MIDI コントローラーを使いこなせ!

今回は Cubase のクイックコントロール機能の紹介です。 以前も MIDI コントローラーに関するエントリを書きましたが、「一般リモートデバイス」として UC-33e という MIDI サーフェスを登録する方法についての説明でした。 しかし、最近 (個人的な感覚ですw) の Cubase ではクイックコントロールという機能が装備され、VST シンセの音色いじり等の用途では最大 8つのパラメータをコントロールすることができるこのクイックコントロール機能で十分です。 お手軽に使えるので使ってみましょう。

デバイスの登録

まず、デバイス設定画面でコントローラー使うための設定を行います。 「デバイス」-「デバイス設定」で画面を開き左のツリーより「トラッククイックコントロール」を選択します。

まずはじめに、USB などで PC に直接接続しているコントローラーであれば「MIDI 入力」は「All MIDI Inputs」ではなく個々のコントローラーを選んでおきましょう。

続いて個々のコントロール (ツマミ、フェーダー等) のアサインです。 「学習」をチェックした後、割り当てたいコントロール (QuickControl1 ~ 8 のどれか) を選択してからコントローラーのツマミを操作すると送られた信号より MIDI コントロールチェンジ番号を認識してくれます。 登録したいコントロールの数だけ設定を行います。

Quick Control

Cubase 7.5 より「トラックコントロール」の他に「VST クイックコントロール」も存在しています。 VST クイックコントロールの使い方については後ほど説明します。 ツマミが少ない人はトラッククイックコントロールの方だけ設定しておけばよいと思いますが、余裕があれば VST クイックコントロールの方にも設定しておきましょう。 私の例だと、UC-33e の 8本のスライダーをトラッククイックコントロール、8個のツマミを VST クイックコントロールに割り当てて使っていたりします。

コントローラーを「All MIDI Inputs」から外す

クイックコントロール用として指定したコントローラーからの信号が余計なところに流れて副作用を起こさないように「All MIDI Inputs」から外しておきます。 これはデバイス設定の「MIDI ポートの設定」で行います。

Quick Control

トラッククイックコントロールの操作

トラッククイックコントロールで設定した MIDI コントローラーを使って選択されているトラックに信号を送ることができます。 どのパラメーターが操作されるかは、インスペクターのクイックコントロールタブで指定することができます。

Quick Control

クイックコントロールの設定はトラックプリセットとして保存できる他、上図のようにクイックコントロールのみのプリセットとしても保存できます。

VST クイックコントロールの操作

Cubase 7.5 より VST インストゥルメントの画面 (ラック画面) が変更になっているのですが、VST クイックコントロールを使ってこのラック内で選択した VST インストゥルメントを操作できます。 選択されているインストゥルメントは右下のアイコンが橙になっています。 このアイコンを直接クリックしたり、ヘッダ部分の上下矢印アイコンを使うことで選択を変更することができます。

Quick Control

コントローラーの選び方

最近はツマミがたくさんついていて DAW ソフトウェアとの親和性も高い MIDI キーボードがあるのでそれで十分な気がしますが、もし私が新たに独立したコントローラーを買うのであれば以下の点を気にします。

  • 演奏時にシンセの音色をいじれるだけの数のツマミ (4つぐらいでも十分な気が…)
  • 省スペース
  • トランスポート (録音、再生、etc) 操作は PC キーボードのショートカットで行えば十分なので不要。 Cubase iC Pro のような選択肢もありますしね。

ということを考えると、まさに純正クイックコントロール用 CMC-QC なんて良いのではないでしょうか。 Native Instruments が最近出したキーボードも気にはなります。

まあ、私の場合は今使っているものが壊れなければ買うことはないでしょうが。

更なる情報

興味がある方は公式ビデオが存在するので、是非見ておいてください。 インストゥルメントトラックの拡張についても説明されています。

未だに日本語の字幕がついていないようなので、こちらの記事もどうぞ。

Cubase スコア機能の Tips 集

Cubase のスコア機能を使うときの Tips 集です。 個人的なメモ書きをもとにざっくばらんに書いてみました。 Cubase 7.5 で動作確認していますが、他のバージョンでも使える機能がほとんどだと思います。 目的ごとにまとまった記事を読みたい場合は、スコア関連の他の記事を探してみてください。

音符の置き方
基本ですが、音符はクリックして置くのではなく、マウスボタンを押したままドラッグして位置を調整するとうまく置けます。 それと初期設定では表示が細かいのでページ倍率を拡大しておきましょう。
小節番号を隠したい
スコア設定の「プロジェクト」-「記譜方法」の「小節番号表示の間隔」を「オフ」にします。 値の入れ方がわかりづらいですが、この項目は上下矢印キーで変更できます。 ただ、それでうまく「オフ」にできないときは「-1」を入力しましょう。 また、レイアウトを開き直さないと変更は反映されないようです。
臨時記号
異名同音は音符選択後、ツールバーの「#」や「♭」を押すことでどの記号をつけるか選ぶことができます。 ここに今一つ意味がよくわからない「?」ボタンもありますが、これを使うことによって、次の小節で元の高さに戻った時の「♮」(ナチュラル) を明示的に表示することができます。 個別にナチュラルを設定するのが面倒な時はスコア設定「プロジェクト」-「臨時記号」で「親切な臨時記号の長さ」を 1小節に設定しておくと幸せになれます。
バンドスコアの楽器表示順
バンド (あるいはオーケストラ) スコアの楽器の並び順はプロジェクトウィンドウの並びとなります。 スコアだけ並び順を変更することはできないようです。
コードトラックからコード名を表示
「スコア」-「高度なレイアウト」-「コードトラックを表示」でコードトラックに設定済みのコードをスコア内に表示することができます。 しかし、初期設定ではフォントサイズが今一つかも知れません。 これはスコア設定の「プロジェクト」-「コード記号」から変更できます。 なお、「maj7」か「△7」かとか、「m7」か「-7」かみたいな表記の指定は「環境設定」の「イベント表示」-「コード」で設定できます。
Adobe PDF への出力
最近は Cubase で作った譜面を PDF 化して iPad の piaScore に送ってスタジオ練習時に使ったりしているのですが、これは Cubase の設定ではなく、Adobe 製品の設定についてです。Cubase からの印刷で Adobe PDF へ出力先を変えて PDF 化しているのですが、このとき、Adobe PDF の設定で「システムのフォントのみ使用し、文書のフォントを使用しない」をアンチェック+「高品質」すると良いと思います。

