家庭用 NAS HDL2-A4.0 を購入

パソコンの台数が増え、ファイルの整理が必要になっていたため、休暇中に思い立って家庭用 NAS を購入しました。fit-PC2 を長時間使うと結構発熱するのと、何よりミラーされていないという点が不安です。なので、専用のネットワークストレージ製品を購入しました。購入したのは IO DATA の HDL2-A4.0 です。 バッファロー LS-WX4.0TL/R1JNETGEAR ReadyNAS DUOv2 も検討しましたが、LS-WX4.0TL/R1J は NAS Navigator2 という専用ソフト導入が嫌なのでパス、NETGEAR は家庭用 NAS向けと謳われている WesternDigital Red の 2TB が「6~9日以内に発送」だったのであきらめ、結局 HDL2-A4.0 を購入しました。 Amazon プライムに慣れてしまうと 1週間も待てず、思い立ったが吉日で、NAS 向け HD を諦めるならば、ベアボーンよりも既製品という判断です。

HDL2-A シリーズは常時稼動オッケー

というわけで注文当日に到着しました。 ディスクは Seagate の ST2000DL001 というモデルが 2つ入っていました。 Seagate のホームページで情報を見つけることができなかったのですが、IO DATA いわく「24時間稼動オッケー」とのことなので、あまり耐久性について心配する必要なないのでしょう。たぶん。

起動してみる

早速起動してみます。 Mac は所有しておらず、Windows 環境での話のみになりますがご了承ください。

DHCP 環境であれば、電源を入れるだけで「\\landisk-******」でアクセスできる状態になります。 ここで「******」は MAC アドレス (16進) の下 6桁で、MAC アドレス自体は底面に貼られたラベルで確認できます。 NTP サーバーも規定値として ntp.nict.jp が設定されており、「\\landisk-******」の下に見える作成済み初期フォルダを使う限りはセットアップを行う必要はなさそうです。

ちなみに初期フォルダは以下の通りです。

disk
いわゆるファイル共有用
contents
DLNA コンテンツ用
itunes
iTunes サーバー機能用

contents と itunes フォルダももちろん共有設定されていて、エクスプローラーからアクセスできます。 このフォルダに置いておくとそれぞれ DLNA サーバー機能、iTunes サーバー機能によって公開されることになります。 ただし、iTunes サーバーの方はファイルを公開するためにデータベースを更新する必要があります (後述)。

セットアップ

セットアップしなくてもそのまま使えそうですが、「landisk-******」は覚えにくいので変えておきたいところです。 また、当初の目的を忘れずに RAID 1 (ミラーリング) に設定し直さなければなりません。

セットアップには付属 CD を使うのですが、初期設定用の「Magical Finder」はインストールをせずに CD から起動して使用することができます。 このあたり嬉しいつくりです。 マニュアルでは「Magical Finder」で初期設定を行ってからブラウザで詳細設定を行う流れになっていますが、実際のところ、DHCP + Windows の環境であれば「http://landisk-******/」で詳細設定画面にアクセスできるので、CD を使わずいきなりブラウザで設定し始めることもできると思います。 ちなみに初期パスワードは空です。

さて、RAID の組み換えですが、ブラウザでログインし、「システム」-「ディスク」-「フォーマット」で行います。 RAID 1 を選択して実行するとフォーマット自体はすぐに終了しますが、リビルドが延々と続くことになります。 リビルド中に共有フォルダを利用することは可能ですが、以下の点に注意が必要です。

  • 本来のパフォーマンスより落ちる
  • ミラーができていない

ちなみに私の場合、リビルドは 5時間半かかりました。 マニュアルに書いてある「約 3時間」は HDL2-A2.0 = 2GB モデルでの測定値なので注意が必要です。

iTunes サーバー機能と DLNA サーバー機能

初期設定では先述の通り、DLNA用フォルダと iTunes用フォルダが分かれていますが、1つのフォルダで兼ねることもできます。 詳細設定画面からの共有フォルダの設定で「DLNA共有」と「iTunes共有」の両方をチェックしておくだけです。 曲について 2つのコピーを持っておくのはディスクの無駄なので、私も itunes フォルダを DLNA と兼用にしてみました。

