パスコード忘れでロックされた iPhone とリカバリーモード

古い iPhone 4 を Wi-Fi 専用端末として 10歳の息子に渡しています。 その息子が思い立ってパスワードを変更したところ、見事に新パスワード忘れてしまいロックされてしまいました。

パスコードを入力し繰り返し間違えた場合、最初のうちはしばらくの間ロックされ、時間が経つとパスコード入力が可能なように復帰します。 しかし、それを何度も続けると最後はパスコード入力ができなくなり、 iTunes に接続してリカバリーするよう促されるようになります。 こうなると緊急通話以外の操作はできず、PC (または Mac) と接続して復旧するしか方法はありません。

適切にバックアップを取っていれば iTnues からリストアすることもできるようですが、私の場合はなかったため初期化することになりました。 パスコード忘れからのリカバリー方法初期化の方法も公式サイトで説明されていますし、その他にも検索すればたくさんのサイトの記事がヒットします。

で、それに従ってやってみたのですが、私の場合何故か普段使っている PC でリカバリーモードの iPhone を認識しなかったのです。 公式サイトの認識されない場合の対処を全部試してもダメでした。 更に DFU モードでも試したのですが、それでもダメです。 ちなみに通常起動した iPhone は認識し、パスコードが必要な旨を警告表示してくれます…。

結局どうしたかというと、別の PC に新規で iTunes をインストールし、そちらではリカバリーモードの iPhone を無事認識することができました。 ちなみに認識した PC は 32ビット Windows 8 で普段使いの PC は 64ビット Windows 7 です。 OS の違いよりも以前接続したときの情報が何か悪さをしているような気がするのですが、あくまでも推測です。

この先も同じことが発生しそうな気がするのでエントリにしてみました。 こういうのって忘れた頃に再発するので。

現 iOS 用 Google Maps アプリにはマイプレイス機能がない

iPhone 用の Google Maps アプリが出たことでようやく iOS 6 を安心して使えるようになっています。 ただ、残念ながら現行の Version 1.0 ではマイプレイス/マイマップ機能がありません。 どうしても使いたい場合は Safari 上で使うしかありません。

Google Maps のサイトにアクセスして、「今はモバイルサイトへ (No thanks, go to mobile site)」(左の図)を選べば、以前の記事で紹介した要領でマイプレイス/マイマップ機能を使うことができます。 右は秋葉原のラジコンショップマップを表示したところです。

Google Maps Google Maps

ただ、アプリには保存の機能があるので、ちょっとした外出用であればそれで間に合うかも知れません。 保存機能を使うには Google アカウントでログインする必要があります。

保存するには長押ししたり検索したりしてピンを表示させた後に、下部に表示された地名を上にスライドさせて「保存」をタップします。 保存した場所は右上の人型のアイコンをタップすれば表示できます。

au Eメールアプリを使いこなす

au Android 端末の Eメールアプリ (EZweb メール) は遅れてやってきたので、つい Cメール並みの必要最低限の使い方しかしていなかったのですが、さすがに受け取ったメールの整理をしなければという状況になってきました。 そこで自動振分け機能やバックアップ機能を使ってみたのですが、実際にやってみると思ったより便利に使えたので紹介します。 なお、私の端末は Xperia acro (Android 2.3.4) であり、その前提での説明となります。

自動振分け

au の Eメールアプリには相手のメールアドレス/ドメイン/件名を使用してフォルダに自動振分けする機能が備わっています。 ここではもっとも簡単に使えて効果の高いメールアドレスによる振分け方法を紹介します。

振分けたいメールの 1つを表示して相手のメールアドレスをタップします。 すると下の様にメニューが出てくるので、「振分け条件に追加」を選択し、続いてどのフォルダの条件とするかを選択します。

すると該当のフォルダの編集画面で新規振分け条件が追加された状態となります。 内容を確認し保存すると「再振分け」を実行するか聞いてくるので、ここで再振分け実行を選べばこれまでの受信ボックスに受け取ったメールも簡単に指定フォルダへ移動することができます。

