音感を鍛えよう

大きな声では言えないのですが、実は音感が今一つなので今更ながら耳を鍛えることにしました。

「大人のための音感トレーニング本」

そこで買ったのが「大人のための音感トレーニング本」です。 この本について簡単に紹介します。

この本は 4つの章で構成されます。 第1章は音楽理論ですが、それなりに理解している人は 1-1 と p.24 あたりの「♯や♭が付いた音の呼び方」を読むぐらいで、後はざっと眺める程度で良いように思います。

第2章はコードの中でその音が何度の音になるかを聴き取り、ハーモニー感覚を身につけるための章です。 譜例は記載されていますが付属 CD に音源は含まれないので、自分で音源を探すなり、コード+メロディを弾くなりして確認せねばなりません。 最終的には自分のお気に入りの曲を分析するぐらいでないと感覚はつかめないような気がします。 私はまだトレーニングができてませんが。

で、1、2章はサラリと流してしまった私が力を入れているのは 3章の付属 CD を使ったトレーニング部分です。 3音の聴き取りをランダム再生で行うと、最初の頃はよく凹んだものです。 しかし、通勤/通学中などの空いた時間でちょっとずつでも根気よく続ければ、必ず聴き取れるようになります。 個人的には 5度-4度と 4度-4度の聴き分けが苦労しました。 テンポはゆったりしているので、ランダム再生に加えて再生速度を速くできる音楽プレーヤーを使うと良いと思います。

4章は応用なので、私にとってはまだまだこれからです。 先は長いですね。

音感マスターツール「音感トレーニング」

もう一つ使っているのはオンラインのサイト「音感トレーニング」です。 白鍵は大丈夫なのですが、黒鍵が入るとダメです。 息子に負けないよう、これも継続して取り組み中です。

結局、このあたりは実践あるのみで、あきらめずに続けることが重要だと思います。 すぐにはできないという人が多いでしょうが、数カ月単位で取り組めば必ず力がつくはずです。 音感があれば、それだけで良い演奏や良い曲ができるかというとそれは違うと思いますが、あった方が便利なのは確かだと思います。

ヤマハ QY300 の FDD ベルト交換

あちらこちらで同様の事例が見つかりますが、とうとう私の QY300 もフロッピーディスクドライブ (FDD) のベルトがイカれてしまいました。 「ウィーン」というモーターの音を出すのみで、ちっともフロッピーディスクを読んでくれません。

数か月前まで QY300 を使う機会はほとんど使っていなかったのですが、ヤマハ音楽教室に通う息子の練習の伴奏マシンとして最近用いるようになりました。 エレクトーンのソングを先生に XG 変換してもらってこれで鳴らすのです。 QY300 は XG でなくただの GM 音源ですが、それでも練習には十分です。

小学一年生にもなると一丁前に皆でいくつかのパートに分かれてエレクトーンのリズムトラックに合わせアンサンブル演奏をするようになります。 きちんと練習しないとボロボロになるのですが、練習の友としてはコンピュータよりも専用シーケンサーの方が操作は手軽です。 MP3 等オーディオファイルにしてしまうとテンポを変えられないですし。

練習しようにもせっかく変換してもらったソングデータが読めないのではどうしようもありません。 QY300 はシステムエクスクルーシブでソング転送させることもできないので、FDD が壊れるとどうしようもないのです。 というわけで QY300 を復活させるべく、ベルトの交換作業をすることにしました。 前ふりが長いですが、今回はその作業記録です。

ベルトはヤフオクで入手しました。 「DFWV75C0009」というパナソニックのパーツです。 平ベルト 180×0.4×2.2 とか 186×0.4×2.8 というのを入手しても良いそうですが、ヤフオクで安価に売ってくださる方がいたので探す手間をかけるよりはそちらを利用しました。

では、QY300 を分解していきます。 底面の 13本のネジと背面の 4本のネジを外します。 底面は最底面とフチとでネジのサイズが違うので混ざらないようにします。 そこまでネジを取ったら上面を外しますが、シールド用の銅(?)箔が粘着剤で上面とくっついていたのでそのあたりうまく取ります。

続いて基板を留めている 6本のネジを外します。 ここまで外せば電池交換もできます。 電池は CR2450 が使われていました。

更に FDD カバーを留めている 2本のネジを外します。 その後 FDD をカバーに留めている 4本のネジを外せば FDD が取り出せます。

巷の情報通り、FDD は松下 (当時) の EME213 です。 FDD ケーブルはコネクタでなく直接半田付けされていて、幅も汎用のものと異なるので、FDD 換装は厳しそうです (変換回路が必要なようです)。 まあ、次にベルト交換が必要になるまで QY300 を使い続けているかはわかりませんが。

