スマホ用 Kindle ならば英和辞典は標準装備

amazon.com で洋書を入手

最近ソフトウェア版の Kindle で技術系の洋書をいくつか読んでいます。 amazon.com から書籍をダウンロードするわけですが、

  • ダウンロードによる入手はお手軽。配送料も時間もかからない。
  • たいてい Kindle Edition は Paperback より安価に設定されていることが多い。
  • 技術系の本ならばたいした英語力要らない。
  • amazon.co.jp で買い物したことがあればサイトのつくりと操作はほぼ同じなのでとっつきやすい。

っていうあたりが Kindle で洋書を読む理由です。 根本的には、

  • 訳書は原書より高価になることが多い。
  • 訳されるまでにタイムラグが発生する。
  • そもそも訳されていない本がたくさんある。

ということがあるわけです。 最初は辛くても「英語で本を読めるようにしておかなければ」という危機感もあったりするわけです。

例えば「プログラミング Perl」の場合、今年 2月に 4th Edition が出ていますが、日本語訳はまだされておらず、今購入できるのは 10年以上前の 3rd Edition の訳本です。 価格も 4th Edition の Kindle 版は $25.19 = 約 2千円ですが、日本語第3版は Volume 1/2 の分冊となっていて合わせて約 1万円 (5倍!) もします (4th Edition のボリュームは 3rd Edition から減ってはいないように見えます)。 Kindle の Cloud Reader を使えば手元の PC のブラウザ上で表示することが可能なので機器を持ち歩く必要もありません。 これはわかりやすい例ですが、これだけの差があると日本語の「プログラミング Perl 第4版」を待つよりも原書の方を読みたくなりませんか?

英和辞典も使える

あまり知られていないようですが、iPhone/iPad/Android で Kindle アプリを使えば英和辞典も無償で利用できます。 これがまたとてもお手軽に使用できるわけですが、標準の英和辞書は「Progressive English-Japanese Dictionary」とのことで、小学館の「プログレッシブ英和辞典」のようです。 残念ながら Cloud Reader や Windows アプリケーションで英和辞書は利用できないのですが、最初から Kindle の「Library」に入っている「The New Oxford American Dictionary」も Cloud Reader では同様の扱いの様で出版社からのライセンスによる制限と推測されます。 (追記:ハードウェア Kindle やスマホ用アプリに比べて制限があるのは Amazon の戦略かも知れませんね。)

簡単に英和辞典の使用手順を書いておきます。

iOS の例

単語を押さえ続けると辞書が表示されます。 そこで「i」(図中赤丸) を押すと辞書の選択画面が出てくるので、「英語-日本語」を選びます。

確認画面が出るので「ダウンロード」をタップすればダウンロードが始まり、ダウンロード後に英和辞典が使用可能となります。

ただし、iOS 版では辞書の選択は記憶してくれないようで、毎回英和辞書切り替えをやらねばならないようです(涙)。 ま、本当は英英辞書を使いこなしたいところですけどね。 → 追記:気がついたら英和がデフォルトとなってました。再起動が必要?

Android の例

Android 版でも同様に辞書選択が可能ですが、最初から英和辞典の項目が表示されています。 逆に英英辞典はダウンロードしなければならないです。 また、最後に使った辞書を記憶してくれるので、毎回選び直す必要はありません。

それよりも Android 版ではアカウントの扱いでハマります。 amazon.co.jp と amazon.com で同じ ID (メールアドレス) とパスワードを使用していると amazon.co.jp の方が優先されてしまい、amazon.com で購入した書籍を読むことができません。 このときは以下の手順で amazon.com と紐付け直します。

  1. Kindle アプリ側で「設定」-「この端末の登録を解除する」
  2. amazon.com のパスワードを変更
  3. 変更したパスワードを用いて Kindle を設定し直し。

さて、何を読もう

とりあえず、自分の読んだ本の中で、(私のように!) 最新技術に乗り遅れている方にお勧めの本を挙げておきます。 短めで安価または無償なので、Kindle 洋書読みデビューには最適です。 興味があれば是非 Kindle で洋書読みを始めてみてください。

「HTML5 for Publishers」
「for Publishers」ではありますがサンプルコードも多く載せられていて、HTML5 の Canvas、Geolocation、Audio/Video についての入門書としてはとても良いと思います。
「jQuery Compressed」
一定の Web 関連知識があり jQuery をこれから始める人には最適です。

英語が苦手と思っている人も継続して英語に触れていれば力はつくので頑張ってみましょう。 Perl プログラマの方は是非 Programming Perl から電子書籍生活を始めてみてください。