振分け条件は「フォルダ編集」からも設定することができますが、ここに紹介した手順が一番お手軽だと思います。

バックアップと復元

メールの数が多くなったらフォルダ単位で SD カードにバックアップを取って消してしまうことができます。 バックアップをするには、メニューキーを押してから「Eメール設定」-「バックアップ・復元」-「バックアップ」と選択します。 すると、フォルダ一覧が表示されるので、バックアップを取得したいフォルダを選択します。

ここで注意しなければならないのは添付ファイルはバックアップされないということです。 必要であれば個別にメールを表示し、添付ファイルを「ストレージへ保存」します。 保存先は SD カードになります。

また、リストアにも注意が必要です。 「上書き保存」を選択すると保存されているすべての Eメールを削除して復元するとのことなので、原則「追加保存」を選びましょう。 リストア先のフォルダは選択したメール種別に応じて受信ボックス/送信ボックス/未送信ボックスとなるようです。

au Wi-Fi SPOT と iPad

私の iPad は整備済製品として購入した iPad 2 の Wi-Fi モデルで、家庭専用として使用していました。 しかし au の「IS フラット」を契約しているので、Xperia に加えてもう 1台 追加費用なしに au Wi-Fi SPOT を利用することが可能です。 たまたま、時間つぶしが必要になりそうな所用があったので、これを機会に iPad も au Wi-Fi SPOT を利用できるように設定しようと思いたち、au Wi-Fi 接続ツールを iPad 2 にインストールし出かけました。

時間が無かったため、ろくに調べず、とりあえずアプリをダウンロードして Wi-Fi スポットに行けば良いだろうと考えていたのですが、これが失敗の元でした。 出先の au Wi-Fi SPOT が使えるエリアで au ID を使って初期設定するも、「初期設定ができませんでした。電波状況をご確認いただくか、しばらくしてから再度初期設定を行ってください。」とのエラーメッセージ。 「ID/パスワードを間違ったかも」と思いましたが、これらを再設定するメニューも見当たらずなす術がありません。

結局、敗因は「au Wi-Fi SPOT の接続を使って初期設定できない」という仕様を理解していなかったためです。 そうなのか。 なので、同じことをする考えている人がいたら、必ず家などのインターネット接続を用いて初期設定をしてから持ち出すようにしましょう。

スマホ用 Kindle ならば英和辞典は標準装備

amazon.com で洋書を入手

最近ソフトウェア版の Kindle で技術系の洋書をいくつか読んでいます。 amazon.com から書籍をダウンロードするわけですが、

  • ダウンロードによる入手はお手軽。配送料も時間もかからない。
  • たいてい Kindle Edition は Paperback より安価に設定されていることが多い。
  • 技術系の本ならばたいした英語力要らない。
  • amazon.co.jp で買い物したことがあればサイトのつくりと操作はほぼ同じなのでとっつきやすい。

っていうあたりが Kindle で洋書を読む理由です。 根本的には、

  • 訳書は原書より高価になることが多い。
  • 訳されるまでにタイムラグが発生する。
  • そもそも訳されていない本がたくさんある。

ということがあるわけです。 最初は辛くても「英語で本を読めるようにしておかなければ」という危機感もあったりするわけです。

例えば「プログラミング Perl」の場合、今年 2月に 4th Edition が出ていますが、日本語訳はまだされておらず、今購入できるのは 10年以上前の 3rd Edition の訳本です。 価格も 4th Edition の Kindle 版は $25.19 = 約 2千円ですが、日本語第3版は Volume 1/2 の分冊となっていて合わせて約 1万円 (5倍!) もします (4th Edition のボリュームは 3rd Edition から減ってはいないように見えます)。 Kindle の Cloud Reader を使えば手元の PC のブラウザ上で表示することが可能なので機器を持ち歩く必要もありません。 これはわかりやすい例ですが、これだけの差があると日本語の「プログラミング Perl 第4版」を待つよりも原書の方を読みたくなりませんか?