いろいろ設定するといい感じのスコアに仕上がるのですが、様々な設定を毎回やるのは面倒です。 ですので、初期設定の終わったプロジェクトをテンプレートとして保存しておきましょう。 「ファイル」-「テンプレートとして保存」で保存すれば、新規プロジェクト作成時に保存したテンプレートを選択できるようになります。 また、Windows の場合、保存したテンプレートは以下の位置にあります。

ユーザーディレクトリ\AppData\Roaming\Steinberg\Cubase バージョン番号\Project Templates

バージョンごとにフォルダが作成されるので、 Cubase をバージョンアップしたときはこれらを移行させなければなりません。

Cubase 7.5 新機能紹介ビデオ視聴メモ

最近の Cubase の機能解説公式ビデオは YouTube で公開されています。 既に Cubase 7 関連のビデオについては日本語字幕もついており、初心者のとっかかりとしても中級者以上が新機能を知るためにも活用できる状態です。

今月 Cubase 7.5 がリリースされましたが、こちらについてはまだ日本語字幕はありません。 とりあえず、新機能紹介ビデオのうちの 4本についてメモをつくったので公開します。

この記事は動画内の画面操作の内容を把握するためのメモであり、正確な翻訳ではありません。 また、記述は英語と日本語混じりですが、修正の手間をかけずそのままにしてあります。 ご了承ください。 (気になる方は、いずれ日本語字幕が公開されるのでしょうからそちらを待ちましょう)

TrackVersions

歌の出だしでどちらのドラムパターンが良いかドラマーとプロデューサーの間で意見が分かれたとします。 これまでの比較方法は、複製して頭のみ変えたバージョンのトラックを作り、ミュートを切り替えて比べることでした。 これをトラックバージョンでやってみます。 プロデューサーが気に入ったバージョンをフォルダートラックに突っ込み、「=」をクリックしてグループ編集を有効化します。 Duplicate Version を選んで複製バージョンを作り、冒頭のみ演奏・録音し直します。 区別できるように各バージョンに名前をつけることができます。

このように余計なトラックは不要で、簡単に2つのバージョンを切り替えることができます。 オーディオトラックだけでなく様々なトラックでも Track Version の機能を使うことができます。

次の例では New Version を選んで2つめのバージョンを作成します (2:37 ~)。 それぞれのバージョンの前半と後半を組み合わせたいときはでバージョン間でカット&ペーストができます。 それぞれのバージョンをオーディオファイルにエクスポートするのも簡単です。

インスペクター上のメニューよりワンクリックでバージョンを切り替えることができます。 バージョンからレーンを作ったり、逆にレーンからバージョンを作ることができます。 バージョンの切り替えは Ctrl-Shift-H, Ctrl-Shift-G で簡単にできます。 Assign Common Version ID を選んで共通の ID を振っておけば、Select Track with Same Version ID を選ぶことで複数のトラックのバージョンを一気に切り替えることができます。

Track visibility management

MixConsole だけで使えていたチャネル選択表示機能がプロジェクトウィンドウでも使用できるようになりました。 MIDI のみ、ドラムトラックのみ等のトラックの種別ごとに表示/非表示を切り替えるプリセットが用意されています。 この機能はトラックの多いプロジェクトに有効です。

インスペクターの Visibility タブで白丸が表示されるトラック、黒丸が隠されるトラックです。 マウスクリックの他、インスペクターエリアで矢印キーと Enter キーを使って簡単に表示/非表示を切り替えることができます。 Shift キー + クリックでそれ以外のトラックを一括で非表示にできます。 複数のトラックを選択後、丸をクリックすれば選択されているトラックの表示/非表示を切り替えることができます。

Create Configuration で表示/非表示状態を保存しておくことができます。 複数の設定を作って簡単に切り替えることができます。 「ファイル」-「キーボードショートカット」でキーコマンドを設定しておけば更に簡単に切り替えらます。 ここでは 2つの設定にそれぞれ Ctrl + Alt + 1、Ctrl + Alt + 2 をアサインしてみます。

表示/非表示状態の設定はプロジェクト固有の設定、キーコマンド設定は複数のプロジェクトで共通の設定です。

一度保存した設定を変更するには Update Configuration で更新できます。 設定名称前の星印は変更されているという意味です。 Synch with MixConsole で MixConsole の表示もプロジェクトウィンドウの状態にリンクさせることができます。 1度にリンクできるのは 1つの MixConsole のみで、異なる MixConsole を選択すれば既存のリンクはなくなり新たなリンクのみとなります。

Filter (特定のトラックタイプで表示) は簡単な選択方法ですが、Visibility Agent (条件で表示) を使うとさらに柔軟な選択ができます。 表示/非表示切り替え操作は Undo/Redo できます。 プリセットの条件では不足する場合はプロジェクトロジカルエディターで自分の Advanced Agent を作って表示/非表示を切り替えることができますよ!

