


Cisco の認証関連について 2009.6 現在の情報をまとめましたので、こちらの記事も参照ください。 802.1X 認証と MAC 認証の実行順を指定するコマンドや新しい host-mode が導入されています。

交換レンズラインアップと使い分け

久しぶりにカメラのエントリを書いたのでついでに最近のレンズの使い分けについて書いておきます。 これ以外のレンズを知らず、それなりに満足してしまっていて技術・知見もないので描写がどうとかいう話は書けませんのでご了承を。

SIGMA 30mm F1.4 EX DC /HSM
娘が生まれたこともあって室内での撮影が多く、最近つけっぱなしにしているのは 18-55mm よりもこの 30mm です。 使ってみると、一眼レフを買ったらやはり一つは明るいレンズを買ってボケた写真を撮ってみなければならないように思えてきます。 外で動き回る子供たちを撮るときはついついズームレンズを選んでしまうところですが、明るいレンズを使いたくなる室内では被写体はあまり暴れない (はずな) ので、単焦点で問題ないです。このレンズをつけて持ったときのバランスも気に入っています。

Canon EF-S18-55mm F3.5-5.6 II USM
30mm の次につけていることが多いのはやはり Kiss 標準レンズの 18-55mm です。 特に小物系の撮影 (例えば バスコレとか) は撮影倍率の関係でこのレンズを使っています。 小物は絞って撮るので暗さは気にならないです。

Canon EF55-200mm F4.5-5.6 II USM
例えば旅行等、何を撮るかわからないときは 18-55mm (または 30mm) と組み合わせて EX 140 に入れて持ち出します。 何を撮るかわからないときにレンズ1つでは不安ですが、70-300mm はやはり持ち出すには重いので、このレンズを選んでいます。

Canon EF70-300mm F4-5.6 IS USM
このレンズを使うときは運動会や撮影可能な屋外ステージなど目的がはっきりしている時です。 このレンズを使うときはバランスの問題から BG-E3 をつけて使うので、重装備になってしまいます。 IS (手ブレ防止) はやはり良いですね。

Canon EF50mm F1.8 II
30mm を買って出番は少なくなりましたが、ポートレート撮影などまだまだ使う機会はあります。安いですが写りは満足しております。 最近も某所で誉められていましたね。

今のところはこれだけ揃えば十分だと思っています。 子供以外にももっと色々な写真を撮ろうとすると広角レンズやマクロレンズも欲しくなってくるのでしょうが、まだ大分先のことでしょうね。 多分この次に物欲が向かう先は純正ストロボのような気がします。


2007. 10. 22 追記
デジカメ Watch のアンケートによると 70% の人がズームと同じかそれ以上の頻度で単焦点レンズを使うそうです。一眼レフを買ったらやはり一つは明るいレンズを買って… (略)。

EOS Kiss Digital N が修理から返ってきました

修理に出していた EOS Kiss Digital N が無事直って帰ってきました。約3週間かかりました。 修理は QR センターでなく量販店 (さくらや) にお願いしたわけですが、これは3年間補償 (HOT安心補償 タイプA) をつけていたためです。 購入価格の3%で加入できたのですが、2年経っているので全額でなく購入価格の 40% 迄が補償対象となります。 ただし、修理代の 10% は自分で負担しなければなりません。

今回の修理はキヤノンの修理技術認定店で行われ、修理費用は以下の通りでした。

技術料 9,000円
部品代 17,500円
消費税 1,325円
27,825円

ダブルズームキットを 140,000円で買っているので補償加入料は 4,200円かかりました。 修理代金の 90% 、約 25,000円が戻ってきますので、店員さんの勧めを鵜呑みにして加入したのですが、加入しておいてかなり助かったということになります。

さて、注意しなければならないのは手続きなのですが、一旦修理代を全額支払った後、補償金の請求手続きをすることになります。 手続きをしてから入金までは3週間~1ヶ月程度かかるそうです。 修理が出来上がったときに安心補償加入書の他、印鑑や振込先銀行口座情報を持っていかないとその場で請求手続きすることができません。郵送でも受け付けてもらえるそうですが、できれば店頭で申請内容をチェックしてもらった方が良いように思います。

かなり昔、どこぞの量販店でザウルスのカバーが壊れたときに「全損じゃないと補償対象にならないんですよねぇ…」と言われて以来延長補償は毛嫌いしていたのですが、今回はとても助かりました。 3年間というと修理に出す可能性があるかどうか微妙なところですが、実際このようなことがあると次回ボディを買うとき (いつだ?) も補償をつけてしまいそうです。

テルミンを書店で衝動買いすることになるとは..