実際に使ってみると、どちらのサーバー機能もすんなり使用することができました。 DLNA については Windows Media Player や骨董品と化している Sony NetJuke で試しましたが、特に問題ありません。 ただ、サーバー名の後ろに「.Planex」と付くのが気になると言えば気になります。 まあ、そういうものなのでしょう。

iTunes の方は下の図の様に「共有」の部分に表示されます。 「dragon」が HDL2-A4.0 です。

特に「ホームシェアリング」を作成しておく必要はありません。 ちょっと気になるのが iTunes サーバー上の楽曲の表示はリスト表示のみしかできないところです。 曲が増えてくると使いにくそうです。

また、iTunes サーバーについてはフォルダにファイルをコピーした後にデータベースの更新を行わなければなりません。 データベース更新をスケジュールして実行することもできますが、 1日 1回までなので手動更新と併用することになると思います。 初期設定では自動更新はスケジュールされていないので、フォルダにファイルを入れた後、更新を行わないと曲が見えないことになります。

DLNA も iTunes も曲が増えたらどうなるかはやってみないとわからない部分があります。 画像や動画の扱いについてはまだ試していません。

まとめ

その他にも以下のような機能があります。

  • FTP サーバ
  • BitTorrent クライアント
  • メールによるアラート通知
  • UPnP を使った外部へのフォルダ公開機能 (ブラウザによるアクセス)
  • USB ポートへ接続したディスク共有
  • USB ポートへ接続したプリンタ/スキャナ等の利用 (クライアントにソフト導入が必要)
  • UPS との連携
  • Active Directory との連携
  • Wake on LAN

全部使うつもりはありませんが、アラートメールの設定ぐらいはしておきたいところです。 全体としては今のところとても満足しています。 ハードディスクのトラブルは起こるものなので、ミラーされている共有ドライブがあるというのはそれなりに安心ですね。

最後に気になる点を 1つ。 1つの共有フォルダの設定を変更したら、別のフォルダの変更をする前に必ずサービスを再起動しなければなりません。 続けて複数フォルダの変更をするときはまどろっこしいです。 再起動し忘れを防ぐためにそのようなインターフェイスになっているのでしょうが、まとめて変更して最後にサービス再起動というやり方もできるようにして欲しいところです。

USB メモリ/ドングルが出っ張って気になる時に

最近もっぱら Cubase は新調したデスクトップパソコンで使っているのですが、床に置いていてしかも USB ポートが下の方なので、USB ドングルを差した時に出っ張っているのが気になっていました。 何かの拍子で踏んだり引っ掛けたりしてドングルやポートを傷めてしまうのではないかと心配だったのです。

そこでひらめきました。 Buffalo の無線 LAN アダプター WLI-UC-GNHP を買ったときについていた「ポート干渉防止コネクター」なるものを使えば、前に出っぱらずにすむのです。 それは L字型のアダプターで、使うと USB ドングルは上方向に伸びるようになります。(下の写真)

ただ、これだけのために WLI-UC-GNHP を買うのはどうかという感じなので、単品売りがないか調べてみました。 Amazon だと可動なもの方向が違うもの が見つかりました。 WLI-UC-GNHP の「ポート干渉防止コネクター」と同じ方向のものは Yahoo!ショッピングのサイトで見つかりました。

作業中 USB ドングルは差しっぱなしとなるので、気になる方は導入してみてはいかがでしょう?

