PCM-D50 を購入してからしばらく経ちました。 用途としては今のところバンドのスタジオ練習の録音のみです。 使っていて気づいた点を書いてみます。
1. USB 転送が遅い
USB 接続したときの転送速度が遅いです。
メモリースティック Pro HG デュオ HX を使って、PCM-D50 に装着して PCM-D50 を USB 接続した場合と、HG デュオ HX 付属のアダプター (MSAC-UAH1) を用いて USB 接続した場合で転送速度を比べてみました。
転送するファイル:約 970Mバイト (44.1kHz/16ビットで約 1時間30分)
PCM-D50 を接続した場合: | 約 3分15秒 |
MSAC-UAH1 を接続した場合: | 約 40秒 |
見ての通り、PCM-D50 を USB 接続した場合の方が圧倒的に遅いです。 内蔵メモリーを使ったところで転送は速くなりません。 PC 側は同じ USB ポートを用いているので、PCM-D50 の USB 転送速度が遅いということだと判断しています。
2. メモリースティックをはずしづらい
というわけでできるだけメモリースティックに録音し、 MSAC-UAH1 経由で PC に転送するようにしようと思うわけですが、スロットが奥まっているため、入れるのはともかくメモリースティックを取り出しづらくなっています。
3. もっとエフェクト欲しい
VAIO 付属の SonicStage Mastering Studio に豪勢に盛りだくさんのエフェクトを付けるのであれば、PCM-D50 付属のものにもグレードが多少落ちても良いのでマスタリング用のエフェクトを充実させて欲しいところです。
VAIO 購入者よりも PCM-D50 購入者の方にエフェクトの需要があるでしょうが、だからこそ無償では付けられないということなのでしょうか...。
4. 本体だけで曲順を変えられない
個人練習やコピーのために再生もよく使うのですが、曲順を変更するためにはわざわざ PC に接続して付属の「Playlist Editor for PCM-D Series」を使わなければなりません。
本体だけでは曲順が変えられないのです。
しかも「Playlist Editor for PCM-D Series」は標準の FOLDER01 ~ FOLDER10 しか対応していないようで、その外に作成したフォルダは表示されないため、曲順を変更できません。
気に入らない点をいくつか挙げましたが、基本的に満足しているのは以前書いた通りです。 簡単に言うと録音がお手軽にできるようになって嬉しい、ということになるのですが、いくつか具体的に挙げてみます。
5. 波形を見ながら編集できる
6. 長時間録音が可能
ってこれらは以前も書いていますね。
メディア交換不要というのに加えて、電池の持ちが良いという点も挙げておきます。
7. リミッター付きでレベル調整もお気楽
大きい音が来ても (有効にしていれば) リミッターがちゃんと効いて何とかなります。
バンド練習の確認用に録音する際は、少し録音レベルを高めにしてリミッターを効かせておいた方が後でレベル調整等に手間をかけずに済みます。
最後にオプションについて。いつもはスタジオでは椅子の上に置いてキャリングケースで角度をつけています (キャリングケースにはマグネットが入っていて、角度固定で斜め上を向く「簡易スタンド」になるのです) が、ちゃんとセッティングしようとするとスタンドは必要でしょうね。 それとリモコンはワイヤレスにすれば使いでがあったような気がします。