PCM-D50 についての補足を書きます。
マイク位置について
「X-Y ポジション」の 90度、「ワイド・ステレオポジション」の 120度の他、平行して正面に向く位置 (勝手に「0度」と呼びます) の計3箇所で止まるようになっています (AV watch の参考記事)。
ただ、関係者のコメントからすると、3箇所の止まる位置以外にも自由な方向に向けて好きなだけ微妙な調整をしてください、ということのようで、これらの位置はあくまでも目安に過ぎません。
120度の位置では[右マイク-右チャンネル、左マイク-左チャンネル]ですが、90度の位置では[左マイク-右チャンネル、右マイク-左チャンネル]に切り替わっていてちゃんとイメージ通りに録音されます。 ではマイクが切り替わる境界がどこかというと、2つのマイクを両方とも 0度の位置から内側に向けると左右が反転します。 どちらか1つが 0度か 0度より外側に向いていれば[右マイク-右チャンネル、左マイク-左チャンネル]になります。
デジタル・ピッチ・コントロール機能 (DPC)
結構気に入っている機能がこの DPC です。
ピッチを変えず再生速度を +100% ~ -75% の範囲で変えられる機能です。
私にとってはこちらの機能も欲しかったのですが、ピッチを変えて再生することはできません。
「スピード・コントロール」機能とした方がわかり易い気がするのですが…
PCM-D50 は WAV ファイル、MP3 ファイルを再生することができます。 録音は WAV ファイルのみです。
この DPC を 範囲指定の繰り返し再生 (A-B リピート) 機能と組み合わせて、バンド練習曲の耳コピーに活用しています。 私はシンセをやっていた頃から楽器を弾きながらパソコンに向かうのが苦手で、例えばミュージックアナライザ等の便利なツールもありますが、PCM-D50 のような小物で済むとありがたいのです。
耳コピ用に同じピッチでスロー再生できる機器は確か AKAI が最初に出したんじゃないかな。 私はコピーはあまりやらなかったので、この手の機器を使うことはなかったのでした。
3回に渡って PCM-D50 関連の記事を書きましたが、かなり気に入っています。 今のところ不満なのは SonicStage Mastering Studio で直接 MP3 出力ができないところだけです。 まあ、他の PCM レコーダーを買ったとしても同じように満足したと思いますが、バンド練習時の録音機材が MD レコーダー → PCM レコーダーになるということはそれだけインパクトのあることでした。