Windows 7 のキーボード設定

今回は Windows 7 のキーボード関連設定についてまとめます。 動作は Windows 7 で確認していますが、Vista でも同じ操作が可能だと思います。

101キーボードを使う

年末に新しい PC (Windows 7) を導入したのですが、購入してしばらくは Happy Hacking Keyboard をつないで使っていました。 Windows には「キーボードと言語」という設定があるので、最初はこのあたりの設定を変更すればなんとかなると考えていたのですが、日本語は 106キーボードのみしか想定していないようで設定できません。 101キーボードを使用するにはレジストリを直接変更しなければならないのです。

Microsoft のサポート情報に詳しく説明されていますが、以下は 101 キーボード用のエントリです。 このままコピーしてレジストリファイルとして使用することができます。

Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\i8042prt\Parameters]
"LayerDriver JPN"="kbd101.dll"
"OverrideKeyboardIdentifier"="PCAT_101KEY"
"OverrideKeyboardType"=dword:00000007
"OverrideKeyboardSubtype"=dword:00000000

101 キーボードでは Alt+~ で日本語の ON/OFF をすることになります。

106キーボードに戻す場合の設定は以下の通りです。

Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\i8042prt\Parameters]
"LayerDriver JPN"="kbd106.dll"
"OverrideKeyboardIdentifier"="PCAT_106KEY"
"OverrideKeyboardType"=dword:00000007
"OverrideKeyboardSubtype"=dword:00000002

Ctrl と Caps Lock の入れ替え

今は Happy Hacking Keyboard から 106キーボードに戻したのですが、私は Ctrl の位置が「A」の左横に来てほしいので左 Ctrl と Caps Lock キーを入れ替えています。 Windows 2000 の頃からお世話になっている remapkey.exe を使います。 昔 (大昔!) は単体で配布されていたのですが、Windows のリソースキットに収録されてからはリソースキットの一部として配布されるだけになっています。 今は 2003 サーバーリソースキットに収められています。

remapkey.exe は Windows 7 の 64ビット版でも問題なく動作しましたが、起動時はコンテキストメニューから「管理者として実行」する必要があります。

RPG を作るには

ちょうど良い本があった

小二の息子と本屋に行くと「ゲームの作り方の本が欲しい」と言い出しました。 ゲームと言ってもボードゲームやらカードゲームやらいろいろあるよなあと思い、話を詳しく聞くと「ドラクエみたいなの」と言うではありませんか。 うちには DS が無く、ドラクエをプレイしたことも無い (なのできっと RPG を知らない…) のですが、何かを作ってみたいという意欲は買うことにしました。 店舗設置の検索端末で探してもそれっぽいものは出て来ませんでしたが、とりあえずコンピュータ関連フロアのゲーム関連コーナーに出向いたのです。

で、めあての本棚にちょうど 11月に発売された「まさにコレ」という感じの本を見つけたので購入しました。 それがこの「WOLF RPGエディターではじめるゲーム制作」です。

本書は WOLF RPG エディター (通称:ウディタ) というフリーの RPG 作成ツールの公式ガイドです。 チュートリアルの第一部と網羅的な解説の第二部で構成されています。 多少でもプログラミング経験がある人ならば、本書を読みながら簡単に (昔のドラクエのようなシステムの) ロールプレイングゲームを作り始めることができます。 グラフィックや音楽の素材も付属 CD に含まれ、「これらを用いて作ったゲームを、インターネットで配布することも可能」とのことです。 とは言っても、シナリオを考えたりアイテムや登場人物のパラメータを調整したりマップを作成したりしなければならないので、みんなに楽しんでもらえるようなゲームを作るにはそれなりに手間がかかるでしょうね。

それでも操作は簡単で扱いやすく、好きな人にはたまらないと思います。 実際、息子も親の手を借りながら楽しんでマップやイベントを作っています。 パラメータのバランスがメチャクチャですが、登場人物にしゃべらせる言葉を考えたり、自分のゲーム内だけのアイテムを考えたりするのは楽しい様です。

これだけでは何なので、本書であまり取り上げられていないけれどゲームを効率良くつくるために重要そうなところを挙げておきます。

  • マップの部分コピーは右ボタンドラッグでコピー、左ボタンクリックで貼り付け。 貼り付け時に Ctrl 押しながらでレイヤー1/2/3 をまとめてコピー。
  • Shift+Ctrl+矢印キーでマップをずらすことができる。
  • イベント処理で関数/マクロっぽいことをしたかったら「コモンイベント」を使う。 「表示」-「コモンイベント」でエディタが起動。