ベルト交換には更に FDD の基板を外さなければなりません。 5本のネジを外し、スロット側の樹脂カバーを外せばやっとベルト交換ができます。 元のものは確かに弾力がなくなっていました。

元通りに組み立てると無事 FDD が復活しました。 我が家では ’80年代~’90年代初めの機材 (例1例2) がまだまだ現役です。 どれもそれなりに愛着があって捨てられないのですが、いつまで持つことやら。

英語と音楽を同時に勉強できちゃうおトクなサイト!

やはり英語のリスニング力の強化には、自分が興味を持てる内容の英語音源が必要だと思うのですが、音楽好き/DAW な人によさそうなサイトを見つけました。 Pandora というとインターネットラジオ局としてそれなりに知られていると思いますが、その Pandora が提供する「the Musicology Show」というサイトです。 ただし、「音楽を勉強」とは言っても内容は一般向けレベルで、音楽理論の解説等を期待してはなりません。

わかりやすい例で言えば Electric Guitar Effects というエピソードがありますが、ディストーション、コーラス、ワウワウ、… と一通りエフェクトの名前と効果を簡単に紹介するだけで細かいパラメータのセッティングまで踏み込みません。 あくまでも一般向けです。

それでも自分で弾けない楽器については興味深く聞くことができ、例えば Strings では弦楽器の様々な奏法が紹介され、自ら弾くことができない私にとっては参考となりました。 特にドラム/パーカッション関連は様々なパターンを叩いて説明しているのでまさに打ち込みのためにあるような内容です。 音楽は聞けばわかるので何度も繰り返せばそのうち説明の英語も (たぶん=hopefully) わかってくると思います。

Podcast については、先のサイトの「Subscribe in iTunes」ボタンを押して、出てくる Apple のサイト上で「View In iTunes」を押し subscribe することができます。 ただし、最近は更新がないようです。

ちなみに Pandora のインターネットラジオの方は日本からは聞くことはできません。

関連していくつかの英単語について自分が調べたことをまとめておきます。

grace note/ghost note
共に日本語だと「ゴーストノート」になってしまうと思いますが、区別があるようで、wikipedia の説明によると grace note は短い、ghost note は弱いということのようです。 しかし、the Musicology Show の説明を聞くと「grace note」ばかり使われていて、「grace note」=「日本語のゴーストノート」という感覚で良さそうです。
verse/bridge/chorus
Aメロ/Bメロ/サビと訳されることが多いようですが、必ずしも 1対1 に対応するわけではなさそうです。 詳しくはこちらの説明をご覧ください。
overtone/harmonics
共に「倍音」と訳されますが、どこから数え始めるかが異なります。詳しくは英語版 wikipedia で確認しましょう。
quarter note/eighth note/sixteenth note
それぞれ 4分音符/8分音符/16分音符でどうってことないのですが、最初私には quarter note が「coda note」と聞こえてしまいしばらく何のことかわかりませんでした…
backbeat/downbeat/…
backbeat は2拍&4拍、downbeat は1拍め、その他の beat 関連は wikipedia の記事を参照。 (こればっか…)

「英語の勉強」という観点では内容が偏っているというのはありますが、まずはスピードに慣れるということが重要だと思うし、ついていければ自信につながるので自分の興味を引く分野の英会話というのは良いとっかかりになると思うのです。 というわけでまずは自分の興味を引くエピソードをダウンロードするところから始めてみてはいかがでしょう?

初の米 Amazon 利用はほろ苦い経験

KOMPLETE 7 を購入したことで、Vintage Organs と UC-33e の組み合わせでオルガンの練習をしようという気になりました。 これまで長いことシンセを弾いていますが、実はほとんどオルガンらしいオルガンを弾いたことがありません。 そこで手っ取り早く教則本を買おうと思い調べると、「Berklee ハモンドオルガンコンプリートメソッド」という良さ気な本を見つけました。

ただ値段を見て、4,000円超はちと高いなあと思ってしまいました。 良く見ると翻訳本の様なので「円高なんで原書買っちゃえば安いんじゃね?」と思いました。

そこで米国の amazon.com で調べると原書の「Hammond Organ Complete」は $16.47 で売っていました。 配送に一番安い Standard Shipping を利用すると配送料は (Per Shipment $4.99) + (Per Item $3.99) × 1 = $8.98 となりトータルで $25.45 となり大分安くなります。 課税価格一万円以内なので税もかかりません。