Workflow Enhancements

ヒットポイント検知

Cubase 7.5 では自動ヒットポイント検知が簡単になりました。 スレッショルドレベルを調整してウィンドウをクローズします。 オーディオファイルが録音されたりインポートされたときに Cubase はヒットポイントを自動的に計算します。 ヒットポイントは音楽的に意味のあるタイミングを示します。 ヒットポイントはタイミング調整や移動に使用できます。 最少レングスを設定することで、ボーカルトラックに適切な (短すぎない) 間隔のヒットポイントを作成できます。 Alt + N と Alt + B でヒットポイントを移動できます。

ドラムを録音したオーディオトラックのタイミング調整をしたりエンベロープをつけたいとき、「ヒットポイント位置でオーディオイベントを分割」を実行し、クオンタイズをかけたり、個別に音量やフェードイン/フェードアウトを設定できます。 ヒットポイントの計算には時間がかかるので、環境設定で無効化することができます (「編集操作」-「Audio」)。 自動化されて使いやすくなった、ヒットポイント機能を活用しましょう!

Re-Record (2:56 ~)

トランスポートバーの一般録音モードで「再録音」を選んでおくと録音時に更に録音ボタンを押せばすぐにやり直しの録音を始めることができます。 最後のテイク以外もプールのごみ箱の中に残されています。 この機能はオーディオトラックだけでなく MIDI トラックでも使用できます。 (いろいろ、大げさなことを言っていますが、機能はシンプルなので省略)

スコア機能 (5:21 ~)

スコアエディターでキーエディターと同等の MIDI 機能が使えるようになりました。 コードエディット機能も使えるようになり、コードを入力したり、転回させたりドロップさせたりもできます。 キーエディターと同等の MIDI 機能を持ったことで、スコアエディターを更に活用いただけると思います。

Instrument (t)rack 2.0

Cubase 7.5 ではインストゥルメントトラックが複数の MIDI 入力に対応したので、これまでのようにインストゥルメントトラック vs. インストゥルメントチャネルの使い分けを悩まなくて済みます。 HALion Sonic SE 2 のインストゥルメントトラックを作成したあと、MIDI トラックを作成すると、既にこのトラックのアウトプットに HALion Sonic SE 2 が選ばれて次の MIDI チャネルに設定されています。 HALion Sonic SE 2 で 2つめの音色を選び、追加のアウトプットをアサインします。

複数のトラックを選択しておけば、それらをまとめてトラックプリセットとして保存できます。

インストゥルメントトラックと VST インストゥルメントラックの関係も緊密でわかりやすくなりました。 インストゥルメントトラックのインスペクターでマルチアウトのオーディオ出力を追加して有効化することができます。 (昔はラックからしか行うことができませんでした)

Groove Agent SE 4 でマルチアウトを設定し、各パートの出力を振り分けてみます。 MIXConsole できちんと振り分けられているのが確認できます。 アウトプットチャネルの名前を変更することもできます。 それぞれ独立してエフェクトや EQ をかけることができます。

トラックに戻って Beat Designer をインサートします。 これらをトラックプリセットとして保存します。

空のプロジェクトで先ほど保存したトラックプリセットをオープンしてみます。 マルチアウト、Beat Designer、チャネルストリップ全部が一つのプリセットとして保存できているのです!

インストゥルメントトラックとして追加したインストゥルメント (Track Instruments) とラック上で追加したインストゥルメント (Rack Instruments) は区別されて共にラック上に表示されます。 このようにシングルビューで把握できるようになりました。 ラック右上の三角ボタンでクイックコントロールを表示することができます。 また、クイックコントロールのツマミ上のコンテキストメニューよりオートメーショントラックを表示することができます。 ラックインストゥルメントについてはクイックコントロールに表示するパラメータを指定できます。 「Learn CC」で MIDI コントローラーのコントロール番号を学習することもできます。

デバイス設定画面で確認できるように「VST クイックコントロール」には独立して専用のリモートコントローラーを割り当てることができます。

Studio Drummer と Kontakt のマルチアウト設定

Komplete 7 から Komplete 9 にアップデートしました。 久々の Komplete 関連記事となりますが、初めて使うことになった Studio Drummer と Kontakt パラアウト (マルチアウト) 設定を取り上げます。

Komplete 9 へのアップデートの動機となったのは (某楽器店のポイントが 5,000円分ほどたまっていたというのもありましたが) この Studio Drummer と Session Strings です。 私はどちらかというと生ドラムの音が好きなので、あれこれドラム音源を使うよりもこの Studio Drummer だけ使う方が幸せになれそうな気がしたのです。

カブってるよ!

Kontakt に Studio Drummer をロードして触ってみて、まず面白いと感じたのは Bleed というカブリを再現するパラメータの存在です (ただし、スネアのみ)。 この値を上げるとスネアのチャンネルから微かにタムなどの音が聞こえてきます。 他のソフトでも備えている機能のようですが、カブらないように苦労していたはずがこんなことになっているのですね。

それとグルーブパターンがたっぷりあって、これをドラッグ&ドロップして DAW ソフトに取り込むことができるのも特徴的でした。 再生するときにシャッフル (ハネ具合) の調整ができるのですが、きちんとこのシャッフル設定が反映されたパターンが DAW 上で再生されるのです。

ランダム化の設定もあるのですが、こちらは DAW にドラッグ&ドロップしたパターンには反映されません。 こちらの値を調整したいのであれば Control Change (CC) で行います。 CC を使うには、ツマミの上で右クリックしてから CC ナンバーを覚えさせます。 ランダム化を使えばパターンを組み合わせて再生するだけでも人間っぽくなる、ということです。

やはり一番嬉しいのは生らしい音がすることですね。 気になる人は公式サイトでデモやチュートリアルビデオをチェックしてみましょう。

Kontakt のパラアウトの設定

さて、そのチュートリアルビデオでもさらっと紹介されていますが、Kontakt の出力をフルに生かしたパラアウト設定方法 (Cubase 編) を紹介します。 Studio Drummer 自体もミキサーとエフェクトを持っているのでそれを使っても良いのですが、Cubase のような DAW と組み合わせて使ったときは DAW ソフト側で音作りをしたくなる人もいると思います。 そんなときのためのセッティングです。