フリーで公開されているツールであり、必要な情報も Web 上で見つけることはできますが、効率良く「ウディタ」を理解するためには良い本だと思います。

どうでもよいことですが、今年のサンタは息子に DS と漢字練習ソフトを贈ってくれるようです。 小二になると DS を持っていない子を見つける方が難しい状態らしいです。

モバイル Google Maps でマイプレイス/マイマップ機能を活用しよう

追記: 2013年1月現在だと iOS 用アプリにはマイプレイス機能がないのでブラウザから使う必要があります。

スマホ (Xperia acro) を持ってしばらく経ちますが、やはり一番大きな変化は位置情報の扱いだと思います。 GPS と Google Maps の組み合わせは最強だと思うのですが、今回はこのあたりを書いてみます。 ここに書いた内容は Android 端末だけでなく iPhone でも同様に操作することができます。実際のところ、キャプチャーした画面は全て iPhone のものです。

「マイプレイス]/「マイマップ」ってどんな機能?

どうも「マイプレイス」機能の中にある個々のマップを「マイマップ」と呼ぶようですが、そんなに区別できてると思えないマイプレイス/マイマップ機能をスマホで活用しようという企画です。 これらは Google Maps に用意されている自分用の地図を保存する機能のことです。 まずは使ってみましょう。 スマホ上で以下のリンクを辿ってみてください。

使用端末によってはアプリの選択がでるかも知れませんが、「ブラウザ」アプリを選んでください。 今パソコン上でこの記事を読んでいる方は画面左に QRコードがあると思うのでこれを使ってスマホ上で試してみましょう。
マイマップ

いかがでしょうか。 秋葉原の鉄道模型店の地図が出たと思いますが、これは私のつくったものです。 実際に秋葉原に行ってこの地図をスマホ上に表示させ GPS機能で現在位置も合わせてみると模型店まわりが簡単にできます! (模型店まわりはあくまでも一例です)

誰かのつくった地図を利用

先の例ではリンクを辿りましたが、Google アカウントを持っていればこれをマイプレイスに保存しておくことができます。 つまり自分で作らなくても誰かが公開しているマップ (他者作成の「マイマップ」!) を保管しておくことができるのです。

操作は簡単で右上のリスト表示用アイコンを選択し、「マイプレイスに保存」を選ぶだけです。 (Google アカウントでのログインは必要ですが)
アイコン
上の図中、丸で囲んだアイコンをタップすると下の画面が表示されるので「マイプレイスに保存」をタップするのです。
マイプレイスに保存

公開されている他者作成のマイマップを検索で見つける方法ですが、Google ウェブ検索で「site:maps.google.co.jp」をつけて検索します。 例えば「site:maps.google.co.jp 秋葉原」で検索すれば秋葉原の地図がたくさん出ますし、「site:maps.google.co.jp 秋葉原 鉄道模型」ならば先の私の地図が検索結果に表示されます。 これで使えそうな地図を見つけて「マイプレイスに保存」すれば良いのです。

自分で地図を作る

マイマップを作るのはパソコンでしかできません。 ヘルプを見てせっせとつくりましょう。

目的に特化した地図をつくりたくなる時もあれば、マップ検索の結果で表示される目印を後でスマホで参照したいときもあると思います。 後者についてですが、既に用意されたマップがあれば簡単にそこへ検索結果を追加することができるので、あらかじめメモ用のマップをつくっておきましょう。 検索結果から詳細情報を表示させて「保存」を選択し、保存先マップを選択します。
保存

さあ、使ってみよう

保存した地図は (一番左のメニューアイコンタップ後表示される) 「マイプレイス」メニューから呼び出すことができます。 念のため書いておきますが、スマホの GPS 機能を ON にしてから現在地表示用のアイコンをタップすればマップ上に現在地が表示され、目的地に着くのも簡単です。
現在地表示

私はついバック (戻る) キーを押してしまうので、ブラウザでなく「マップ」アプリを使っていますが、ブラウザ上での操作とほぼ同じです。 旅行に行く前に必要な Web サイトへのリンクも含めて自分用観光マップを作っておくと便利ですよ!

