HOME SPOT CUBE を get!
au の Wi-Fi アクセスポイントレンタルサービスである Wi-Fi HOME SPOT を申し込んだので、今回はその辺をまとめます (追記:FAQ も書いてみました)。 以下の2つの条件を満たせば、無料でこのサービスを利用できます。
- au の「IS フラット」や「プランF (IS) シンプル/プランF (IS)」を契約している。
- 2012年 5月 31日までに申し込む
貸し出される無線アクセスポイント (HOME SPOT CUBE) は完全に個人用として使用でき、au 以外のインターネット接続サービスと組み合わせて使用しても全く問題ありません。 私も IS フラット利用者なので、「無料だから!」と心を奮い立たせ、待ち時間が多いので普段はあまり行く気のしない au ショップへ向かったのでした。 時間の取れない人は Web ページからも申し込めるのでそちらを利用すると良いでしょう。
ルータ機能を有効にする
このサービスでレンタルされる HOME SPOT CUBE は、ブリッジ型のアクセスポイントとして使うだけでなくルータとしても使用することができます。 これまで我が家は CATV 回線に ヤマハ RTW65b + Baffalo WLAE-AG300N/V2(親機) という組み合わせを利用していました。 RTW65b も無線機能は持っているのですが、10年以上前に発売されたものなので今となっては脆弱な WEP のみしか対応していません。 そこで後からブリッジ型アクセスポイント WLAE-AG300N/V2 を購入したのですが、この 2台を一気に HOME SPOT CUBE で置き換えることができます。
さて、HOME SPOT CUBE の設定ですが、ルータ機能を有効にするには筺体背面のモード切替スイッチを「ROUTER」に設定し、WAN 側インターフェイスの設定を Web 設定画面より適切に行います。 WAN 側インターフェイスの設定は DHCP/PPPoE/固定 IP アドレスの3つに対応しています。 また、WAN 側インターフェイスの MAC アドレスを設定可能で、我が家で利用している CATV 回線の場合 RTW65b からの置き換え時にすんなり通信ができなかったので、RTW65b の MAC アドレスをここに設定することで対処しました。
ただし、通常のルータと比べると設定できない項目も多く、LAN側のネットワークアドレスは 192.168.0.0/24 で固定のようですし (状況によっては 192.168.1.0/24 も使う模様。cf. 取説 p.68)、LAN側で動かす DHCP サーバのプールアドレスもきめ打ちのようです。 少なくともこれらの項目は Web 設定画面上に見つけることができません。
それでも、MTU 設定や各種パススルー機能 (IPv6/IPsec/PPTP/PPPoE)、「DMZ」という名のインバウンド通信フォワード機能等もあるので、家庭で使う分には十分だと思います。 パケットフィルタリングや SPI (ステートフルパケットインスペクション) などのセキュリティ機能も搭載されているので、このあたりはきちんと設定しておきたいところです。
WLAE-AG300N/V2 を子機として使う
余った WLAE-AG300N/V2 ですが、これは Wi-Fi 子機として引き続き使用します。 WPS を利用すれば WLAE-AG300N/V2 側の設定は比較的簡単です。 先に HOME SPOT CUBE の SETTING ボタンをしばらく押して橙点滅にした状態で、WLAE-AG300N/V2 の AOSS ボタンをこれまたしばらく押し WIRELESS ランプ 2回点滅状態にして、しばらくおいておきます。 HOME SPOT CUBE の SETTING ボタンが緑点灯すれば成功です。
WPS が正常完了すれば WLAE-AG300N/V2 は HOME SPOT CUBE の子機として動作しますが、そのままだと WLAE-AG300N/V2 の親機機能も動作したままになってしまうのでこれを止めます。 WLAE-AG300N/V2 のメニュー項目で言うと「無線設定」-「11n/a/g/b」の「無線機能」「使用する」をオフにします。 きちんと止まれば WLAE-AG300N/V2 に設定されていた SSID は無線クライアントから検索できなくなるはずです。
ただし、WPS でうまく行かない時もありました。 1台目の WLAE-AG300N/V2 は成功したのですが、2台目では WPS セットアップは成功 (HOME SPOT CUBE の SETTING ボタンが緑点灯) するものの、WLAE-AG300N/V2 が反応しないような状況になったので、結局「無線設定」-「エアステーション間接続」の SSID とキーを手動設定しました。 また、「親機/子機指定」は「子機」ではなく「子機(EC)」でないとうまく行かないようです。
というわけで躓きもありましたが、HOME SPOT CUBE + WLAE-AG300N/V2(子機) の環境になりました。 10年ものの RTW65b と比べるとスループットも向上しており、満足しています。