テルミンに続いてまた買ってしまいました。 別冊大人の科学マガジン「シンセサイザークロニクル」です。
私は DX 以降の人なので、アナログシンセの味よりデジタルシンセの利便性が勝ってしまいます。 ライブの際はスプリット機能やプログラムチェンジ機能が必須だし、MIDI 端子がついていないなんて話にならないと思ってしまうし、それに何よりあのチューニングの不安定さ (個体差や使い方もあるだろうけど) が嫌でした。
それでも 20年ぐらい前の Moog 博士来日の際にキーボードマガジン主催のセミナーに参加して、生 Moog 博士 (+他にもキーボードマガジンに連載を持っているような人が何人も居た) を見ちゃったりしていましたが、大枚をはたいてアナログシンセを買おうという気にはならなかったです。
それが 3,360円で本屋で買えるということならばやはり手を出してしまいますね。 テルミンにしろいいところを突かれたなあ、という感じです。
さて、付録のシンセです。 かなり生々しい音なので、コーラスやリバーブ等のエフェクトをかけたくなります。 電極棒での演奏はテルミンよりやりやすいと思いますが、少し速いフレーズを弾こうとすると練習が必要です。 もともとシンセに興味があって買った人は大丈夫でしょうが、組み立てて音出して終わりになってしまう人も多そうな気がします。
それほど強く回したつもりはないのですが、ネジの頭が取れたのは結構衝撃でした。 私だけではないようなので、みなさんも気をつけてくださいね。
LED の頭がきちんとケースの穴の位置に来るようにしなければなりません。 左右にずれている場合は LED の足を曲げると良いと思います。
あまり期待していなかったからというのもありますが、私は付録よりも本誌の方に感動しました。 「クロニカル」=年代記というタイトルにふさわしく、シンセ誕生~デジタルシンセ初期の時代の様々なモデルが紙面にたくさん並んでいます。 YMO 関係者や冨田勲氏、3大国内メーカー開発者他へのインタビュー記事等々、シンセ (特にアナログシンセ) 好きにはたまらない内容になっています。
テルミン同様重版がかかるでしょうから、店頭に無くてもいずれ入手できると思います。 まあ、シンセ好きな人は既に購入済みの人が多いでしょうけれど。 私はこの本を読んで知った KORG Legacy Collection (デジタルの方) に惹かれています。 私の古い感覚では音色数だけで元が取れるような気がしてしまいます。