IS11S でやっと EZwebメールが使えるように

9/20 に公開されているんで、話題にするのが遅いんですが、IS11S (Xperia acro) のソフトウェアアップデート (au からのお知らせ1お知らせ2) があって以下の機能が追加されました。

  1. Eメール (~@ezweb.ne.jp) への対応
  2. au one Marketへの対応
  3. auかんたん決済への対応
  4. LISMOへの対応
  5. au Wi-Fi SPOTへの対応
  6. 緊急地震速報への対応

アップデートが完了すると新しいアプリが6個インストールされます。 このうち Eメールと Wi-Fi について設定してみました。

Eメール設定

用意されている説明書の手順にしたがってアプリ導入を行います。 ソフトウェアアップデート直後にインストールされているのは本体をダウンロード・インストールするためのアプリのようで、au one マーケットから「Eメール」アプリと「デコ速」アプリをインストールすることになります。 au one ID 用パスワード登録時の入力が 1回のみで「誤入力防止に 2回入力」とはなっていなかったのがちょっと気になりました。

2つのアプリをインストールしたら再度「Eメール」アプリを起動します。 初回起動時に初期設定を行いますが、設定実行ボタンを押す程度の操作なので特に難しいことはないです。

ここまでで無事 @ezweb.ne.jp のメールが使えるようになります。 しばらくするとこれまでメールボックスに溜まっていたメール (最近のものだけですが) が流れてくると思います。 しかし、大抵の人は @ezweb.ne.jp 宛メールの転送をおこなってこれまでを過ごしてきたと思いますので、これを解除をしなければなりません。 Eメールアプリ起動後メニューキーを押して「Eメール設定」->「アドレス変更・その他の設定」->「自動転送先」と進んでいくとガラケーのときと同じように設定できます。

au Wi-Fi SPOT 設定

au Wi-Fi SPOT は「ISフラット」もしくは「プランF (IS) シンプル/プランF (IS)」を契約していると追加料金不要で利用できる Wi-Fi サービスです。 既にサービスは 6/30 より始まっていたのですが、IS11S に関しては今回のアップデートでやっと利用可能となりました。 こちらはホーム画面に「au Wi-Fi 接続ツール」のウィジェットを追加しておくぐらいの話なんで、特に難しいことはありません。

ところでこのウィジェットを使って一度「自動接続 ON」にしてしまうと OFF にしても Wi-Fi 機能自体は ON になったままです。 なのでこまめに Wi-Fi を ON/OFF にする人は電源管理ウィジェット等と合わせて使うことになると思います。

実際のところ、Wi-Fi スポットが便利に使えるのは街中を歩いていたり、店に入ったときでしょうね。 交通機関で移動しているときは使えないし家では自前の無線 LAN があるので、思ったよりも使える機会が少ないように感じています。 まあ、スポットを増やすのは増やして欲しいと思います。 現在のスポットはこちらから確認できます。

Xperia acro を一週間使ってみて

Xperia acro (IS11S) でスマホデビューしてから一週間が過ぎました。 いろいろと気づいたことを書いてみます。 Xperia acro はもちろん、他の Android 2.3 端末を利用する際も何かしら参考になるのではないかと思います。

画面入力関連

日本語について最初は 50音キーボードを使っていましたが、12キーでフリック入力すればそれなりに快適なことに気づきました。 アドレス帳の頭文字一覧ボタンがかなり小さいのですが、これは画面に触れたままスライドしていくと選択しやすいです。 一時はペンを持つことも考えたのですが、そんなこんなで指で何とかなりそうなので止めました。 ペンを持ち歩くと失くしそうですし。

ブラウザ関連

まず、デフォルトで au one がブラウザ起動時のホームページとなっていますが、スマホでどこかのポータルサイトをホームにしても見にくいだけのような気がするので、空白ページで起動して欲しいところです。 Android 標準ブラウザでは PC 上のブラウザのように「空白ページを使用する」のような項目はないのですが、「about:blank」を直接入力してホームページと設定することで空白ページ起動が可能です。

ブラウザのアドレスバーはシングルタップで直接 URL を入力できるのですが、自分の場合このタップがなかなかうまくできず、「URL の直接入力はできないのかあ…」と思いこんでしまいました。 ちょっとコツが要るような気がします。 直接入力という点では、「検索」ウィジェットに URL を直接入れてブラウザを起動する方法もありますね。

