iPod から WALKMAN へ

使っていた iPod nano のホールドスイッチの調子が今一つでホールドしたりしなかったりするようになりました。 加えて、私は未だにホイール操作に慣れず、「Podcast」を選ぶつもりが「写真」になってしまうこともしばしばです。 まあ第3世代 nano なのでそろそろ替え時ではありました。

というわけで買い替えたのですが、結局 Apple 製品ではなくソニーの WALKMAN を買うことになりました。 NW-A855 (NW-A850 シリーズ最小容量 16GB モデル) です。 今日はこれをしばらく使ってみた感想など書いてみたいと思います。

iTunes から x-アプリへの移行

必然的に使用するソフトが iTunes から x-アプリに変わるわけで、移行は大変だろうと身構えていたのですが、実際は大したことありませんでした。 今の WALKMAN は AAC にも対応しているので、iTunes フォルダを指定してファイルを取り込むだけです。 ATRAC3 のみで MP3 すら対応していなかった時代の WALKMAN を知っている身としては隔世の感があります。

ちょっと心配だった Podcast も苦労なく登録できました。 RSS ファイルの URL をドラッグ&ドロップするだけで済みます。

良いところ

これまで使っていた第3世代 iPod nano と比べての感想なのでご注意ください。 (現役 iPod nano は既に第6世代なのですね…)

  • やはりオーディオメーカーだけあって、付属のヘッドホンは iPod のものと比べるとずっと良い音です。 ヘッドホンを買い足さなくて済むことを考えれば価格面は納得できると思います。 なお、写真中のプラグを見ていただくとわかるように、ノイズキャンセリング機能を使うには専用ヘッドホンが必要です。
  • 液晶画面が大きくなってビデオや写真を見るのが快適になりました。 とは言っても字幕を読むにはやはり厳しいサイズです。
  • ノイズキャンセリング機能は確かに効果があります。 ただし、マニュアルでも「主に低い周波数帯域のノイズを打ち消すもの」とあるように、全てのノイズが消えるわけではないので過大な期待をしない方が良いです。 「キャンセル」と言うよりも低減すると言った方が正しいです。 もし、お気に入りのヘッドホンがあればノイズキャンセリング機能にこだわるよりもそちらを使った方が良いと思います。
  • 「飛散防止フィルム」が最初から貼られているので保護シートを購入しなくても良いです。 それに気づいたのは純正保護シートを買った後でしたが。 飛散防止フィルムの上に保護シートという方もいるようですが、私は汚れてきたら貼り替えれば良いと思っています。
  • スリープ機能付きなのは寝ながら聴くことの多い私にぴったりです。

褒めているんだかけなしているんだかよくわからない文章になってしまっていますが、ここまでは気に入っている点です。

今一つのところ

Podcast 中心で使っているのですが、そのあたりの使い勝手で気になる点があります。

  • 音楽/音声系の早送り (早戻し) 速度が不満です。 ビデオ系の再生だと 10倍、30倍、100倍とボタンを押す回数に応じて早送り (早戻し) 速度が変わるのですが、音楽/音声系の再生ではそのように早送り (早戻し) 速度を変えることはできません。 押し続けても早送り速度が加速するわけではありません。 ニュースやラジオ番組をポッドキャストで聴くと結構時間が長めの音声ファイルもあると思うので、音楽/音声系でもビデオ系と同様の操作ができるようにして欲しいところです。
  • Podcast の連続再生ができません。 1つのエピソードが終わったらタイトルリスト画面に戻って次のエピソードを選択する、という操作になります。 音声系ポッドキャストに関して「>」ボタン (右方向ボタン) を押すとそのエピソードの先頭という動作も微妙です。 (「<」、「>」共に先頭移動です)
  • Podcast の表示順がタイトル昇順で使いにくいです。 Podcast は最新エピソードを毎日聞くような使い方が多いと思うので、日付順で新しいものが最初に来てほしいところですが、そうなっていません。 仮にタイトルに日付が入っていたとしても昇順なので古い日付が前に来てしまいますし、文字列順なので 4/19 の次は 4/2 みたいなことになります。
  • x-アプリとのポッドキャスト自動同期は可能ですが、iTunes で可能な「最新の3つのみ同期」というような設定ができません。 x-アプリ側で「最新の3項目以外を削除」というような設定はできるのですが、これだと古いファイルは PC のファイルシステムから消去されてしまいます。 かといって、WALKMAN 上の古いエピソードを手動削除しても次回の同期で全て元通り復活してしまいます。 iTunes で可能な「PC に全エピソードを保管してそのうち最新の数ファイルを同期する」ことができないのです。 この辺はできるだけ自動で管理したいのですがどうしたものか悩みます。