まさか書店に「テルミン」が置いてあるとは思いませんでした。知らない人のために説明すると「テルミン」というのは世界初の電子楽器です (Wikipedia のエントリ)。 私は大昔 (多分 20年ぐらい前) のキーボードマガジンの紹介記事で知ったのですが、最近は日本にも「テルミニスト」がいてそれなりに知名度があがっているようですね。それでも書店でテルミンが税込 2,300円で売られているとは想像しませんでしたが。

というわけで今回買ったのは「 大人の科学マガジンVol.17 テルミン 」です。小さなテルミン、「テルミンmini」が付録でついてきます。 本の方もまるごとテルミンといった感じです。 今現在サイトが重くなっていますが、大人の科学のサイトにテルミンmini の弾き方ガイドと模範演奏の動画が公開されています。

実際の組み立てはドライバー一本で簡単に出来ます。15分程度で組み上げることができました。 本来テルミンは両手を使ってピッチとボリュームをコントロールするのですが、テルミンmini ではピッチのコントロールのみできます。 また、出力は内蔵スピーカーのみで、アンプ等に出力するためには改造が必要です。電源は単三電池が4本です。

さて、実際やってみるとチューニングに手間がかかり、演奏もやはり難しいです。 もちろん、それはそういう楽器だからなわけで買ったのを後悔することにはなりません。 「テルミン」と聞いてピクッとしてしまう人にとっては買って損はないと思います。 少なくともテルミン奏者の偉大さがわかって良いのではないでしょうか。 本誌中の記事では懐かしいシンセの写真も見ることができます。

本誌にはアンプ出力用のジャックをつけたり、2台分のテルミンmini を使ってボリュームコントロールができるようにしたりする改造が紹介されています。ジャックをつける程度ならば簡単にできそうなので演奏の腕が上がればやってみたいところです。 その前にギターを練習しなければですが…


2007.10.3 追記
執筆された方のサイトで改造時の写真が公開されています

BOSS SE-70 の SysEx メッセージについて

「これはまた別の機会に」と書いたままだいぶ月日が経ってしまいましたが SE-70 の MIDI System Exclusive Message についてです。

私の使っている Cubase VST 5 には studio module という MIDI システムエクスクルーシブメッセージ (sysex) を使って音色を管理するモジュールが付属していて、シンセ類の音色パッチはこれを使ってデータ管理しています。 シンセから取り込んだパッチをソングの一部として保存できるし、取り込んだ名称を使って Cubase 上でパッチを選択できるので、特に複数の機器を用いてレコーディングする場合に studio module はかなりの威力を発揮します。

今となっては何世代か前のバージョンになってしまった VST 5 ですが、少なくとも初期の Cubase SX/SL には studio module に相当するものがないとのことだったので アップグレードを見送り、結局現在まで Cubase VST を使い続けています。

さて我が愛器となった ボス SE-70 のセッティングデータもこの studio module で管理しようと思いました。 Cubase パッケージに含まれていた SE-70 用のドライバを用いてデータを PC に転送にしたわけですが、何とエラーが起こりデータを保存することができません。 Cubase VST 5 には DMaker というドライバファイルを作成するためのツールが付いてきます。 これを使って付属の SE-70 用ドライバを読み込みその内容を眺めてみると、どうやら SE-50 用のドライバを多少変更しただけで動作確認もろくにしていないようなものがパッケージに収録されてしまったようです (泣)。

付属のドライバファイルの多くはユーザが作成したものなのです…

仕方ないので何とか手を入れて動かしてみようと思い立ちましたが、なかなか大変です。 DMaker の情報も少ないのですが、 それに加えてマニュアルを始めとしてどこにも SE-70 の MIDI システムエクスクルーシブメッセージについての解説が載っていないのです。

唯一 Web 上で見つけたのがこのページの情報です。 これと SE-50 のエクスクルーシブ情報 (こちらはマニュアルに記述あり) を参考にしつつ試してみたところ、エフェクトデータの要求は以下のコマンドで可能だとわかりました。

F0 41 DEV 61 11 a1 a2 a3 s1 s2 s3 F7
DEV: デバイスID = (MIDI チャンネル -1)
a1-a3: アドレス
s1-s3: サイズ

エフェクトデータのアドレスは以下の通りです。

00 00 00 Effect #1
01 00 00 Effect #2
...
63 00 00 Effect #100

サイズは0以外ならば何でも良いようで、例えば1番目のエフェクトデータを要求するには SE-70 に以下のコマンドを送ります。

F0 41 00 61 11 00 00 00 01 00 00 F7 (MIDI チャンネルを1に設定している場合)

すると SE-70 よりデータがダンプされます。 ダンプされるデータは以下のようなものですが、

F0 41 DEV 61 12 a1 a2 a3 ...