英和辞典も使える

あまり知られていないようですが、iPhone/iPad/Android で Kindle アプリを使えば英和辞典も無償で利用できます。 これがまたとてもお手軽に使用できるわけですが、標準の英和辞書は「Progressive English-Japanese Dictionary」とのことで、小学館の「プログレッシブ英和辞典」のようです。 残念ながら Cloud Reader や Windows アプリケーションで英和辞書は利用できないのですが、最初から Kindle の「Library」に入っている「The New Oxford American Dictionary」も Cloud Reader では同様の扱いの様で出版社からのライセンスによる制限と推測されます。 (追記:ハードウェア Kindle やスマホ用アプリに比べて制限があるのは Amazon の戦略かも知れませんね。)

簡単に英和辞典の使用手順を書いておきます。

iOS の例

単語を押さえ続けると辞書が表示されます。 そこで「i」(図中赤丸) を押すと辞書の選択画面が出てくるので、「英語-日本語」を選びます。

確認画面が出るので「ダウンロード」をタップすればダウンロードが始まり、ダウンロード後に英和辞典が使用可能となります。

ただし、iOS 版では辞書の選択は記憶してくれないようで、毎回英和辞書切り替えをやらねばならないようです(涙)。 ま、本当は英英辞書を使いこなしたいところですけどね。 → 追記:気がついたら英和がデフォルトとなってました。再起動が必要?

Android の例

Android 版でも同様に辞書選択が可能ですが、最初から英和辞典の項目が表示されています。 逆に英英辞典はダウンロードしなければならないです。 また、最後に使った辞書を記憶してくれるので、毎回選び直す必要はありません。

それよりも Android 版ではアカウントの扱いでハマります。 amazon.co.jp と amazon.com で同じ ID (メールアドレス) とパスワードを使用していると amazon.co.jp の方が優先されてしまい、amazon.com で購入した書籍を読むことができません。 このときは以下の手順で amazon.com と紐付け直します。

  1. Kindle アプリ側で「設定」-「この端末の登録を解除する」
  2. amazon.com のパスワードを変更
  3. 変更したパスワードを用いて Kindle を設定し直し。

さて、何を読もう

とりあえず、自分の読んだ本の中で、(私のように!) 最新技術に乗り遅れている方にお勧めの本を挙げておきます。 短めで安価または無償なので、Kindle 洋書読みデビューには最適です。 興味があれば是非 Kindle で洋書読みを始めてみてください。

「HTML5 for Publishers」
「for Publishers」ではありますがサンプルコードも多く載せられていて、HTML5 の Canvas、Geolocation、Audio/Video についての入門書としてはとても良いと思います。
「jQuery Compressed」
一定の Web 関連知識があり jQuery をこれから始める人には最適です。

英語が苦手と思っている人も継続して英語に触れていれば力はつくので頑張ってみましょう。 Perl プログラマの方は是非 Programming Perl から電子書籍生活を始めてみてください。

Android 端末の内部メモリを空けるには

「空き容量低下」の通知が出たら…

Xperia acro は 32GB の microSDHC メモリカードが付いているのですが、SDカードにどんなに空きがあっても内部メモリー (カタログ等では「ROM」と表記されてます) が一杯になってしまえばアプリケーションの追加や更新ができなくなります。それどころかメールの受信すらできなくなってしまいます。なので「空き容量低下」の通知メッセージが出たら対策をしなければなりません。

で、その対策なのですが、検索して調べても地道に不要なアプリケーションを整理して削除するしか無いようです。 「初期化すれば良い」みたいな極端なアドバイスもありますが、全てを消してしまうことに抵抗がある人は多いでしょう。 私の Xperia acro は au 版 (IS11S、Android 2.3.4) ですが、一応参考になればとやったことをまとめておきます。

最初はまず「アプリケーションの管理」でアプリケーションをサイズ順に並べ、どのアプリケーションがストレージを多く使っているか把握するところからです。 SDカードを使っているアプリに関しては内蔵メモリーの使用分だけが表示されています。 もちろん SDカードに置いておけるものは SDカードに移しておきましょう。 下の画面から「SDカード」タブを選ぶと移すことができるアプリを確認できます。