逆に音楽系はこれといった不満はないです。 カラオケ機能やピッチシフト、スピードコントロール、区間指定リピート等々様々な機能がついていて、Apple 製品と比べると良くも悪くも日本製という感じがします。 音質補正関係も充実し、オプションのケーブルを買えば (アナログ入力ですが) 録音まで出来てしまいますが、少なくとも私は全部の機能は使わないでしょうね。

その他

  • ビデオニュース系ポッドキャストを聴くときは画面表示が不要な場合も多いと思いますが、設定によりホールド状態で画面オフで音声のみにすることができます。
  • ヘッドホン装着時にレジ袋をこする時のような音がするのですが、マニュアルにも「装着時にこすれ音などが発生することがあります」と書いてあるのでそういうものなのでしょう。

まとめ

というわけでポッドキャスト関連の操作は改善の余地が多いように感じます。 Web 上の情報を探すと先代の NW-A840 シリーズの頃から改善を要望する声はあったように見えますが、何も変わっていないようです。 とは言ってもそこはソニー、音楽リスナーには多機能で魅力的な製品になっていると思います。 ちなみにマニュアルはこちらです。

まあ私にとっては iPod nano の調子の悪いホールドスイッチとお別れできたことが重要ですが。

PCM-D50 の USB 転送速度が遅い件、etc

PCM-D50 を購入してからしばらく経ちました。 用途としては今のところバンドのスタジオ練習の録音のみです。 使っていて気づいた点を書いてみます。

1. USB 転送が遅い
USB 接続したときの転送速度が遅いです。 メモリースティック Pro HG デュオ HX を使って、PCM-D50 に装着して PCM-D50 を USB 接続した場合と、HG デュオ HX 付属のアダプター (MSAC-UAH1) を用いて USB 接続した場合で転送速度を比べてみました。

転送するファイル:約 970Mバイト (44.1kHz/16ビットで約 1時間30分)

PCM-D50 を接続した場合: 約 3分15秒
MSAC-UAH1 を接続した場合: 約 40秒

見ての通り、PCM-D50 を USB 接続した場合の方が圧倒的に遅いです。 内蔵メモリーを使ったところで転送は速くなりません。 PC 側は同じ USB ポートを用いているので、PCM-D50 の USB 転送速度が遅いということだと判断しています。

2. メモリースティックをはずしづらい
というわけでできるだけメモリースティックに録音し、 MSAC-UAH1 経由で PC に転送するようにしようと思うわけですが、スロットが奥まっているため、入れるのはともかくメモリースティックを取り出しづらくなっています。

3. もっとエフェクト欲しい
VAIO 付属の SonicStage Mastering Studio に豪勢に盛りだくさんのエフェクトを付けるのであれば、PCM-D50 付属のものにもグレードが多少落ちても良いのでマスタリング用のエフェクトを充実させて欲しいところです。 VAIO 購入者よりも PCM-D50 購入者の方にエフェクトの需要があるでしょうが、だからこそ無償では付けられないということなのでしょうか...。

4. 本体だけで曲順を変えられない
個人練習やコピーのために再生もよく使うのですが、曲順を変更するためにはわざわざ PC に接続して付属の「Playlist Editor for PCM-D Series」を使わなければなりません。 本体だけでは曲順が変えられないのです。 しかも「Playlist Editor for PCM-D Series」は標準の FOLDER01 ~ FOLDER10 しか対応していないようで、その外に作成したフォルダは表示されないため、曲順を変更できません。

気に入らない点をいくつか挙げましたが、基本的に満足しているのは以前書いた通りです。 簡単に言うと録音がお手軽にできるようになって嬉しい、ということになるのですが、いくつか具体的に挙げてみます。

5. 波形を見ながら編集できる
6. 長時間録音が可能
ってこれらは以前も書いていますね。 メディア交換不要というのに加えて、電池の持ちが良いという点も挙げておきます。