まず、Cubase 側は MIDI トラックと VST インストゥルメントチャンネルを組み合わせて使います。 インストゥルメントトラックではチャンネル数がステレオ 2ch までなので VST インストゥルメントのラックから Kontakt を呼び出すのです。

ところで、例えば VST インストゥルメントラックから「Kontakt 5 16out」を選択し、出力を確認すると以下のように表示されます。 初期状態ではこのようにステレオ× 5 で残りがモノチャンネルに設定されています。

Kontakt Output

実はこの Kontakt からの出力のステレオ/モノの組み合わせは変えることができます。 どうやるかというと Kontakt のミキサーで望むチャンネルを「Add Channels」で足していき、最後に「Save current section state as default for」を選ぶのです。 (ただし、元の設定を保管しておきたい場合は、操作の前にこの記事の最後を読んでバックアップを取っておきましょう)

では実際にやってみましょう。まず、Add Channels を使って以下の図のようにします。 チャンネル名はテキスト部分をクリックしてから変更できます。

Kontakt Mixer

その後「Save current output section state as default for」を選びます。 今回は Cubase の VST インストゥルメントラックから 16チャンネル仕様を選んだときのデフォルトとするので「VST Plugin (16 out)」を選択します。

Kontakt Output

すると VST インストゥルメントトラックから「Kontakt 5 16out」を選び直すと以下のような出力となります。 ステレオ× 4 + モノ× 8 となって Studio Drummer 仕様となりました。 あとは「全出力を有効化」すればパラアウトの設定完了です。

Kontakt Output

Studio Drummer の方は MIXER で INIT を選んで余分なエフェクトなどをオフにしておきましょう。

ここで紹介した設定はチュートリアルビデオを参考にしています。 チュートリアルビデオを埋め込んでおきますので、どうぞ。

なお、Kontakt のアウトプット設定に関して若干制限があるので説明しておきます。 この Kontakt からの出力設定は Cubase のプロジェクト単位に変えることはできません。 「VST Plugin (16 out)」を選んだときの共通設定となります。 設定ファイル自体は以下のフォルダにあります。(ただし Windows 7 で確認してます)

%USERPROFILE%\AppData\Local\Native Instruments\Kontakt 5\default\

「Save current section state as default for」を実行する前にこのフォルダにある *.cfg をバックアップしておきましょう。

いくつかの設定ファイルを用意して切り替えながら使うこともできなくはないですが、面倒ですね。 というわけで、当面は「Kontakt 5 16out」を Studio Drummer 専用の出力セッティングにして、それ以外のライブラリを選ぶときは「Kontakt 5」か「Kontakt 5 8out」を選ぶことにしました。

プロセッサーパワーに余裕がない環境でのミックス時は一旦マルチアウトした出力をオーディオ録音してそちらを加工すると幸せになれると思います。

ヘッドホンアンプと Cubase の Control Room

きっかけは安価なヘッドホンアンプ付き雑誌が目に付いたことだったのですが、Cubase の Control Room 機能を使おうと思い立ちました。 自分で演奏する人はわかってくれると思いますが、ミックスのバランスを演奏のときだけ変えたくなることがあると思います。 そんなときに Control Room 機能を使えばメインミックスは残したままそれと独立してモニター音のバランスを設定することができるのです。 その分出力を複数用意しなければなりませんが、ヘッドホンアンプを追加すればヘッドホンを差し替えて使えると思ったのです。

またしても Behringer

結局雑誌を購入するのではなく、AMP800 というヘッドホンアンプを買ってしまいました。 先の記事に引き続きまたもや Behringer 製品です。 この AMP800 は 2系統 (A, B) のステレオ入力をもっています。 4つのヘッドフォン出力は A と B のどちらの音を聞くかそれぞれスイッチで選択することができます。

AMP800 and UA-101

HA400 という安価な製品もあるのですが、私は UA-101 という 10IN/10OUT のオーディオインターフェイスを持っているのでどうせなら入力を 2系統持っている方がよいと思い AMP800 を選びました。 UA-101 の OUT の方はエフェクトセンドぐらいしか使い道がなく、それすらも最近は使ってない状況だったのですが、これで有効活用できます。

AMP800 にゴム足はついていないので、重ねておくときは 100均で売ってたりする耐震マット (粘着マット) を使うとよいです。 写真にも写ってますね。

設定は結構簡単

さて Control Room 機能の設定ですが、思ったよりも簡単でした。 使用するためにはまず VST コネクションを設定します。

  1. VST コネクションのスタジオタブを表示し、「Control Room」を有効化します (電源ボタンアイコン)
  2. ヘッドホンモニター用出力として「キュー」を 2系統追加します。
  3. メイン出力として「モニター」を 1系統追加します。通常の出力 (最初からある「Stereo Out」) は使いません。
  4. それぞれオーディオインターフェイスの適切なポートを設定します。

私の場合は以下の図の様になりました。

VST Connection

1+2 はこれまでと同様メインミックスの出力ですが、新たに 5+6 と 7+8 を AMP800 への出力としたのです。

使ってみよう

まずは MixConsole 画面で以下の図のように「キューセンド」ラック (左上) と「Control Room」ミキサー (右) を表示します。 Control Room ミキサーではそれぞれの出力に何を出すか選べますが、下の図ではキュー1、キュー2 はそれぞれのキュー出力とクリック音を聞くことができます (右上部)。 メイン出力は図ではメインミックスが選択されていますが、キュー1、キュー2 の音に切り替えることもできます (右下部)。

MixConsole

とここまで来て思ったのですが、VST コネクションの設定でキュー出力に物理ポートをアサインしなくてもこの Mix/キュー1/キュー2 ボタンで切り替えて使えば十分 (=ヘッドホンアンプ買わなくても良かった) なような気がしてきました。 もう買っちゃったので深く考えないことにします。

キューミックスは左上部にある CUES と表示されている部分のスライダーで調整しますが、下図のようにコンテキスト (右クリック) メニューを選ぶことでメインミックスのバランスを使って初期化することもできます。

Cue Send Menu

公式のチュートリアル動画もあるので参考にしてみてください。 英語が苦手でも日本語字幕を表示することができますよ!