アプリのストレージ使用量を確認したら、サイズの大きい不要アプリケーションを消して行きます。 基本はアプリの削除で空きを増やしていくのがお勧めです。 使用するアプリについて「キャッシュ」や「データ」を個別に消去することもできますが、それはあまり効果がないように思えます。 確かに「キャッシュ」は消去すれば空きは増えます。 しかし、使用すればまたキャッシュは作成されることになるでしょうから、一時的にしのぐことにしかならない可能性が高そうです。 特に理由がなさそうなのに手動で消さないとどんどんキャッシュ使用量が増えていくようなアプリケーションはそもそも作りが悪いので、さっさとアンインストールするか作者に要望を上げるべきでしょう。

「データ」の消去についてはアプリケーション管理画面 (下図) から消去するとアプリケーションによっては面倒なことが起きそうなので、アプリケーション固有のデータ削除機能を使った方が良いでしょう。 例えば Android 標準ブラウザであればメニューキーを押してから「その他」-「設定」と選択して、キャッシュ/履歴/Cookie/フォームデータ/位置情報/パスワードを個別に指定して削除できます。

とは言っても、どうしようもないときは設定情報などが消えてもかまわないと思うアプリケーションについて、「データ」を消してみるのも一つの手です。 背に腹は変えられない、という状況もあると思います。

地道にやってみる

さて、具体的には私は以下のようなことをしました。

不要なアプリケーションの削除

例えば以下のようなアプリケーションを削除しました。

「Media Remote」
ソニーの BD プレーヤー等をコントロールできるアプリケーションですが、うちには対応機種がなくて使えない割に結構容量喰っていました。
「速デコ」
簡単にメールに絵文字トッピングできるツールですが、やはり使わないのにサイズが大きいという状況でした。

不要な初期アプリケーションのアップデートアンインストール

素直にアップデートを行うと「jibe」や「取扱説明書」等使わないのに更新されているものがあります。 これらについては更新分で結構な容量を喰っていたりするので、「アップデートのアンインストール」をしてしまいましょう。 マニュアルがどうしても必要であれば PDF ファイルを持ち歩くようにすれば SDカード側の消費だけで済みます。

アプリケーションから Web ページへのショートカットへ

わざわざアプリケーションを入れなくても、ブラウザでページを開けばそれで間に合うアプリケーションもあります。 ホーム画面にショートカットを作っておけば使い勝手もあまり変わりません。 ブラウザのブックマークの画面から長押しで「ショートカットを作成」ですね。 私はこの考え方で「はてなブックマーク」アプリを削除しました。

よりサイズの小さなアプリケーションへの移行

同じ目的で用が足りるのであれば、より小さいサイズのアプリケーションに移行すべきです。 私の場合、パスワード管理ソフト「Keepers」は 7MB 程度の容量ですが、「ぱすわ~ど帳」ならば数百KB で済むので決心して移行中です。

不要メールを削除

労力の割にメモリの空き容量を増やす点では効果が微妙なのですが、メール (Eメールアプリ) の整理もしておきましょう。 容量的には微妙でもメールの整理は大事ですよね。 (追記: 指定アドレスからのメールを抽出して SD カードへバックアップするやり方を記事にしました)

更新できない場合

空き容量不足で更新ができない場合、新旧のサイズ次第ではありますが、旧バージョンをアンインストールして空きを作るとうまく新バージョンをインストールできる場合があります。 私の例では空き容量不足で標準「マップ」アプリの更新ができませんでしたが、一旦「マップ」アプリの「アップデートのアンインストール」をしてから行うことで無事更新できました。

まとめ

結局、重要なのは、

  • 不要なものはインストールしない
  • 一旦導入した後もきちんと見直して使っていなければ削除する

ということですね。 しかし、SDHC の方は 10GB 単位で余っているのに内蔵メモリは数MB 空けるのに苦労するというのは何か間違っているような気がします。 この部分だけでもソフトウェアのアップデートで何とかならないものかと思ってしまいますが、何ともならないんでしょうねぇ…。


