RPG を作るには

ちょうど良い本があった

小二の息子と本屋に行くと「ゲームの作り方の本が欲しい」と言い出しました。 ゲームと言ってもボードゲームやらカードゲームやらいろいろあるよなあと思い、話を詳しく聞くと「ドラクエみたいなの」と言うではありませんか。 うちには DS が無く、ドラクエをプレイしたことも無い (なのできっと RPG を知らない…) のですが、何かを作ってみたいという意欲は買うことにしました。 店舗設置の検索端末で探してもそれっぽいものは出て来ませんでしたが、とりあえずコンピュータ関連フロアのゲーム関連コーナーに出向いたのです。

で、めあての本棚にちょうど 11月に発売された「まさにコレ」という感じの本を見つけたので購入しました。 それがこの「WOLF RPGエディターではじめるゲーム制作」です。

本書は WOLF RPG エディター (通称:ウディタ) というフリーの RPG 作成ツールの公式ガイドです。 チュートリアルの第一部と網羅的な解説の第二部で構成されています。 多少でもプログラミング経験がある人ならば、本書を読みながら簡単に (昔のドラクエのようなシステムの) ロールプレイングゲームを作り始めることができます。 グラフィックや音楽の素材も付属 CD に含まれ、「これらを用いて作ったゲームを、インターネットで配布することも可能」とのことです。 とは言っても、シナリオを考えたりアイテムや登場人物のパラメータを調整したりマップを作成したりしなければならないので、みんなに楽しんでもらえるようなゲームを作るにはそれなりに手間がかかるでしょうね。

それでも操作は簡単で扱いやすく、好きな人にはたまらないと思います。 実際、息子も親の手を借りながら楽しんでマップやイベントを作っています。 パラメータのバランスがメチャクチャですが、登場人物にしゃべらせる言葉を考えたり、自分のゲーム内だけのアイテムを考えたりするのは楽しい様です。

これだけでは何なので、本書であまり取り上げられていないけれどゲームを効率良くつくるために重要そうなところを挙げておきます。

  • マップの部分コピーは右ボタンドラッグでコピー、左ボタンクリックで貼り付け。 貼り付け時に Ctrl 押しながらでレイヤー1/2/3 をまとめてコピー。
  • Shift+Ctrl+矢印キーでマップをずらすことができる。
  • イベント処理で関数/マクロっぽいことをしたかったら「コモンイベント」を使う。 「表示」-「コモンイベント」でエディタが起動。

フリーで公開されているツールであり、必要な情報も Web 上で見つけることはできますが、効率良く「ウディタ」を理解するためには良い本だと思います。

どうでもよいことですが、今年のサンタは息子に DS と漢字練習ソフトを贈ってくれるようです。 小二になると DS を持っていない子を見つける方が難しい状態らしいです。