配送は他に Expedited Shipping や Priority Courier Shipping という短納期メニューがありますが、初 amazon.com なので「Delivery within 18 to 32 business days」と説明されている Standard Shipping が実際のところどれ位で配達されるか知っておきたいということもあり今回は Standard Shipping にしました。

さて実際にはどれ位かかったかというと、

9/24(金) 昼注文
10/6(水) 郵便で到着

というように配達日数としては2週間かかりませんでしたので、ヘルプの記載と比べるとだいぶ早く着きました。 ちなみにアカウントサービスの配送予定日は 11/1 になっています。

ただし、Standard International Shipping ではトラッキングできないので注意が必要です。

さてここまでは特に問題ないように思えて何が「ほろ苦い」のかわからないと思います。 確かにここまでで終わればよいのですが、注文後日本アマゾンで更に検索をかけてゆくと同じ洋書が 2,000円弱で売っているのを発見してしまいました。 こっちに頼んだ方が安くて早いのです。 今回の一番の教訓は「まずは国内アマゾンの洋書コーナーをチェックすること」だったのでした。 まあ、経験値を積んだので良いのですが。

コピーバンドのステップアップ

初心者のコピーバンドがより良い演奏をするためのヒントをまとめてみました。 一部以前の初心者向け記事とかぶりますが大目に見てください。

[個人練習編 - スタジオに入る前の個人練習でのポイント]

・メトロノームを使って練習する
コピーするときは CD 等の音源を再生してそれに合わせて練習する方も多いと思います。 音源に合わせて練習したもののいざスタジオに入ってみると、「他のパートと合わない」、「弾いている位置を見失った」等のことが簡単に起こります。

カラオケでメロディーの無い伴奏だけだと練習していない歌は歌うのが難しかったりしますよね? それと同じで、音源に合わせての練習だけだと不十分なのです。 しかも、他の初心者メンバーが CD 通りに弾いてくれるとは限りません。

というわけで家で練習するときは必ずメトロノームを使いましょう。 そもそも初心者がメトロノームで練習しておかないとハシったりモタったりしてしまうはずです。

・ テンポを変えて練習しておく
初心者はもちろん、経験十分なはずのドラマーもハシることはあります。 テンポが速いから弾けなかったと言い訳する前に走ったときにも対処できるように練習しておきましょう。

具体的には普段よりメトロノームのテンポを上げた練習もしておくのです。 「CD よりテンポが上がったら弾けない!」というフレーズは、どう端折って弾くかを予め決めて練習しておきましょう。 そうすればステージ上で心穏やかにいられますし、走ってしまったメンバーにも心温かく対応できます。

また、しっくり来ない/弾けないフレーズは逆にテンポを落としてじっくり練習することが必要です。

[スタジオ練習編 - スタジオに入った時の注意点]

・練習は録音する
初心者のうちはスタジオに入って合わせて見たけれど何だか気持ち悪い。 でも具体的に誰が悪いかわからない、ということが良く起こります。 場合によっては弾いている本人は気持ち悪さに気付かないことも。

なので、練習は必ず録音しましょう。 練習後に自分達の演奏を客観的に聞いて何を直せばよいかを考えることはとても大切です。

スタジオ備え付けのレコーダーで MD録音、というパターンもあるかも知れませんが、最近の PCMレコーダーであれば、持ち込んで練習中2時間回しっ放しということできるのでお気楽です。 ちなみに私はソニーの PCM-D50 を使ってます。

・リハ順を予め決めて時間を無駄なく使う
曲間が空いて時間を無駄にした、ということを避けるようにしましょう。 これを意識しておかないと、録音したものを後で聞いて愕然とするかも知れません。

[コピー編 - 楽曲をコピーするためのヒント]

・100% コピーだけがゴールでない
バンドというのは難しいフレーズをテンポを無視しながら弾くよりも、うまく端折ってドラムに合わせて弾く方がずっとうまい演奏に聞こえるのです。 (端折り方にもセンスが問われるわけですが、まあそれは次の話)

レコーディングでは通常サイズのバンドで再現不可能な程多数のパートが重ねられていることが多いので、「何が何でも音源の通り再現する」というよりも「うまくバンドとしてまとめる」という方向を目指した方が幸せになれると思います。