ブラウザは気づかないうちに複数ウィンドウを起動していたりするので、メニューを使ってうまくウィンドウ管理をしたいところです。

メール関連

スマホ導入前より Gmail を使っていたのでメールについては Gmail アプリを使っています。 自動同期を設定しておけば、きちんと自動でメールを受信して LED で通知してくれます。

Gmail アプリは PC で Gmail を使った経験があればすんなり使えるのですが、1点だけメール新規作成で宛先 (To) 入力時に電話帳を使うやり方がわかりませんでした。 電話帳を呼び出すようなメニューは見当たらないので、直接アドレス入力のみかと思ったのですが、宛先欄に電話帳の登録名やアドレスをタイプし始めると候補アドレスが表示されるという仕組みでした。 このとき Gmail の連絡先に登録がなくても、本体の電話帳に登録があれば候補として表示されます。

もちろん、先に電話帳のエントリを表示しておいて、メールアドレスをタップする方法でもメール作成はできます。

キャリアメールが 9月まで使えないので、一応 @ezweb.ne.jp のアドレスでも送受信できるように Gmail を設定しましたが、送信時に相手方によってはなりすましフィルターにひっかかってしまうので、結局 @gmail.com アドレスをメインで使うことにしました。

カメラ関連

まだカメラを多く使っていないのですが、数をこなして行けば深く押さなければならないシャッターボタンにも慣れてくるような気がし始めています。 最初、手ぶれ補正機能をどこで有効にするのかわからなかったのですが、撮影モードが「シーン認識」になっていると手ぶれ補正や EV補正、フォーカスモード等もろもろの設定項目が表示されないのでした。 細かく設定したいときは「標準」撮影モードにしましょう。

アプリのインストールとホーム画面の整理

追加インストールしたアプリケーションは以下の通りです。

標準付属の Timescape では、Twitter のつぶやき表示を OFF にして、別途 Twitter 専用クライアントとして TweetDeck を使用しています。 この場合も Timescape より Twitter/Facebook/Mixi 同時投稿は可能なようです (まだ実行してません)。 この同時投稿機能と電話や Cメールの履歴表示機能があるので Timescape はそれなりに使っていくことになると思います。 Twitter に関しては専用クライアントを使ったことがなかったため、試しに TweetDeck と Seesmic の2つを入れてみましたが、TweetDeck を使っていくことになりそうです。 ちなみに TweetDeck で最新 Tweet へ移動するにはタイトルバーをタップすれば良いですね。

AR 関連は現在地周辺情報が得られればと導入してみたのですが、そのような目的であれば Google マップを使った方がずっと快適です。 なのでセカイカメラと Layer はディスクの肥やしになってしまいそうです。 Google マップは「マイマップ」を持ち歩いて現在地確認できるのが良いですね。

ホーム画面にどのようにウィジェット/ショートカットを配置するかを考えるのはそれなりに楽しいことではないかと思います。 私はデフォルトのホーム画面をベースに以下のようなウィジェットを追加しています。 特に電源管理ウィジェットは簡単に Wi-Fi/GPS を ON/OFF できるので便利です。

  • カレンダー
  • デジタル時計
  • ColorNote
  • 電源管理

その他

思ったよりバッテリーは長持ちします。 PC メインで生活しているということもありますが、私の場合丸二日は持つので、一晩おきの充電で十分のように思います。

端末の状態に応じて画面の縦横を自動回転してくれるのですが、スマホの場合は画面を上に向けて使うことが多く、意図しないところで切り替わってしまうことがあります。 かと言って自動回転を無効にしても縦横手動切り替えができないので、使い勝手は悪くなりそうです。 ここは慣れるしかないのかなと。

ミュージックプレーヤーとして音質に不満はない (ただし、ヘッドホンはMDR-EX300SLを使用) です。 再生速度変更機能があれば Walkman を持ち歩かなくて済むところなのですが、残念ながらその機能はないです。