2012.9.29
更新時の Tips を追記し、一部表現をわかりやすく修正しました。

2012.11.3
「データ」の削除について追記。 10/31 のソフトウェアアップデートで更に状況が悪化したので。 Media Remote 復活してるし。

2012.12.18
有名どころでも「アプリケーションの管理」からデータの削除をしないと消せないものがありますねぇ。 私は Twitter や日経新聞電子版でデータの削除をしました。 この手のログイン情報があれば何とかなるアプリであればデータの削除で良いような気がしてきました。 パスワード管理アプリ等はやったらまずいですよ。

2013.6.1
SD カード利用アプリの内蔵メモリ使用量表示について説明に誤りがあったので訂正しました。 ちなみに結局私は先日 Xperia UL に乗り換えてしまいました…。

au HOME SPOT CUBE FAQ

先日書いた au HOME SPOT CUBE の記事がこのサイトの一番人気になってしまいました。au の FAQ もありますが、申し込み前に気になりそうなところをまとめておきます。(一部 au FAQ と重複します)

Q: au 端末しか接続できないのですか?
au 端末以外も接続することができます。iPhone/iPad/PC/Air Station は我が家で実績あり。
Q: 複数の端末を接続できますか?
複数の Wi-Fi 機器を同時に使用することができます。
Q: Wi-Fi 子機として使用できますか?
Wi-Fi 子機として使用することはできません。
Q: マニュアルをダウンロードできる?
ファームウェアアップデート告知のページからリンクされています。
Q: au ショップで待たされるのが嫌なんですが…
ショップでの申し込み以外に Web からの申し込みもできます。オンラインで申し込むと配送されてくるようです。
Q: ルータとして使えますか?
ブリッジ接続とルータ接続のどちらにも対応できます。これらの動作モードは本体背面スイッチ (Auto 有) で切り替えます。
Q: どのような回線に対応していますか?
WAN 設定は DHCP/固定 IP/PPPoE に対応しています。NTT フレッツ/ネクストの PPPoE マルチセッションにも対応しています。
Q: LAN 側の設定は?
LAN 側 IP アドレスは指定できません。ルータモード時は DHCP サーバ機能も動作しますが、起動する/しない含め設定できません。
Q: セキュリティ関連機能にどんなものがありますか?
主なセキュリティ機能として MAC アドレスフィルタ/IP パケットフィルタ/SPI (ステートフルパケットインスペクション) があります。その他のアクセスコントロール関連として Wi-Fi クライアント同士の通信をブロックする「プライバシーセパレータ」機能や同じ SSID に接続する端末とインターネットへのアクセスのみ許可する「隔離設定」機能があります。デフォルトで WEP 端末は「隔離」されてます。
Q: インバウンド通信の扱いは?
パススルー関連では IPv6/IPsec/PPTP/PPPoE のパススルーに対応しています。その他、インバウンド通信を内部特定端末へフォワードしたり (「DMZ」) や TCP/UDP ポート毎に異なる内部端末へフォワードしたり (「UPnP」) することができます。
Q: 802.11n に対応してる?
802.11n/a/g/b 対応です。
Q: 海外や屋外で使用できますか?
国内の室内利用専用です。

以下は購入後の話です。

Q: 無線接続がうまくいきません。どうしたら良いですか?
WPS 非対応機器を使用する場合だけでなく、対応していてもうまく動作しないときは手動で SSID と鍵を設定してみましょう。
Q: 無線端末上で複数の SSID が表示されるのですが?
SSID を最大3つ使用することができます。デフォルトでは3つとも有効化されており、それぞれ 2.4GHz WPA2/2.4GHz WEP/5GHz WPA2 となっています。
Q: しばらく使っていると接続が切れるのだけれど…。
DHCP サーバがある環境で、切断時に以下のようなログが続けて出力されている場合、HOME SPOT CUBE のアドレス変更によりネットワーク切断が生じている可能性が高いです。