・買ってきたバンドスコアを信じ過ぎない
経験を積むと段々わかってくるのですが、市販されているスコアは結構いい加減です。 確かに「よくぞここまでコピーしてくれた」という譜面も存在するのですが、「何か違う」、「何か足らない」ということは日常茶飯事です。 譜面の通りに弾いているはずなのに音源のように聞こえないという時は自分の耳を信じ耳コピしてみましょう。 初心者のうちはやっぱり自分で耳コピしたものよりも譜面の方が正しかったということも起こりそうですが、それはそれで経験になるのです。

特にエレキギターのチョーキングをはじめとするテクニックの数々やシンセのベンディング、フィルタースウィープ等は音源を良く聞かないとニュアンスが掴めないと思います。 当たり前なのですが、音源を良く聞くことは重要です。

・どのフレーズが大事かを考える
音源を聞いてみると「最初から最後までこの楽器が主役」という楽曲は少なく、その瞬間瞬間で主役が入れ替わっていくものが大半だと思います。 今誰が重要なフレーズを弾いているかを意識することは大切です。 他の誰かが主役であればそのパートを引き立てるように演奏しなければなりませんし、場合によっては皆が主役というタイミングもあるかも知れません。

また、多数のパートが重なって自分達のバンドでは再現できないような時も、どのパート・フレーズを残せば雰囲気がでるかを考えなければなりません。 このあたりはセンスの問題です。

・コード進行を意識する
コードバッキングではなくオブリガートなど担当するとそのフレーズは覚えるもののなかなかコード進行は覚えません。 本当はコード進行を覚えて、できれば、調性とコードの役割 (トニック、サブドミナント、ドミナント等) を意識できると良いです。 なかなか難しいですが。

・コミュニティを利用しよう
経験を積めば「ワウペダルを使っている」とか「フィルターでスウィープさせている」ということがわかるようになるのですが、初心者のうちはどうすればこの音が出るのかわからないことが多いでしょう。 そんな時はプレーヤー向けの各種掲示板やコミュニティサイトを活用しましょう。 聞き方さえ間違えなければきっと親切な誰かが答えてくれるはずです。 どの曲のどの部分のどのフレーズかがきちんとわかるように説明しましょうね。

[その他]

・練習に役立つ道具をそろえよう
速いフレーズの耳コピにはスロー再生できるデバイスが必須ですね。

それに加えて、例えば DR-07 というレコーダーでは、音源再生時にキーを変えて再生できる他、1セント単位でピッチを微調整して再生することができます。 ギターの半音下げチューニングが必要な場合はもちろん、合わせて練習するには何故かピッチの微調整が必要な音源もあって、そんな時は楽器のチューニングを変えるより再生ピッチを変えた方が楽です。 再生時のスピードを変えることは多くのモデルで出来ますが、ピッチ変更をできる機器は多くないと思います。 (PCM-D50 もスピードしか変えられません)

上位機種の DR-1 ではこれらの機能に加えてメトロノームやチューナー機能までついています。 TASCAM のリニア PCM レコーダーはバンドプレイヤー向けですね。

・著作権にも気配りを
難しい話は割愛しますが、コピーバンドが公開の場でライブ演奏をする場合はライブの主催者に必要な著作権処理がなされているか確認する必要がある、ということは覚えておきましょう。 (ちょっとだけ難しい話をすると非営利で観客から料金をとらず無報酬な場合は許諾不要です。無料でも商業的な宣伝等の効果を狙ったライブは営利目的となるので著作権者の許諾が必要になります)

自分のホームページに録音した演奏を公開するのも著作権処理が必要です。

・楽しむ気持ちを忘れない
結局バンドは楽しんでナンボの世界だと思います。 特にライブ演奏は「なんか楽しそうに演奏している」というのが重要です。 演奏を楽しむ気持ちを忘れないようにしてください。

Ⅳ-Ⅴ-Ⅲ-Ⅵ と Ⅰ-Ⅵ-Ⅱ-Ⅴ (循環コードの話)

完全に乗り遅れている話題なのですが、ちょっと前に「JPOP の王道進行」ということで Ⅳ-Ⅴ-Ⅲ-Ⅵ の進行が紹介されて盛り上がっていました。 で、その時思ったのが「あれ、循環コードの一番の基本型って『イチ・ロク・ニー・ゴー (Ⅰ-Ⅵ-Ⅱ-Ⅴ)』じゃなかったっけ?」、「『ヨン・ゴー・サン・ロク』って聞いたこと無けど、それってマズい?」ということでした。