画面キャプチャをするには SDK をインストールした PC を用意しなければならないそうです。 面倒なので文字ばかりのブログ記事になっております。 すみません…。

Xperia acro でスマホデビュー

16年目にして 4台めの携帯

携帯電話を Xperia Acro (IS11S) に機種変更しました。 それ以前は A5521K という CDMA 1X の携帯で、これが私にとって初のカメラ付き携帯だったのでした。 来夏に CDMA 1X がサービス終了予定で、この端末自体も 58ヵ月も使っていたのでそろそろ買い換えても良い頃合いです。 メールと乗換案内ぐらいしか使っていなかったのでガラケーに未練はなく、どうせ買うならとアンドロイド端末の Xperia に決めたのでした。

メール転送設定

現状、Xperia では Ezweb のメールを使用することはできません (9月下旬以降対応予定)。 したがって、@ezweb.ne.jp 宛メールの転送設定を行い、アプリを使って他サーバのメールボックスを開くことになります。 この転送設定について操作ガイドも用意されています。

ここで一つトラブルがあったのですが、サポートの説明によると私の様に EZwebmulti コースから EZ WIN コースへコース変更すると転送設定がリセットされてしまうのだそうです。 au ショップの店員さんはこれを知らなかった (or 気づかなかった) ようで、転送設定済みと自己申告するとそのまま手続きが進み、機種変更後はメールが受け取れなくなってしまいました。 以前の携帯電話で IC カードが使えればカードを差し替えて再設定できるようですが、古い機種で使えず、ショップに行って保守用携帯を借りて再設定することになりました。 ちなみに同じ au でも他人の携帯だとロックされているので、妻のガラケーに IC カードを入れても「カードが異なるためご利用できません (0051)」とエラーになってしまいました。

メールクライアント

私の場合、@ezweb.ne.jp 宛のメールを Gmail へ転送するようにしましたが、その場合メールの読み書きは Eメールアプリを使う方法と Gmail アプリを使う方法があります。

Eメールアプリを使うと IMAP で Gmail のサーバとやりとりできます。 新着メール確認の頻度は設定することができます。

Gmail アプリを使う場合は、ホーム画面からの「設定」メニュー「アカウントと同期」で自動同期を有効にしておかないと新着チェックが行われません。 Eメールアプリにしろ Gmail アプリにしろ、自動更新を行えばそれだけトラフィックが増えバッテリーの消耗が早くなるので、様子を見て更新頻度や同期項目等をチューニングする必要があるかも知れません。

追記:
Gmail から @ezweb.ne.jp の差出人アドレスを使って、カミさんの au ケータイにメールを送るにはなりすまし規制解除をしてもらう必要がありました。-> スパムが届くようになったので結局 @gmail.com の差出人アドレスを使うことに。

電話帳の移行

電話帳の転送は、原則 au ショップは対応してくれず、自分で対応することになるようです。 私は以下の手順で赤外線を使って転送しました。

  1. AK5521K 側は、アドレス帳を開いて「メニュー」-「赤外線送信」-「全件送信」。 ロック No. を聞かれますが、私の場合デフォルトの 1234 のままでした。 更に任意の認証パスワードを設定します。
  2. Xperia 側は「赤外線通信」アプリを起動し、「複数件受信」を選んで先程入れたパスワードを認証パスコードとして設定します。 これで転送ができます。