Cubase iC Pro を使っている方は以下のように設定画面で「Switch View」の設定をモニターする Cue Mix にすることで iPad を使ってモニターバランスを調整することができます。

Cubase iC Pro

Control Room 機能は使ってみるとなかなか便利です。

Cubasis Video Tutorial

Steinberg 公式の Cubasis チュートリアルビデオがアップロードされています。 例によって英語ですが、操作を見ながら聞けば何となく言っていることはわかるのではないでしょうか。

最近の YouTube は自動認識の字幕も出せますが、精度は微妙な感じです。 雰囲気を知るには良いかもw

これらを見て、「こんなこともできるんだ」と思ったのが、チャプター 3 で紹介されている MIDI via Wi-Fi (3:31~) と Audiobus (6:06~) の機能です。 共にちゃんと本体ヘルプの「Accessories」の項に書かれているのですが、関係なさそうと思いきちんと読んでいませんでした。

MIDI via Wi-Fi はパソコンの DAW (Cubase 以外でも可) に Wi-Fi 経由で MIDI 信号を送る機能です。 これは RTP MIDI に対応しているということです。 Windows ではドライバが必要ですが、Mac では OS の機能 (ネットワーク MIDI) として備わっているようです。

Audiobus はバージョン 1.1 で追加された機能です。 私は他の対応アプリを持っていないので試せませんが、ビデオを見る限りは MIDI も Audio もきちんと連携できています。 ビデオの該当部分は Audiobus 機能の紹介にもなっています。 ただ Audiobus アプリ (850円) が必要なんですね。うーむ。

まあ、どちらも私は当分使わなそうですが (爆)、面白い機能だとは思います。

ついでにもう一つ。PC のブラウザから MediaBay のファイルに直接アクセスできる Wi-Fi Server 機能は便利です。 一括削除が簡単にできるし、ブラウザのダウンロード操作で PC にファイル保存できます。 Setup 画面で「WiFi Server」を ON にして表示された URL にアクセスするだけです。

というわけで、チュートリアルビデオを紹介しましたが、全部で 30分程度なので購入済みの人も購入検討中の人も見てみると良いと思います。

Cubasis の使い方

Cubasis の使い方についてひっかかりそうなところをまとめておきます。 ヘルプ等を見るとちゃんと書いてあるのですが、英語だと書いてあっても見えない人もいるようなので、まあ覚書として書いておきましょう。 そんなに難しいこと書いてあるわけじゃないので、英語だからとあきらめずに読んでみましょうね。

最初の一歩

最初は Media ボタンを押してメディアベイを表示し、Project タブを表示させテンプレートなりプロジェクトなりをダブルタップするところから始めます。 他のアプリに比べて Cubasis の操作はダブルタップで行うことが多いように感じました。 T アイコンが付いているのがテンプレートですが、最初は「Luchy Seven [Demo]」をダブルタップして、デモプロジェクトを生成することから始めるのが良いでしょう。 Cubase 同様メディアベイはループ選択等にも使います。

最初に戸惑うのは Save ボタンがないことでしょうか。 Cubasis ではプロジェクトは自動保存されるのみで、マニュアル保存はできないのです。 どんどん上書きされるので、必要であればスナップショットを取得しなければなりません。 スナップショットボタンはメディアベイの左下にあります。

ツールの使い方

Cubase 同様イベント編集はツールボタンを使います。 マウスとタッチパネルではやり方が変わるので最初は戸惑うかも知れません。

Select
複数イベントを選択するには Select ボタンをタップしてアクティブにしてからスライドして選択します。
Split
このボタンを押すと Playhead (プロジェクトカーソル) の位置で選択イベントを分割します。
Glue
複数イベントを選択してからこのボタンをタップしてくっつけます。

まあ、後はわかるでしょう。

PC との連携

Cubasis プロジェクトを Cubasis Importer を使って Cubase 6.5/7 に読み込む手順を書いておきます。 インストゥルメントやエフェクト (センドエフェクトを除く) の設定も Cubase に持ってくることができます。 事前に Cubasis Importer をインストールしておきましょう。 Windows で試していますが、Mac も恐らく一緒でしょう。 iTunes は最新の 11.0.2 です。

  1. Cubasis 側で Media – Project から Share ボタンを押し、Zip を選択します。
  2. iPad を接続し、PC 側で iTunes を起動します。Wi-Fi 接続だと時間がかかるのでケーブルでの接続をお勧めします。
  3. iPad ボタン (下図) を選択し、「App」タブを表示します。

    iTunes iPad button

  4. 「ファイル共有」で Cubasis を選び「Shared Projects」フォルダを選んで「保存先…」で PC の出力先フォルダを選択します。
  5. 4. で出力された Zip ファイルを展開します。
  6. Cubase を起動し、「ファイル」-「読み込み」-「Cubasis Project」と選択し、5. で展開したプロジェクトファイルを選びます。 4. の操作で次回も同じ保存先フォルダを使うならば、ワーキングフォルダはこのフォルダの下につくってはなりません。 でないと、次回転送時にごっそり消されちゃいます。
  7. プロジェクトが読み込まれ、各種エフェクターや HALion Sonic SE のスクリーンが表示されます。必要に応じて Cubase プロジェクトを保存しておきます。