個々のエフェクトデータは可変長でアルゴリズムによってもサイズが異なりますし、同じアルゴリズムでも設定によってサイズが変化します。

とりあえずこれらの情報をもとに studio module 用ドライバを修正して SE-70 のデータを PC に送ることはできるようになりました。 まずはエフェクトパッチの保存という目的は達成しました。

しかし、送られる個々のパッチデータサイズが可変長でパッチ名の位置も変わるため表示用名称の位置を固定アドレスで指定できず、studio module 上にパッチ名を表示できない (正確にはゴミが表示される) 状況です。 これには困っているのですが、とりあえず保存ができるからと問題を放置したまま今日に至っております…

Microsoft Word 目次の書式設定

以下の内容については手許の Microsoft Word 2002、2003 の目次作成機能で試しています。 (追記:2007 でも同じ手順でできそうです。)

Word でよくわからないことの一つに作成済みの目次の書式設定方法がありました。 一度目次を作成した後に、目次部分を選択して「段落」の書式設定を変更したとしても、F9 でフィールド更新すると元の書式に戻ってしまいます。フィールド更新後の書式は何を基に決まるのだろう??? と。 こんな時、皆さんは「挿入」メニューを使って目次を作り直したりしてませんか?

実は後から目次の書式を変更する方法もあるのです。以下の方法で書式を設定することができます。

  1. 目次の行末にカーソルを移動して、コンテキストメニュー (右クリック) で「フィールドの編集」を選ぶ
    dialog 1
  2. 「フィールドの詳細オプションを設定するには (…略)」の説明に従い「目次…」をクリックする
    dialog 2
  3. 新規作成時と同様に目次の設定ダイアログが現れるので、ここで書式設定をする
    dialog 3

目次の書式設定ダイアログボックスを表示させることができれば「オプション」でスタイルを設定したり、「変更」でフォント等を選んだりできますね。(追記:「書式」で「任意のスタイル」を選んでおかないと「変更」ボタンが有効になりません)

それと英小文字が大文字になってしまうのも気になっていたのですが、「目次」ダイアログボックスから「変更」を選んで「文字/段落スタイルの設定」を確認すると「フォント」のところで「全て大文字」や「小型英大文字」が選ばれていました (参考にしたブログ)。

dialog 4

dialog 5

これらの設定をはずせばオッケーです。日本人の感覚からすると不思議な初期設定ですね。

更に応用編ですが、こちらのサイトにはフィールドコードのオプションを指定して特定のレベルの見出しのみページ番号をつける例がありました。

これで目次はバッチリかな…

TOMIX vs. KATO という宗教論争

国内Nゲージについてみると2大メーカーは TOMIX と KATO ということになると思います。これには大多数の人が同意してくれるのではないでしょうか。 ところが「鉄道模型始めるにあたって『トミックス』と『カトー』のどっち買ったらよい?」と聞かれると合理的な理由をつけてどちらか片方を勧めるのは難しいように思います(なので先日のエントリではあえてこの問題には触れませんでした)。結局自分の事例を参考に当事者に判断してもらうしかないのではないかと。というわけで今回は鉄道模型初心者を対象にして TOMIX と KATO について個人的に比較してみます。

レール
ファイントラック (TOMIX) とユニトラック (KATO) を比べると、種類の豊富さではやはりファイントラックが勝っています。ただ、子供と遊ぶにはユニトラックの方ががっちりしていて良いです。集合式レイアウトをつくる時もコネクタごとジョイナーの交換ができるユニトラックの方が良いように思います。ファイントラックだと金属部分しか交換できないんですよね。あまり考慮する必要はないかも知れませんが、ユニトラックの方はフレキシブルレールとの相性も良いようです。 私の場合、TOMIX の線路を 20年以上前から使っているのですが、最近買ったものは子供と遊ぶためにユニトラックが多いです。

パワーユニット/パワーパック
コントローラについてはレールと同じメーカーのものを購入することになります。そうそう買い換えるものではないので、長く続けるつもりならば最初から大容量のものを買うのがお勧めです。TOMIX で大容量のものを選ぼうとすると N-1000-CL (税込み定価 10,290円、走行用 1.2A) になってしまいますが、KATO ならば「パワーパックスタンダードS」(税込み定価 4,725円) でも走行用の電流は 1A で十分な出力です。 常点灯機能でこの価格差を正当化できるかというと無理な気がしますね。私の場合、両社のレールを持っていることもあって N-1000-CL と「パワーパックスタンダードS」を1台ずつ持っていて、複線で使う場合は自作変換ケーブルを用います。ちなみに TOMIX に関しては旧式の交流ポイント用に昔のパワーパックも持っていたりします。