7. リミッター付きでレベル調整もお気楽
大きい音が来ても (有効にしていれば) リミッターがちゃんと効いて何とかなります。 バンド練習の確認用に録音する際は、少し録音レベルを高めにしてリミッターを効かせておいた方が後でレベル調整等に手間をかけずに済みます。

最後にオプションについて。いつもはスタジオでは椅子の上に置いてキャリングケースで角度をつけています (キャリングケースにはマグネットが入っていて、角度固定で斜め上を向く「簡易スタンド」になるのです) が、ちゃんとセッティングしようとするとスタンドは必要でしょうね。 それとリモコンはワイヤレスにすれば使いでがあったような気がします。

MDR-EX300SL を購入しました

外出時の iPod 用に NUDE EX Monitor シリーズの MDR-EX300SL を購入しました。 私にとって初めてのカナル型ヘッドホンで、カラーは iPod と組んで違和感のないホワイトにしました。 家では MDR-CD900ST を使用しているのですが、「EX モニター」シリーズはこの 「MDR-CD900ST の設計コンセプトを継承したインナーイヤーヘッドホンシリーズ」なのだそうです。 このあたりが同価格帯の XB (Extra Bass) シリーズの MDR-XB40EX よりも MDR-EX300SL を選んだ理由です。

また、他にも MDR-EX700SLMDR-EX500SL という上位モデルがありますが、室内利用よりも消耗が予想される外出時の使用だと私としてはこの辺りの価格帯までという感じです。 外で使うのに音質にこだわりすぎるのもどうかと思うわけで割り切っています。

ケーブルの長さはリモコンと合わせて使用することも想定して本体ケーブル+延長ケーブルというパッケージングになっています。 iPod を胸ポケットに入れて使う分には延長ケーブルなしで問題ありません。 延長ケーブルのみL字型プラグです。 耳に入れるのでシリコンイヤーピースが耳アカで汚れないか心配ですね。 特に色が白の場合、くすんで汚れているとかっこ悪いかも知れません。

MDR-EX300SL

さて、音質についてですが、無難なものになっていると思います。 バランスとしては低域が持ち上がっている感じがしますが、音質は良いと思います。 きちんと高い方も低い方も出ていて、変なクセがあるわけではなく、ただ低音が持ち上げられている、というような感じです。 エージングが進むと音が変わるという話があちらこちらで見られますが、10~20時間程度使用の今の段階でも私には満足な音質です。

カナル型は初めてだったわけですが、遮音性が高く、歩いている時に使うのはちょっとどうかという気がします。 もともと歩行時にヘッドホンステレオは使わないのですが、これだと周囲の音に反応できず危ないように思います。 逆に、音楽を聴くという観点ではコードが何かに触れた音 (「タッチノイズ」というらしい) や歩いている時に体を伝わってくる振動が気になります。 というようなことを考えると、動きながら聴くときに使うものではないのだと思います。

実は Sony の非対称ケーブルはあまり好きではありません。 左が抜け易いですし、左右ユニット間のケーブルも説明書の通り後ろに回すと、襟首などに挟まれて首を回した時に右が引っ張られたりもするし。 こんなのは私だけでしょうか?

ここから余談の iPod 付属ヘッドホンの話です。

apple headphone

昨年 iPod shuffle (第1世代) から iPod nano (第3世代) に買い換えたときも shuffle 付属のヘッドホンをそのまま使い続け、それがくたびれてきたので、今回の MDR-EX300SL 購入に踏み切ったのでした。 というわけなので nano 付属のものは未使用で眠っていたのです。 で、今回聞き比べをするために未使用のヘッドホンも引っ張り出したので気づいたのですが、nano 付属のものは shuffle のものよりかなり音質が良くなっていたのです。 MDR-EX300SL には負けますが、それなりに聞けます。 ただし、nano のものは shuffle のものよりユニットが小さくなっていて私の耳だと抜け易いです。 写真は左が nano (第3世代) 付属、右が shuffle (第1世代) 付属です。

更に余談ですが、MDR-EX300SL 付属のポーチは iPod nano (3rd generation) にちょうど良いサイズなのでした。


2009.4.24 追記
「エージング」って言ったってマニアが言っているだけでは?、と思っていたのですが、確かに音が変わります。低音が引っ込んでバランスがずっと良くなりました。 ただ、結局私は高遮音性が怖い&Podcast 中心なので、通常は nano 付属のものにパッドをつけて使い、バンド課題曲チェックや演奏チェックを行うときは MDR-EX300SL を持ち出すという使いわけをしています。