なお、iTunes のファイル共有で逆に PC 内の MIDI ファイルやオーディオファイルを Cubasis へ送って使うこともできます。

もろもろ

カーソルや左右ロケーター、プロジェクトウィンドウズームは、スライド、ピンチアウトなど想像通りの操作ですね。

e ボタンはいろいろなところで編集ボタンとして機能します。 メディアベイのプロジェクト一覧表示ではプロジェクト名編集ですし、Key 表示ではそのキーやパッドにアサインされたコードやドラム音色の変更になります。 エフェクトならばパラメータ編集ですね。 エフェクトの編集画面の Preview を押すと MIDI トラックであれば音を鳴らして確認することができます。

まあ、このあたりはいろいろいじってみればドキュメントみるまでもないかも知れませんが。

追記) 公式チュートリアルビデオがアップロードされています。

Cubasis とは懐かしい名前で出てきたなあ

今回は Steinberg から先日リリースされた iOS 用 DAW ソフトウェア、Cubasis のファーストインプレッションです。

昔、あるところに…

Cubasis というのは実は私にとってとても懐かしい名前なのです。 その昔 AT 互換機 (DOS/V マシン!) が日本に広がり始めた頃だったと思います。 PC-9801 シリーズ用 Sound Blaster を購入した時にオマケでついていたのが Steinberg の Cubasis というソフトウェアでした。 当時は VST 登場前で MIDI のみ扱えるシーケンサーソフトウェアでした。 これをアップグレードして購入した Cubase Score 1.x (SX じゃないですよ) が私と Cubase との最初の出会いでした。

ちゃんと活用できているかは疑わしいのですが、Cubase との付き合いだけは長いのです。 そんなわけで Cubasis の名前が復活したとあっては見過ごすわけには行きません。 というか「やっぱり Cubase にデータを持って行けないとなあ」と思い、GarageBand for iOS の使用頻度が息子に負けていた私にとってこれは待望のソフトウェアです。

機能など

トラックの種類は MIDI と Audio の 2種類のみととてもシンプルです。 GarageBand のようなコードを選べば勝手にアルペジオを弾いてくれる「スマートなんちゃら」みたいな機能はありませんし、Cubase 7 のコードトラックのようなものもありません。

エフェクトについてはインサートもセンドもマスター用も使えるのは一箇所につき 3種類までです (ずっと下にあるルーティング図を参照)。 使えるのは Reverb/Delay/Chorus/Phaser/Flanger/Filter/Limiter/Compressor/Amp Sim/Overdrive/EQ と一通りは揃っています。 各エフェクターのパラメーターもシンプルですが、レコーダーとして使ってラフにミックスダウンするような使い方であれば特に問題となることはないでしょう。

レイテンシーも問題なく、返しをヘッドホンでモニターしながらのボーカル録りも違和感ありませんでした。 (インターフェイスは iXZ です。この辺詳しくないですが、インサートエフェクトがかかるのでダイレクトモニターということはないと思います。)

MIDI トラックで使用できるインストゥルメントは 70種超。 GM 音源より種類が少ないですが、キワモノを除いてベーシックなものを揃えたという感じなので、たぶん足りるでしょう。 パラメーターとしてはアタックとリリースしかいじれず、やるのであればあとはエフェクトで音色を作ることになります。 まあ、本格的に音色作りするためのものではないということですね。 外部キーボードで弾いてもけっして楽しい音ではないですし、あくまで演奏データ作成時のモニター用という感じです。 特にピアノ系は弾きやすいところまでリリースパラメータを調整した方が良いでしょう。

結局、録音、パートトラック素材作成からラフミックスまでが Cubasis の守備範囲でそれ以上のサウンドづくりは Cubase にインポートしてからということでしょうね。 Cubasis Importer を使えば、インストゥルメントやエフェクトの設定 (ただし、センドエフェクトはダメっぽい) も含めて Cubase に読み込むことができます。

逆に MIDI ファイルやオーディオファイルを PC から持ってきて使うこともできます。 MIDI トラック用のエディターはキーエディター (ピアノロール画面) しかないので、ドラムトラックはループ素材を iPad に放り込んでそれをつなげてざっとつくるというような使い方が良いかも知れません。

誰に向いている?

やはり、Cubasis の特徴は良くも悪くもシンプルということでしょう。 これについて、私はとても好意的に捉えています。 多機能な Cubase だと圧倒されてしまう人でも、この内容であれば全ての機能を把握するのは難しくないはずです。

これだけ Cubase 関連の記事を書いておいて言うのも何ですが、私はコンピューターに向かって音楽を作るのが苦手な人間です。 それよりも演奏の練習の方が好きだったりするし、記事を書くのも自分が操作を忘れないために書いていたりします。 でも、iPad + Cubasis ならば、楽器に向かって傍らに iPad を置けばすみます。 シーケンサー専用機で育った私としては懐かしい感覚です。 音楽をやるときはこういったことが結構重要だったりするのではないでしょうか。

ですので、同じようなプレーヤー系統の人には自信を持ってお勧めできます。 逆にエフェクト等の機能はあくまでもラフミックス用という感じなので、ミックス系の人にとっては微妙な気がします。 コンポーザー系ならば GarageBand とどちらが好みか、Cubase との連携が必要かで判断という感じでしょうか。(勝手に系統をつくってますがw)

他にピッタリハマるのは DAW 初心者です。 ミキシング機能という点では GarageBand は信号フロー図が必要となるような代物ではありませんが、Cubasis ではちゃんとヘルプにフロー図 (下図) が出てきます。 エフェクトも一通り揃ってますし、初心者にとって取り組みやすい数に収まっているとも思います。 基本は抑えられているので、将来パソコンを中心とした DAW 環境にステップアップしたときもまごつくことはないでしょう。 「パソコンで環境を作るとお金かかるし」という人には、まず iPad + Cubasis + 周辺機器で始めてみることをお勧めします。

effect-routing
(Cubasis のヘルプより)