DHCPサーバからIPアドレス取得できました
KDDI暗号設定が失敗しました

この場合、HOME SPOT CUBE のアドレスを固定することで改善される可能性があります。 (こちらの記事 (LovePsychedelic)を参照しました)


FAQ と言いつつ Q が無かったので後から書き足しました。 このエントリは随時追加して行きます。

au の HOME SPOT CUBE を使い始めました

HOME SPOT CUBE を get!

au の Wi-Fi アクセスポイントレンタルサービスである Wi-Fi HOME SPOT を申し込んだので、今回はその辺をまとめます (追記:FAQ も書いてみました)。 以下の2つの条件を満たせば、無料でこのサービスを利用できます。

  • au の「IS フラット」や「プランF (IS) シンプル/プランF (IS)」を契約している。
  • 2012年 5月 31日までに申し込む

貸し出される無線アクセスポイント (HOME SPOT CUBE) は完全に個人用として使用でき、au 以外のインターネット接続サービスと組み合わせて使用しても全く問題ありません。 私も IS フラット利用者なので、「無料だから!」と心を奮い立たせ、待ち時間が多いので普段はあまり行く気のしない au ショップへ向かったのでした。 時間の取れない人は Web ページからも申し込めるのでそちらを利用すると良いでしょう。

ルータ機能を有効にする

このサービスでレンタルされる HOME SPOT CUBE は、ブリッジ型のアクセスポイントとして使うだけでなくルータとしても使用することができます。 これまで我が家は CATV 回線に ヤマハ RTW65b + Baffalo WLAE-AG300N/V2(親機) という組み合わせを利用していました。 RTW65b も無線機能は持っているのですが、10年以上前に発売されたものなので今となっては脆弱な WEP のみしか対応していません。 そこで後からブリッジ型アクセスポイント WLAE-AG300N/V2 を購入したのですが、この 2台を一気に HOME SPOT CUBE で置き換えることができます。

さて、HOME SPOT CUBE の設定ですが、ルータ機能を有効にするには筺体背面のモード切替スイッチを「ROUTER」に設定し、WAN 側インターフェイスの設定を Web 設定画面より適切に行います。 WAN 側インターフェイスの設定は DHCP/PPPoE/固定 IP アドレスの3つに対応しています。 また、WAN 側インターフェイスの MAC アドレスを設定可能で、我が家で利用している CATV 回線の場合 RTW65b からの置き換え時にすんなり通信ができなかったので、RTW65b の MAC アドレスをここに設定することで対処しました。

ただし、通常のルータと比べると設定できない項目も多く、LAN側のネットワークアドレスは 192.168.0.0/24 で固定のようですし (状況によっては 192.168.1.0/24 も使う模様。cf. 取説 p.68)、LAN側で動かす DHCP サーバのプールアドレスもきめ打ちのようです。 少なくともこれらの項目は Web 設定画面上に見つけることができません。

それでも、MTU 設定や各種パススルー機能 (IPv6/IPsec/PPTP/PPPoE)、「DMZ」という名のインバウンド通信フォワード機能等もあるので、家庭で使う分には十分だと思います。 パケットフィルタリングや SPI (ステートフルパケットインスペクション) などのセキュリティ機能も搭載されているので、このあたりはきちんと設定しておきたいところです。

WLAE-AG300N/V2 を子機として使う

余った WLAE-AG300N/V2 ですが、これは Wi-Fi 子機として引き続き使用します。 WPS を利用すれば WLAE-AG300N/V2 側の設定は比較的簡単です。 先に HOME SPOT CUBE の SETTING ボタンをしばらく押して橙点滅にした状態で、WLAE-AG300N/V2 の AOSS ボタンをこれまたしばらく押し WIRELESS ランプ 2回点滅状態にして、しばらくおいておきます。 HOME SPOT CUBE の SETTING ボタンが緑点灯すれば成功です。