使ってみて

とりあえず、ここまでの感想や気づいた点を書いておきます。

  • 初期値ではぐずぐずしているとすぐ画面が消えてしまうので、消灯までの時間を延ばしたのですが、今度はなかなか消えず消し方がわからない、という状況になってしまいました。 これは電源スイッチ短押しで消えます。
  • 画面の大きさからすると仕方ないところではありますが、文字入力のボタンが小さく、ブラウザ内のリンク等も正しく選択するのがなかなか難しいです。 ザウルスのペンは使えないので、静電容量方式タッチパネル用のペンを買うべきか悩み中です。 そのうち指でも慣れちゃうのかなあ。
  • カメラのシャッターボタン (カメラキー) は深く強めに押さないと写せないので、ブレやすい気がします。 (追記: 一応「手ぶれ補正」機能がありますね。このあたり、まだ使いこんでないのでどれだけ効果があるかわかりません。あと、シャッターボタンは力を抜いて長めに押すのがコツです。)
  • ショップのお姉さんに勧められるがままに買ったカバーは背面だけなので要らなかったかも。 背面カバー+液晶面シートというのが一般的なパッケージングのようですが、Walkman 同様 Xperia にも飛散防止フィルムが最初から貼られているように見えるので、カバー付属の保護シートは使っていません。 本体の説明書にもシート貼るなとありますね。 買ったカバーはマットブラックでいい感じではありますが、背面守る意味ってどれだけあるんだろうなあ、と。
  • 50音ソフトウェアキーボードが縦書き左 -> 右の並びで違和感があります。 子供用の 50音表は右 -> 左ばかりで、こちらが普通じゃないかと思います。

まだまだ使いこなすのはこれからなのですが、やっと世間に追いついたような気がしております。

Fedora 14 に Oracle Database 10g Express Edition をインストール

Fedora 15 のリリースが目前ですし、11g Express Edition のベータも提供され始めているので、賞味期限切れとなる前に書いておきます。

インストールガイドに従って (といってもダウンロードして rpm を実行するだけですが) Fedora 14 に Oracle 10g Express Edition をインストールすると以下のようにエラーとなります。

# rpm -ihv oracle-xe-univ-10.2.0.1-1.0.i386.rpm
Preparing...                ########################################### [100%]
error: "net.bridge.bridge-nf-call-ip6tables" is an unknown key
error: "net.bridge.bridge-nf-call-iptables" is an unknown key
error: "net.bridge.bridge-nf-call-arptables" is an unknown key
error: %pre(oracle-xe-univ-10.2.0.1-1.0.i386) scriptlet failed, exit status 255
error:   install: %pre scriptlet failed (2), skipping oracle-xe-univ-10.2.0.1-1.0

ここでメゲずに再度実行すると無事インストールが完了します。 これは sysctl コマンドの挙動が以前と変わったためのようで、初回実行時に /etc/sysctl.conf が書き換えられ、2度めは以下の様に成功するのです。 こちらのやりとりの後半でこの情報を得ました。

# rpm -ihv oracle-xe-univ-10.2.0.1-1.0.i386.rpm
Preparing...                ########################################### [100%]
1:oracle-xe-univ         ########################################### [100%]
Executing Post-install steps...
You must run '/etc/init.d/oracle-xe configure' as the root user to
configure the database.

上の出力にもあるように、以下のコマンドを続けて実行すれば準備オッケーです。

# /etc/init.d/oracle-xe configure

Apache のポート番号を変えると Permission Denied でエラーとなる件

Fedora 14 で Apache のポート番号を標準の 80番から 8001番に変えて起動しようとしたところ、以下のようにエラーとなってしまいました。

# service httpd start
Starting httpd: (13)Permission denied: make_sock: could not bind to address [::]:8001
(13)Permission denied: make_sock: could not bind to address 0.0.0.0:8001
no listening sockets available, shutting down
Unable to open logs

他のプログラムがこのポートを使っているわけでもないし、権限も root で実行しています。 何故かと思ったところこれは SELinux の機能でした。 SELinux という名前はディストリビューションっぽいですが、そうではなくセキュリティ強化のためのモジュールですね。

SELinux が有効 (enforcing mode) になっているかどうかは以下のコマンドの結果で確認できます。 endorcing mode であれば 1が表示されます。

# cat /selinux/enforce

現在の各サービスで使用できるポートは以下のコマンドで出力されます。

# semanage port -l

Apache の使えるポート (http_port_t) に 8001番を追加しなければなりません。 以下のコマンドを実行します。

# semanage port -a -t http_port_t -p tcp 8001

これで無事起動することができました。 このあたりのセキュリティ機能は「よくわからないから機能切っちゃえ~」というのではなく、きちんと理解して設定しておかねばなりません。 というわけで SELinux の仕組みを一通り見ておかねば、と思ったのでした。

参考記事