価格面の話をすると、今のモバイルアプリの状況では 4,300円という価格が高く見えるかも知れません。 しかし、iPad + 4,300円 (と必要な周辺機器) で音楽制作を始めることができると考えれば納得できる範囲ではないでしょうか。 GarageBand の値付けはマーケットインフラや端末を Apple が握っているから実現できる価格であり、それと比べてしまうのは酷です。

要望など

要望もあります。 まず、この内容であればエフェクトに Tuner を付けて欲しいです。

それと、オーディオワープ (オーディオイベント伸縮機能) も欲しい。 確かに昔の感覚だとオーディオの長さが変わる方がおかしいというのもありますが、今となっては GarageBand ですらやっていることなので、ここは頑張って欲しい。 オーディオループを組み合わせて使う人も多いでしょうから。

とは言っても、私はかなり Cubasis を気に入っています。 なるべく iPad を持ち歩くようにしてみようかなと思うわけですが、そうすると iPad mini も欲しくなってしまったり…。 小さいと操作し辛いよと暗示をかけて物欲を抑えていますが、Retina 版がでたらどうなるんだろう。

Cubase 7 コードトラックの使い方 (チュートリアル視聴メモ)

個人的に今回の Cubase 7 の新機能で一番気になっているのはコードトラックです。 前回の MixConsole に続いて、今回はこのコードトラックについての新機能チュートリアルビデオ視聴メモです。 Chapter 10 ですね。 (追記: 執筆時点では英語を聞き取るしかなかったのですが、2013.5 現在では日本語字幕を表示することが可能になっています。YouTube の字幕メニューで日本語を選びましょう)

訳語は日本語版画面や新機能ガイドに合わせていますが、画面とガイドで違う単語だったりする場合は画面の方に合わせています。 (というか新機能ガイドの訳は今一歩という感じです)

基本

最初はインストゥルメントトラックとコードトラックを一つずつ作成して説明します。

  • 配置されたコードイベントのコードが次のコードイベントの開始位置まで続く。(コードイベント同士で重なりがある場合も同様で開始位置のみが重要)
  • 鉛筆ツールでコードトラックにコードイベントを書き込み、それをダブルクリックしてコードを入力。
  • エディタータブを使ってコードを指定する。右端はベース音指定。右下のボタンを押すことでここから新規コード追加できる。
  • ターゲットを指定してどのトラックで鳴らすかを決める。(「モニターしているトラックを使用」という指定もある)
  • コードイベントをクリックすれば音が鳴る。(当たり前だけど) プレイバックしても鳴る。

コードアシスタント

  • コードアシスタントタブを使ってコードの候補を表示することができる。
  • 複雑性定義スライダーを右に動かすとより複雑なコードが加わる。
  • 検索結果のリストにあるコードをクリックすることで和音を鳴らして確認できる。
  • 前後にコードがあるときはギャップモード設定して、分析対象を前のコードだけか、それとも前後両方のコードにするかを指定できる。
  • 終止形モードではタイプで進行パターンを指定し、ギアアイコン (複雑性定義フィルター) でスケールや代理コードなど音楽的な条件を指定できる。複雑性定義スライダーの操作によって、このギアアイコンで表示される条件の選択が自動的に変わる。
  • 共通音モードでは共通な音の数から指定可。

コードトラックインスペクター

  • コード視聴ボタンはきちんとアクティブにしておく
  • ボイシングメニューで、ライブラリー (ピアノ/ベーシック/ギター)、ライブラリーサブセット (ピアノならロック/ポップ/…)、パラメーター (ギアアイコンで表示) を指定し、どのようなボイシングをするか指定できる。 (ちなみに、ビデオでは「第一転回形、第二転回形」などと言っていますが、これ明示的に指定するには自動ボイシングをオフにしてコードイベントクリック後情報ラインに表示されているボイシングを変更して設定しなければなりません。下図)

    voicing

  • ビデオではいきなりギターアルペジオが鳴っているけれど、これは HALion Sonic SE のサウンドの方でこのように作っているため。 (こんな音があるとは知らなかった…)

スケール

  • スケールイベントをクリックすればスケールを聞いて確認できる。
  • 鉛筆ツールで新たにスケールイベントを作り、スケールを指定できる。(これを行うには自動スケールをオフにする)

MIDI (インストゥルメント) トラックとの連携

  • 各トラックのインスペクターにコードトラックセクションが表示されるようになる。
  • コードトラックと全く違う和音を録音しても、「コードトラックに追従」するよう指定することでコードトラックのコード通りに再生することができる。
  • コードイベントを MIDI (インストゥルメント) トラックにドラッグすれば和音のノートイベントに変換される。

プラグインとの連携

  • Chorder は 1つの鍵盤で和音を鳴らすためのプラグイン。 Chorder にコードイベントをドラッグしてコードを登録することが可能。 まとめてドラッグすればクロマティックに登録される。
  • Halion Sonic SE のパッドにコードイベントをドラッグしてコードをパッドに登録することができる。 パッドをクリックすれば登録されたコードが鳴る。 まとめて複数をドラッグするのも可。 (まあ、この辺はあまり使わないような気がしますが)

使うのはこれからですが、結構なパラメーターがあるので柔軟性はありそうです。 音楽的な知識はあった方が良いでしょうが、感覚でもできるのかな。

そうそう、YouTube は英語字幕を表示できるのですね。 ただ、自動で付いた字幕なので、ここぞというときに信用できないですねw


追記

Rock oN セミナーでコードトラック関連の機能がいろいろ説明されていました。 ustream のアーカイブになっています。 1:15:50 あたりからです。

Cubase 7 MixConsole の使い方 (チュートリアル視聴メモ)