WPS が正常完了すれば WLAE-AG300N/V2 は HOME SPOT CUBE の子機として動作しますが、そのままだと WLAE-AG300N/V2 の親機機能も動作したままになってしまうのでこれを止めます。 WLAE-AG300N/V2 のメニュー項目で言うと「無線設定」-「11n/a/g/b」の「無線機能」「使用する」をオフにします。 きちんと止まれば WLAE-AG300N/V2 に設定されていた SSID は無線クライアントから検索できなくなるはずです。

ただし、WPS でうまく行かない時もありました。 1台目の WLAE-AG300N/V2 は成功したのですが、2台目では WPS セットアップは成功 (HOME SPOT CUBE の SETTING ボタンが緑点灯) するものの、WLAE-AG300N/V2 が反応しないような状況になったので、結局「無線設定」-「エアステーション間接続」の SSID とキーを手動設定しました。 また、「親機/子機指定」は「子機」ではなく「子機(EC)」でないとうまく行かないようです。

というわけで躓きもありましたが、HOME SPOT CUBE + WLAE-AG300N/V2(子機) の環境になりました。 10年ものの RTW65b と比べるとスループットも向上しており、満足しています。

iOS版 GarageBand と組み合わせる周辺機器

前回は GarageBand を初心者&作曲用途にお勧めする記事を書いたのですが、続編として目的別に周辺機器は何を買えばよいかまとめてみました。 私は iPad 2 を使用していますが、Camera Connection Kit 以外は iPhone でも使用できます。

エレキギター演奏や歌を録音したい

エレキギターの演奏や外部マイクで歌等を録音をするにはエレキギター/マイク用インターフェイスが必要ですが、これには2つのタイプがあります。

1. ヘッドホンジャックに接続するもの

iPad/iPhone のヘッドホンジャックは出力と入力の両方に使うことができる構造になっています。 1つめはここに接続してオーディオ入力に用いるタイプです。 比較的安価なので手軽に購入することができますが、クロストーク (ギター/マイクの音に再生音も混じってしまう) が発生することもあったりで音質的には 2. のタイプよりも劣ります。

このタイプには iRigiXZAmpKit LiNK 等があります。

2. Dockコネクタに接続するもの

2つめのタイプは、自身が A/D コンバータを持ち Dock コネクタに接続するタイプのものです。 こちらの方が音質は良いのですが構造上高価になってしまいます。 また、バッテリー駆動とならざるを得ず、バッテリーの残量を気にする必要があります。 アプリとの相性もあるようです。

このタイプには Mobile InApogee JAM 等があります。

で、私は何を使っているかと言うと iXZ を購入しました。 所詮、整備済製品の iPad 2 で使うのだからと割り切り、音質よりも価格を取りました。 また、ギターピックアップとマイクでは出力インピーダンスが異なるので、マイク使用を考えているならば製品がマイク対応を明確にうたっている方が安心なのですが、この点 iXZ は問題なしです。 iXZ をマイクに接続する場合、XLR 端子を使用することになりますが、既にケーブルを持っていたので躊躇することはありませんでした。

実際のところ、iXZ を使ってみるとクロストークは気にならず、十分な音質です。 最初は iXZ のプラグがきちんとヘッドホンジャックの奥まで挿し込まれておらず、内蔵マイクの音も拾ってしまう状態で「アレ?」と思ったのですが、きちんと挿せば内蔵マイクは無効化され、パッシブタイプのピックアップでも十分な音量となります。 きちんと挿入されれば入力設定画面で「入力レベル」スライダーが表示されるようになりますので、それとわかります。 (使用バージョンは GarageBand for iOS 1.2)
Input

Web 検索を実行すると 1. タイプのインターフェイスの音質への不満が多く見つかりますが、きちんとプラグを挿していないからではないかと思えてしまうぐらいの音質です。 それと、着信などで録音が中断されるのが困るというコメントもどこかで見かけましたが、録音時は機内モードを ON にすればいいわけで…。