2011.1.19 追記
先の追記では「使いわけ」と書きましたが、結局その後ほどなく普段使いに MDR-EX300SL を持ち歩くようになりました。 また、寝るときに聞きながらという使い方も結構しています。 それでもメーカーロゴや L/R 表示がかすれた程度で問題なく鳴っています。 その後 MDR-EX310SL という後継モデルが発売されていますが、その分 EX300SL が安くなっています。 EX310SL になって「劇的に音が良くなった」というわけでは無いようなので、在庫処分価格の EX300SL を狙うのもアリだと思います。

外出時用という意味では壊れるまで EX300SL を使ってしまいそうですが、MDR-EX800ST には興味あります。

PCM-D50 のマイク位置、DPC

PCM-D50 についての補足を書きます。

マイク位置について
「X-Y ポジション」の 90度、「ワイド・ステレオポジション」の 120度の他、平行して正面に向く位置 (勝手に「0度」と呼びます) の計3箇所で止まるようになっています (AV watch の参考記事)。 ただ、関係者のコメントからすると、3箇所の止まる位置以外にも自由な方向に向けて好きなだけ微妙な調整をしてください、ということのようで、これらの位置はあくまでも目安に過ぎません。

120度の位置では[右マイク-右チャンネル、左マイク-左チャンネル]ですが、90度の位置では[左マイク-右チャンネル、右マイク-左チャンネル]に切り替わっていてちゃんとイメージ通りに録音されます。 ではマイクが切り替わる境界がどこかというと、2つのマイクを両方とも 0度の位置から内側に向けると左右が反転します。 どちらか1つが 0度か 0度より外側に向いていれば[右マイク-右チャンネル、左マイク-左チャンネル]になります。

デジタル・ピッチ・コントロール機能 (DPC)
結構気に入っている機能がこの DPC です。 ピッチを変えず再生速度を +100% ~ -75% の範囲で変えられる機能です。 私にとってはこちらの機能も欲しかったのですが、ピッチを変えて再生することはできません。 「スピード・コントロール」機能とした方がわかり易い気がするのですが…

PCM-D50 は WAV ファイル、MP3 ファイルを再生することができます。 録音は WAV ファイルのみです。

この DPC を 範囲指定の繰り返し再生 (A-B リピート) 機能と組み合わせて、バンド練習曲の耳コピーに活用しています。 私はシンセをやっていた頃から楽器を弾きながらパソコンに向かうのが苦手で、例えばミュージックアナライザ等の便利なツールもありますが、PCM-D50 のような小物で済むとありがたいのです。

耳コピ用に同じピッチでスロー再生できる機器は確か AKAI が最初に出したんじゃないかな。 私はコピーはあまりやらなかったので、この手の機器を使うことはなかったのでした。

3回に渡って PCM-D50 関連の記事を書きましたが、かなり気に入っています。 今のところ不満なのは SonicStage Mastering Studio で直接 MP3 出力ができないところだけです。 まあ、他の PCM レコーダーを買ったとしても同じように満足したと思いますが、バンド練習時の録音機材が MD レコーダー → PCM レコーダーになるということはそれだけインパクトのあることでした。

バンド練習録音用に PCM-D50 を購入

MD 環境を卒業したいと長く思っていたのですが、とうとう PCM レコーダーを買ってしまいました。 Roland R-09R-09HR や Zoom H2H4 等も候補だったのですが、結局 Sony の PCM-D50 を購入してしまいました。 普通に購入すると価格がかなり違いますが、諸般の事情 (Sony Style で使えるそれなりの金額の割引クーポンがあったとかそういう話です) により、今回は価格差は問題となりませんでした。 (2009.11.23 追記:バンドプレイヤーでリニア PCM レコーダーをお探しの方は TASCAM 製が良いかも。 詳しくは「コピーバンドのステップアップ - ヘタレな趣味の道」をご覧ください。更に追記:Sony からは PCM-M10 というモデルも発売されましたね。)