で、その時はそれ以上深く考えなかったのですが、後から考えてみて私の中では以下のように理解しました。

1. 基本:
Ⅰ-Ⅵ-Ⅱ-Ⅴ
2. Ⅱ(サブドミナント)から始めるよう変形:
Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ-Ⅵ
3. 代理コードを使ってⅠをⅢ(トニックの代理)、ⅡをⅣ(サブドミナントの代理)に変形:
Ⅳ-Ⅴ-Ⅲ-Ⅵ

つまり「Ⅳ-Ⅴ-Ⅲ-Ⅵ」は循環コード「Ⅰ-Ⅵ-Ⅱ-Ⅴ」のバリエーションという理解です。

とここまで思いついてから調べると、昔からサブドミナントから始まるこの進行には「逆循環コード」という名称があったのですね。 興味のある人は「王道」でなく「循環コード」で検索してみるといろいろ出てくると思います。

循環コードの例は国内 (JPOP) に限らず様々なヒット曲の中で見つかるはずです。 循環コードが用いられているからと言って、それだけの理由で楽曲が貶められるものではないはずです。

循環コードには関係ないですが、ついでにつぶやいておきます。

  • ローマ数字を使うと文字化けが心配になってしまう私はきっと古い人間なのでしょう。 機種依存文字って死語?
  • 「けいおん!」は某音楽教室に通う5歳の息子と楽しんでいます。 どこまでわかっているのか謎ですが、子供はよく笑って楽しんでいて、番組を気に入っているようです。

クリスマスの約束 2008

この歳になると若い頃に好きだったものに向き合わなければならない時があります。 例えば不惑を迎えるということで十数年ぶりに集まった同窓会で、昔好きだった子に対面!みたいな。

そして、その子がしっかりと歳を重ねて年齢なりの魅力を付けて現在に至っているように見えると一安心するわけです。 「ああ、若い頃の自分はそれなりの眼を持っていたんだ」と。 自己満足の一種でしょうけれど。

小田和正というミュージシャンに対しての思いも似たようなものです。 中高生の頃の自分には観客席を走り回って観客にマイクを向ける小田さんの姿を想像することは無理でしたが、多分音楽 (仕事) への向き合い方について感じるものがあったのだと思います。

というわけで私にとって一年に一度「クリスマスの約束」という番組を見るということは、これまで来た道を振り返る貴重な機会でもあったりします。 子供を持ってから聴く「生まれ来る子供たちのために」は、若い頃よりも重く深く感じられました。 そして 61歳になった今も「さよなら」をオリジナルキーで歌ってしまう小田さんを見て自分も頑張らねばと思ったのでした。

今年も今日で仕事収め (休み中にトラブルがなければ、ですが…)。 今年 blog に書こうと思ったことは今年のうちに書きたいのですが、まだ年賀状の準備もできておりません…。

KORG Wavestation の電池交換

音色保存時に警告が出てきちんと覚えてくれなくなってしまったので、Wavestation の内蔵バッテリーを交換しました。 交換用に用意するボタン電池は CR2032 です。

最初に裏面のネジ (ゴム足を止めているものは除く) を全てはずします。 ひっくり返しての作業なので置き方を工夫しなければなりませんが、私はいつもハードケースを利用しています。 ネジを取った後に底面を前にずらしてはずすと基盤が見えてきます。 電池ホルダーは真ん中の奥にあります。

基盤

電池ホルダーなので交換は難しいことはありません。 手前に引いて斜めに取り外します。 逆の手順で新しい電池を+面が見えるようにセットしたら、底面を元に戻します。

電池交換

今回初めて気づいたのですが、鍵盤がヤマハ製ですね。 道理で DX7II と似ているわけだ。

ヤマハ製

アナログシンセ (≠アナログタイプ) は眼中に無かったのだが…

テルミンに続いてまた買ってしまいました。 別冊大人の科学マガジン「シンセサイザークロニクル」です。

私は DX 以降の人なので、アナログシンセの味よりデジタルシンセの利便性が勝ってしまいます。 ライブの際はスプリット機能やプログラムチェンジ機能が必須だし、MIDI 端子がついていないなんて話にならないと思ってしまうし、それに何よりあのチューニングの不安定さ (個体差や使い方もあるだろうけど) が嫌でした。

それでも 20年ぐらい前の Moog 博士来日の際にキーボードマガジン主催のセミナーに参加して、生 Moog 博士 (+他にもキーボードマガジンに連載を持っているような人が何人も居た) を見ちゃったりしていましたが、大枚をはたいてアナログシンセを買おうという気にはならなかったです。

