Ⅳ-Ⅴ-Ⅲ-Ⅵ と Ⅰ-Ⅵ-Ⅱ-Ⅴ (循環コードの話)

完全に乗り遅れている話題なのですが、ちょっと前に「JPOP の王道進行」ということで Ⅳ-Ⅴ-Ⅲ-Ⅵ の進行が紹介されて盛り上がっていました。 で、その時思ったのが「あれ、循環コードの一番の基本型って『イチ・ロク・ニー・ゴー (Ⅰ-Ⅵ-Ⅱ-Ⅴ)』じゃなかったっけ?」、「『ヨン・ゴー・サン・ロク』って聞いたこと無けど、それってマズい?」ということでした。

で、その時はそれ以上深く考えなかったのですが、後から考えてみて私の中では以下のように理解しました。

1. 基本:
Ⅰ-Ⅵ-Ⅱ-Ⅴ
2. Ⅱ(サブドミナント)から始めるよう変形:
Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ-Ⅵ
3. 代理コードを使ってⅠをⅢ(トニックの代理)、ⅡをⅣ(サブドミナントの代理)に変形:
Ⅳ-Ⅴ-Ⅲ-Ⅵ

つまり「Ⅳ-Ⅴ-Ⅲ-Ⅵ」は循環コード「Ⅰ-Ⅵ-Ⅱ-Ⅴ」のバリエーションという理解です。

とここまで思いついてから調べると、昔からサブドミナントから始まるこの進行には「逆循環コード」という名称があったのですね。 興味のある人は「王道」でなく「循環コード」で検索してみるといろいろ出てくると思います。

循環コードの例は国内 (JPOP) に限らず様々なヒット曲の中で見つかるはずです。 循環コードが用いられているからと言って、それだけの理由で楽曲が貶められるものではないはずです。

循環コードには関係ないですが、ついでにつぶやいておきます。

  • ローマ数字を使うと文字化けが心配になってしまう私はきっと古い人間なのでしょう。 機種依存文字って死語?
  • 「けいおん!」は某音楽教室に通う5歳の息子と楽しんでいます。 どこまでわかっているのか謎ですが、子供はよく笑って楽しんでいて、番組を気に入っているようです。