音質について文句はありません。

これまでの機材 (MZ-R55 + ECM-909) を基準に音質を語ってもしょうがないでしょうし、同レベルの比較対象機種を使って同じ条件で録ってみないと、ただただ「良い音」としか言いようがない、というレベルです。 他人に聞かせるのではなく、自分達が演奏の確認をするための録音なので十分過ぎます。 マイクの向きやスタジオ機材のセッティングによるところが大きいですが、思ったよりずっと良く録れています。

音質もそうですが、使い勝手が大きく向上しました。具体的なところを何点か挙げてみます。

持ち込む録音機材が PCM-D50 一つで済むようになった。
これまでは MD レコーダー (MZ-R55)、ブランクディスク数枚、マイク (ECM-909)、AC アダプターが必要でした。 これが PCM-D50 一つで済みます。 バッテリーの持ちも良いので AC アダプターなしでも安心して使えます。

練習の最中に録音メディアの入れ替えが不要
うちのバンドでは通常1回2時間の練習なのですが、MD の記録時間が限られているためどうしても途中で入れ替えなければなりませんでした。 それが録音しっ放しでおけるので気が楽です。

曲の切り出し (分割&不要部分のカット) を PC の画面上で行うことができるようになった
これまで MZ-R55 を使ってちまちまやっていましたが、PCM-D50 付属の SonicStage Mastering Studio を使って PC のディスプレイ上で波形を確認しながら切り出しができます。「分割候補点の位置編集」画面で細かく分割位置を調整できて使いやすいです。

MP3 エンコード処理が実時間でなくなった
これまでは MD → MP3 の処理は実時間がかかっていたのですが、それがなくなりました。 練習1回分が 16ビット 44.1KHz で 1Gバイト前後のファイルサイズになるので、それを SonicStage Mastering Studio に読み込むのに若干時間がかかりますが、それ以外はストレスがありません。

スタジオに行くときは PCM-D50 を機材バッグにケーブル類と一緒くたに放り込むことになるので、オプションとしてキャリングケース CKL-PCMD50 を一緒に購入しています。 このケースについては三脚用ネジ穴の1点でケースを止めるので、何かの弾みで回転して止めネジが緩んでしまうのと、電池の入れ替えが若干やりにくくなるところが気になりますが、こんなものでしょう。

PCM レコーダーについて他機種含めて購入検討中の方には、こちらのシリーズのレビューが参考になると思います。

ところで、SonicStage Mastering Studio は、PCM-D50 を購入する以前から VAIO にプレインストールされていたのですが、これが結構すごいソフトです。次回はこのソフトウェアについて書いてみたいと思います。

RM-AV3000U についてもう少し

海の向こうでは PC と連携できる新モデルが出ているようですが、日本ではこれが発売される気配はないので、まだしばらくの間は RM-AV3000U がソニー学習リモコンの現役最上位機種の位置に留まるのでしょう。実際、使ってみて学習リモコンとしての機能について不足はありません。 そういう状況なので、前回に続いてもう少し詳細に RM-AV3000U の機能を紹介してみるのは意味のあることだと思いました。

RM-AV3000U で何が一番良いかというと、ボタンの多さ&ボタンに割り当てるテキスト表示を選べることだと思うのです。しかし、全てのボタンに自由にテキストを割り当てられるわけではないので注意が必要です。ハードウェアボタンの方は製品画像を見れば使い道は想像できると思うので液晶画面に表示されるボタン (キー) の方を中心に説明します。

液晶画面に表示されるキーで、主に機器の操作に使うのは以下の4種類です。

  1. 1 ~ 12 の数字キー
  2. 表示文字列を任意に設定できる 4つのラベルキー
  3. 表示文字列を選択できる 15個の操作キー
  4. POWER キー

通常 1. の数字キーはチャンネル選択や数値入力に使われることになります。

2. のラベルキーは液晶下部に表示されます。 4つしかないのですが、「モード表示キー」 (時計横の「TV」等の表示) を押すことによって3セット分切り替えて使うことができるので、 4 x 3 = 12 操作分の信号を学習させることができます。表示用テキストは任意のもの (アルファベット/カタカナ/数字/記号) を入力することができます。

3. の操作キーなのですが、これは表示用テキストを自由に設定することができず、いくつかのテキストから選択しなければなりません。 前回「地デジキーがない」と書いたのは 3. の操作キーに地デジ (地アナ/CS) 選択用ボタンはなく、2. のラベルキーに割り当てなければならなかったという意味です。このあたりは発売時期が 2002年だったため仕方ないでしょう。