MixConsole は Cubase 7 で導入された新しいミキシング環境です。 かなり大きく変わっているので、これに慣れたら Cubase 6 には戻れないのだろうなあ、という感じです。 今回は New Features チュートリアルビデオのチャプター 1、2 の内容のメモ書きです。 (追記: 執筆時点では英語を聞き取るしかなかったのですが、2013.5 現在では日本語字幕を表示することが可能になっています。YouTube の字幕メニューで日本語を選びましょう)

備忘録としてメモを作っているので、ビデオを見ればわかるし、忘れることもなさそうなことは省いています。 ビデオの順序で書いているのでこれを参考にビデオを見て自分でデモプロジェクトをいじってみれば理解は早いと思います。 とにかく手を動かすのが大事ですよね。 なお、訳はできるだけ Steinberg の訳語に合わせています。

Chapter 1

3分過ぎの具体的な機能説明のところからです。

  • 「表示/非表示」タブでチャンネルの表示/非表示を切り替える。Shift キーを押しながらクリックすると選択したチャンネル以外は全てオフとなる。
  • 表示エージェントを使ってルールに従い表示チャンネルを設定。話者は「最初に選択したチャンネルと接続されたチャンネルを表示」を好んでいるとのこと。アンドゥ・リドゥも可。
  • 「チャンネルタイプ」で表示/非表示チャンネルを設定することもできる。 例えばミックス時は 「入力チャンネル」は隠すし、ボイスパートのオーバーダビング時は「インストゥルメントチャンネル」を隠すよね、と。
  • ゾーンタブでチャンネルを表示するサイドを指定する。 ゾーンでチャンネルを選択すると他のエリアでも対応するチャンネルが選択されるので便利。
  • 検索はインクリメンタルサーチ。 検索して表示エージェントメニューから「選択チャンネルのみを表示」を選べば簡単に単独表示にできる、とのこと。 (単独表示ってそんなに使うのか?)
  • A はオートメーション。R:Read、W:Write、A:All
  • B はバイバス。Alt + クリックで全チャンネルの特定の機能をバイパスできる。 I:Insert、E:EQ、C:Channel Strip、S:Send
  • 複数のチャンネルを選択して Q-Link ボタンで一時的にチャンネルをリンク。 リンクしたチャンネルのパラメータは相対位置を保ったまま変更できる。
  • リンクボタンでパーマネントなリンク作成。リンクするパラメータを指定可。 こちらも相対値によるリンク。
  • Sus ボタンで一時的にリンク解除。
  • Abs ボタンで絶対値でのリンクとなる。
  • 下向き三角は機能メニュー。いろいろある。
  • ツールバーの開いてるところを右クリックで表示内容をカスタマイズできる。

Chapter 2

  • EQ カーブセクションをクリックして表示されるウインドウで EQ 設定ができる。 ポイントをドラッグできるほか、Shift + ドラッグで Q 変更。 右クリックのコンテキストメニューで EQオフやプリセットの読み込みなど様々なメニュー。 特に A/B 比較が簡単にできる。
  • 画像セクションはダブルクリックで画像設定。
  • ノートパッドセクションはメモ入力。
  • フェーダーセクションの上のボタンの役割は次の通り。 M:Mute、S:Solo、L:Listen、E:チャンネル設定ウィンドウの表示。
  • ここからチャンネルラックセクションの説明。 「ラック」ボタンで表示するラックを選べる。
  • ルーティングラックは上にインプット、下にアウトプットがある。
  • プリラックではハイカットフィルター (HC)、ローカットフィルター (LC)、ゲインと位相反転スイッチがある。
  • インサートラックでは「INSERTS」表示の右のボタンからプリセットを選んだり、ラック内部をクリックしてエフェクトを選んだりする。
  • EQ 操作は、先の EQ カーブセクションだけでなく、EQ ラックでも行うことができる。 ラック名左の丸印をクリックして個別にバイパスできる (他のラックも)。
  • チャンネルストリップラックでは主にダイナミクス系の様々なモジュールがある。 SC と書かれた小さな丸はサイドチェインで設定するとルーティングラックのアウトプットオプションとして表示される。 ドラッグしてモジュールの位置を変えることができる。 「EQ ポジション」モジュールは EQ の位置を変えるためのもの。 また、ドラッグして簡単にチャンネル間で設定をコピーできる。 ラック名の上で右クリックしてラック設定をプリセットとして保存できる (他のラックも)。 更にチャネルストリップラックでは個別にモジュールをタイトル上の電源アイコンで ON/OFF できる。(説明してないけど)
  • センドラックで右クリックすると簡単に FX チャンネルを追加できる。
  • クイックコントロールラックとデバイスパネルラックは別チャプターで。
  • 「*」+「1|2|3|4」のボタンで 4つセーブできる。 そのまま「1|2|3|4」を押せば切り替え。 (セーブ対象は表示/非表示などの見た目の設定)
  • 「≡」でチャンネルラック非表示

まとめ

というわけでかなり強力に進化していると感じます。 よく見るとコンプレッサーは 3種類あったりして、ビデオで説明されていない部分も多いでしょう。 ビデオでは「Single Window Concept」ということが強調されていましたが、確かにチャンネル設定ウィンドウ (「E」を押して出てくるやつ) を表示して操作する機会は少なくなりそうです。 大量のチャンネルを使うプロジェクトでは各種の機能で目的のチャンネルを見つけて操作するのが簡単になっていると思います。 まあ、私はそんなにチャンネルを使うことはないんですが…。

ついでですが、デュアルディスプレイで左にプロジェクトウィンドウ、右に MixConsole という環境に慣れちゃうと、やはりこれもシングルディスプレイに戻れなくなっちゃいます。 それと、コードトラック (Chapter 10) のメモもつくるかも知れませんが、それ以外はやらないと思います。