それが 3,360円で本屋で買えるということならばやはり手を出してしまいますね。 テルミンにしろいいところを突かれたなあ、という感じです。

さて、付録のシンセです。 かなり生々しい音なので、コーラスやリバーブ等のエフェクトをかけたくなります。 電極棒での演奏はテルミンよりやりやすいと思いますが、少し速いフレーズを弾こうとすると練習が必要です。 もともとシンセに興味があって買った人は大丈夫でしょうが、組み立てて音出して終わりになってしまう人も多そうな気がします。

それほど強く回したつもりはないのですが、ネジの頭が取れたのは結構衝撃でした。 私だけではないようなので、みなさんも気をつけてくださいね。

LED の頭がきちんとケースの穴の位置に来るようにしなければなりません。 左右にずれている場合は LED の足を曲げると良いと思います。

あまり期待していなかったからというのもありますが、私は付録よりも本誌の方に感動しました。 「クロニカル」=年代記というタイトルにふさわしく、シンセ誕生~デジタルシンセ初期の時代の様々なモデルが紙面にたくさん並んでいます。 YMO 関係者や冨田勲氏、3大国内メーカー開発者他へのインタビュー記事等々、シンセ (特にアナログシンセ) 好きにはたまらない内容になっています。

テルミン同様重版がかかるでしょうから、店頭に無くてもいずれ入手できると思います。 まあ、シンセ好きな人は既に購入済みの人が多いでしょうけれど。 私はこの本を読んで知った KORG Legacy Collection (デジタルの方) に惹かれています。 私の古い感覚では音色数だけで元が取れるような気がしてしまいます。

My First シンセ (DX100 & DX7II-D)

連休中は久々に実家に帰りました。 10ヶ月になった娘にとっては初めての祖父母の家です。 そこで久々に取り出し電源を入れたものがこれ。


初めて買ったシンセの YAMAHA DX100 と初めて買った標準鍵盤シンセの DX7II-D です。 私の場合、FM 音源全盛の時代に最初のシンセサイザーを購入したため、アナログ (風) シンセを使った経験はありません。DX100 で FM 音源の音作りを学んだのがシンセいじりの第一歩です。 そのミニ鍵盤で演奏するのはかなり厳しく、MIDI 出力ができるマスターキーボードを借りて音源として使っていました。 ストラップピンもついていましたが、結局ショルダーキーボードとして使うこともなかったです。

そして、DX7II-D は今のところ最も使い込んだシンセサイザーです。 どちらのシンセも我が家に置くスペースがなく、しかし二束三文で手放すには惜しいため、実家で眠らせているのです。

DX7II 発売の後、Roland が D-50 を出し、KORG が M1 を出して PCM 音源中心の時代へと移り変わって行くのですが、私は長く DX7II-D を愛用しました。 半導体の性能としては 2008年現行ラインナップの足下にも及ばないでしょうが、 メカニカルな部分では負けていないと思います。 久しぶりに弾くと DXII-D の鍵盤のタッチは一番しっくりきます。 鍵盤の支点が奥の方にあるので、黒鍵を多用するコードを弾いても違和感がありません。 (例えば軽量さに惹かれて購入した KORG X5 は支点が手前のため、鍵盤の奥を押さえなければならないようなコードは弾きづらくてなりませんでした。 似たような鍵盤を持つものは多いような気がします。 結局 X5 は手放し、X5DR を入手することになりました。)

また、私の場合ピッチベンダーは人差し指と親指でつまんで上下させる少数派です。 このように操作するとベンド幅を中間位置で止めるときに音程が安定するのです。 なので、モジュレーションホイールとピッチベンダーは DX7 タイプでないとダメなのです。

ちなみに現在家に置いて使っているのは KORG Wavestation (EX が出てからの在庫処分で定価の半額で購入した後 EX にアップグレード) で、メーカーは違うもののコントローラー類も鍵盤のタッチも DX7II に近いものです。 何故 DX7II は実家で Wavestation は自宅かというと Wavestation はせっかく買ったのに使い込まなかったので手元に置くことにしたのですが、結局音作りはほとんどしていません。 最近はあろうことかベンディングよりチョーキングの練習をするようになってしまいました。

それでも今はアナログモデリング音源がこなれてきているようなので、KORG R3 あたりは興味をそそられます。 バンドでアナログサウンドを使ってレゾナンスやカットオフいじりまくりのキーボードソロがあるような曲をコピーすることになったら衝動買いするかも知れません。 カミさんの目が怖いですが…