実際操作キーに表示テキストとして何が選択できるかを示したものが次の図になります。色分けした3つ~5つの表示の中から一つを選ぶことができます。

キー一覧

※1、2 ただし、FAVORITE と EPG のところは以下のようになります。

FAVORITE ボタン: "FAVORITE"、"TITLE"、"ANT SW"、"TV"、"ON"、"TV ON" の6表示
EPG ボタン: "EPG"、"A/B"、"B"、"SUBTITLE"、"5.1 INPUT" の5表示

例えば "REC" を選択してしまうと "d (データ)" は操作キーに表示させることができなくなるので、ラベルキーに割り当てるしかありません。ハードディスクレコーダー等ではラベルキーを多用することになります。そういう時は、 Audio や Video の録・再生に使うものはハードウェアボタンになっていて欲しいと思ってしまいますが、これ以上サイズが大きくなるのは嫌だし、難しいところです。

"番組表" – "EPG"、"番組説明" – "INFO" 等の対応をきちんと覚えられれば快適なリモコンライフが待っています。不要なキーは表示させないこともできるので、ハードウェアボタンのみの学習リモコンよりはずっと快適だと思います。

詳細は書きませんが、マクロ機能やタイマー機能、バックライト点灯など他にもセールスポイントはあります。 欲しくなった人のためにアマゾンの商品紹介も貼っておきますね (笑)。

学習リモコン RM-AV3000U

1年程前に買ったのですが、家には Sony RM-AV3000U という製品があります。メーカーは「学習機能付多機能リモートコマンダー」という大層な名前をつけておりますがいわゆる学習リモコンで、リモコンの数が増えてうんざりしてきたので購入に踏み切ったものです。 他社の学習リモコンも候補としてありましたが、うちは諸般の事情でソニー製品が多いので、これを買っておけば間違いないと思い購入しました。

使ってみて不満なところを書いてみると、

というところです。まあ、信号を学習させてしまえば良いのですが、その手間を省くためにソニー製を選んだわけで…

1つ注意すべき点ですが、 "Volume" のように押し続けると続けて変化する連続押し機能を持ったボタンに対応させるためには学習時にきちんとボタンを押し続けて学習させなければなりません。このように学習すれば RM-AV3000U のボタンを押し続けただけボリュームが変化するようになります。当初連打しなければボリュームが変化しないので不満に思ったのですが、これは私の学習のさせ方が悪いせいでした。

使用感にはそれなりに満足しています。大きさについても簡単にどこかに行ってしまわないのでこれはこれで良いと思います。

で、結局今はどうなっているかというと全てのリモコンを駆逐するには至っていません。何故かと考えてみると、

  • 様々なキーに学習させても家族がついて来れない
  • スティックつきリモコンはやはりそちらを使ってしまう

というところが理由に挙げられます。リモコンの数を減らすためには家族の意思統一が必要ですね。これは今後の課題です。

それでも私ぐらいしか操作しない機器もあるので、必要なリモコン数はだいぶ減りました。私は RM-AV3000U で満足ですが、最近は安価な製品が多数出ているので同じような悩みをお持ちの方は学習リモコンの導入を検討してみてはいかがでしょう?


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物欲は続くよ、どこまでも

今更のように Cubase VST 5 (古いソフトなので、もう適当なリンク先もないですが、いわゆる DAW ソフトです。DAW という言い方も最近知りました…) を使って遊んでいるのですが、夜中に音を出すにはヘッドホンが必要です。ところがうちにはまともなヘッドホンがないので、きちんと買おうと思い立ちました。


で、買ったのがスタジオ標準と言われる Sony の MDR-CD900ST です。ミーハーです。以下感想。


・音については比較対象がないので、何とも言えないです。安かったのでビックカメラで買ったのです
 が、ここの売り場でも音楽を流して聞き比べできるようになってはいるものの、音量が小さめなので
 よく違いがわかりませんでした。
・値段の割にはちゃちい感じですが、実際頭につけてみると重くないし圧迫されることもなく良い感じ
 です。


以前使っていた Sony のヘッドホン (型番忘れました) はイヤーパッドがすぐボロボロになってしまった (左右がくっついてしまいベタついていたような…) のですが、スタジオ仕様とのことなので、長時間装着してもそうならないと期待しております。