物理的な鍵盤 (MIDI キーボード) を弾きたい

続いて鍵盤系の話に行きましょう。 GarageBand では Keyboard の他にも Drums/Smart Bass/Smart Guitar/Smart Strings と一通りの音色を外部鍵盤で鳴らすことができます。

まず、iPad とミニ鍵盤を組み合わせるのであれば Camera Connection Kit + Keystation Mini 32 をお勧めします。 Keystation Mini 32 とよく比較される KORG microKEY は iPad で使おうとすると電源供給可能な USB ハブと組み合わせなければならない (新製品の 25鍵モデルを除く) ので、手軽に接続して使うというわけにいきません。

既にシンセ等を持っている場合は ヤマハ i-MX1 を使いましょう。 シンセの MIDI 端子に iPad/iPhone を接続して使うことができます (Camera Connection Kit 不要)。

ヘッドフォンも重要

それと初心者の場合はヘッドフォンも新しく用意する場合が多いと思います。 とりあえず買うのであれば 5千円ぐらいまでのカナルタイプ (例えば MDR-EX300SL ) が手ごろですが、きちんとしたモニター用ヘッドホンを 1つ持っていても損はないと思います。 オーディオインターフェイスよりもこちらの方が重要です。

自分は何を使っているかというと iXZ、i-MX1、Keystation Mini 32 が手元にある状況です。 鍵盤物はこのところ PC + Keystation Mini 32 という組み合わせを使うことが多かったのですが、今後は iPad + シンセという大きい鍵盤で弾くスタイルもありなのかなと思っています。 気軽に使えるのが iPad の良さだと思うので周辺機器が重くならないようにしたいものです。

GarageBand on iPad がすごい!

いや本当に 450円のアプリケーションとは思えないです。 DAW を始めてみたいという初心者にお勧めできるし、作曲用ツールとしても良いと思います。

もちろんいつも使っている Cubase と比べてしまうと出来ないことは多い (というか比較してはいけない) のですが、その分シンプルで気楽に使えます。 この 3月のアップデート (iOS用 バージョン 1.2) でピアノロール画面での編集やバウンス録音もできるようになっています。
GarageBand

以下、自分が使ってみて気になった点です。

  • クオンタイズは録音時に指定。後からかけることはできない。
  • Apple Loops の種類は豊富で、テンポの変化に対応しグローバルなキー設定でトランスポーズされるけど、小節ごとにキーを変えることはできない。
  • MIDI ファイルでエクスポートすることができない。
  • ベースアンプシミュレーターがない。

コンピュータ用 DAW ソフトとの連携という点では、iTunes ライブラリに GarageBand 形式として書き出せば Mac の GarageBand や Logic でデータを開くことができます。 他の DAW ソフトで使うにはオーディオファイルとして書き出したものを読み込むしかないです。

これらの制限があっても作曲用として使うには十分ではないでしょうか。 私の場合、どうしても通常の DAW ソフト (Cubase) だと気軽に起動して使う、という感じにはなりません。 iPad Camera Connection Kit を購入して Keystation Mini 32 (私も使ってます) 等のミニ鍵盤やオーディオインターフェイスを使ったり、iRig 等でギターを録音するような使い方もできますが、コンピュータの前に座るよりもずっと気楽に作業に向かえるように思えます。 気軽に演奏を録音して曲にするという使い方には PC より向いているように思えるのです。

また、初心者用としてもお勧めできます。 最初からフルスペックの DAW 環境を揃えるにはお金もかかり勇気が必要ですが、iPad + GarageBand であればちょっと試してみたいという人にピッタリです。 それで本格的にやってみたくなったら、そこからお金をかけて環境を作って行けばよいと思います。 順当に行くと Logic 使いになるのでしょう。

他にはドローバーつきのオルガン (レズリースピーカーが回ってます!) とかギターアンプシミュレーターとかも楽しいので、iPad 使いで音楽制作関係のソフトを探しているということならば、まず入れてみる価値のあるソフトだと思います。 こういうのが 450円で売っているんだからスマホ向け開発は儲からないんだろうなあ…。

録音に用いる小物についてはこちらの記事にまとめました。