ストラクチャー (建物等)
ストラクチャー関係は好みでしょうね。メーカーを揃えなければならないものでもありません。KATO のジオタウンはお座敷運転中心の人には魅力的かも知れませんが、私は道路を買ったことはありません。駅舎やプラットホームはレールと同じメーカーに合わせた方が良いでしょう。一時期は KATO の方が見栄えが良かった時期もありましたが、TOMIX 製も新製品やリニューアルした製品ならば見劣りしません。私の場合、若干 TOMIX 製が多いですね。街並みコレクションの類を入れると圧倒的にトミーテック製が多いです… 街コレ類はそれ以前のストラクチャーの価格と比べると安価なので、ついつい手を出してしまいます。

車両
レールやコントローラーが他社製であっても走らせることができるので、車両に関しては本当に好みです。TOMIX の方はインレタで車番が選べたりしますが、貼るのが面倒ではあります。私の場合、TOMIX の方は全体的に高価なので所有車両は KATO の方が多いです (最近は価格差が小さくなってきているようですが) 。機関車ならば TOMIX 製でも買いやすい気がします。コンテナ貨車は TOMIX 製が中心ですね。

ちょっと先の話
DCC に行くならば KATO の方が移行しやすいでしょうね。TOMIX にはサウンドシステムやら車載カメラシステム、自動運転システムがあります。 自動信号や自動踏切はどちらにもありますね。 最初からこのあたりに手を出せる人は少ないでしょうが、いつの日かを夢見てメーカーを選ぶのも良いと思います。これらは私にとっても未知の領域です。

その他
ちょっと外れて食玩系車両のことを考えると、昔はBトレ+ KATO 動力車が中心でしたが、鉄道コレクションが出てからは TOMIX もミニカーブレール等小レイアウト用のレールや駅舎を出してかなり力を入れていますね。個人的にはなじみのない車両の鉄コレより身近な車両のBトレの方が好きですが、基本的にこの手の車両は買いません。昔子供用にBトレを買ったのですが、きちんとした尺の車両が連なった長い編成を見てしまうと結局「父さんの!」と言ってBトレでなくそちらを走らせたがってしまうのです。

というような感じでやはりどちらとも言い様がない内容になってしまいましたねぇ。結局好みの問題でどちらのメーカーを中心にしても大きく後悔することはないと思います。

EOS Kiss Digital N で「Err CF」

電子機器の故障は大抵突然にやってきます。それは我が家の EOS Kiss Digital N にもやってきてしまいました。最初は撮影していると何枚かに1枚が "Err 02" となり写真が CF に書き込まれないという症状でしたが、そのうち電源を入れなおしても CF アクセスランプが異様に長く点灯し、"Err CF" が表示されるようになり、CF カードが全く使えないようになってしまいました。これまではこのようなエラーが出たことは全くありませんでした。

「CF 死んだか?」とも疑ったのですが、別の CF カードを使っても同様の症状です。ついでにいうとパソコンでは普通にこれらの CF カードを読み書きできます。どうやらカメラの方の故障のようです。

というわけで、Kiss Digital N を修理に出したのですが、出してから1週間ほど経ったある日、修理センターより電話が来ました。聞けば「異常が認められない」とのことです。テスト用の CF カードはきちんと使えたそうです。「そんなはずはない」と思ってもどう話せば相手を納得させることができるか、とっさの電話ではうまく話を組み立てられません。

そこで思い出したのが、量販店で故障を受け付けてくれた店員さんのアドバイスで一緒に送った MY CF カードです。 送った CF カードについては特に試していないようなので、「こっちは複数の CF 試してる。一緒に送った CF を試して欲しい」と伝えました。

一旦電話を切ってしばらくすると「現象を確認することができました。いただいた CF カードを試してエラーとなり、更にテスト用 CF を試すとエラーとなりました。どこかショートしているのかも知れません。」との連絡が入ってきて、無事修理してもらえることになりました。

というわけで現象を再現することが出来る付属品一揃いを一緒に送っておくというのは大事ですね。うちの Kiss は素直に (?) 電源を入れなおしても "Err CF" という症状になってくれたわけですが、何枚かに1枚 "Err 02" っていう状況だと修理センターに現象を認めてもらうのが大変かも知れません。今回は事情あって量販店経由ですが、そのような場合はキヤノン QR センターに持ち込むのが良いかも知れませんね。


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