弁理士試験短答試験当日

弁理士試験勉強1年の総括シリーズ2回目の 今回は短答試験当日についてです。 (1回目はこちら)

受験地は東京で会場は大正大学でした。 東京に住んでいると完全ホームという感じで変なプレッシャーもなく、下見もせず、当日 30分前ぐらいに着くよう家を出ました。

ただ、地の利があったとしても試験対策の不十分さを補えるわけではありません。1度でも模試等を受けておけばよかったのでしょうが、3時間半と時間を区切って 60問を解くのは実は当日が初めてでした。条約関連は捨てたのですが、それでも時間は足りなかったです。 合格できる気はしていなかったので開き直っていたのですが、 逆にリラックスしすぎてエンジンがかからず、最初の 10 ~ 15問は時間がかかってしまいました。 最初の1時間半を経過したところでやっと 20問終わるか終わらないかだったので、 後半2時間は焦って解くことになってしまいました。 (ただし最初の方の正答率は結構良かったです)

結局完全に捨てて運任せでマークすることになった問題が5問ほどになりました。 この部分の正答率は 20% 超だったので5択問題を運で解くのだからこれ以上は望めないですね。

途中退出だと問題文を試験終了まで試験監督に預けておかなければならないこともあって、途中退出者はほとんどいなかったように思います。この運用ならば、試験会場を出ると解答速報が配られている、というようなことは起こらないですね。正しい運用だと思います。試験中トイレに立つ人はパラパラといました。 こちらは CISSP の試験を乗り切っているので長い試験時間は苦になりませんでした。

1回目の短答試験を終えての一番の教訓は「もっと時間の配分に気をつけなければならなかった」というものです。 この辺りのペース配分は経験不足がもろに出てしまいました。

弁理士試験勉強、この一年の総括

弁理士試験合格をめざそうとふと思い立って勉強を始めてから、はや1年が経ちました。 昨日短答試験も終わり、特許庁ホームページに掲載された解答から自己採点しましたが、34点でした。 1年目の挑戦はここまでで終わりとなりそうです。 本当は短答試験ぐらい突破していればもっと説得力があるのかも知れませんが、 自分なりにこの1年を総括してみたいと思います。今回はその1回目。

勉強方法としては LEC の通信講座が中心でした。 仕事が不規則に遅くなることがあるのと3歳児が家庭にいるのとで通学コースは選択肢となりませんでした。 何故 LEC かといわれても有名だったからというぐらいで他に理由はありません。 佐藤先生の講座を選んだのも LEC の弁理士試験講座講師陣の「顔」のようだからです。 通信講座の中で教育訓練給付金の対象が「1年合格ベーシックコース(テープ)」(リンク先は今年度のコース)のみだったので、 これを申し込みました。今年度は DVD も給付金対象になったようですね。

さてこのベーシックコースですが、いくつかの講座がパックになったものです。 大体週に3時間の講義×2回分のペースでテープが届くのですが、 このテープだけで済むわけがなく予習・復習が必要となります。 佐藤先生の講義では法文の趣旨、解釈や論点等の説明が中心なので、 予備知識がないと何を問題として話しているのかがすんなり理解できません。 またしゃべる速さもかなり速いです。しばらくの間、妻は早回しでテープを聴いていると思い込んでいました。 ということできちんと予習しないと何度もテープを聞き返してメモを取るだけになってしまいます。

正直会社勤めの身としてはこのペースを 10ヶ月間続けるのはキツいです。 週に6時間分のテープを聴いてその上予習・復習をコンスタントに続けることはなかなかできるものではありません。 私の場合、未開封テープが積み重なっていき、入門講座 (講義、演習) は一通り終えたものの論文基礎力完成講座については最初の1、2回のみ聴いて後は放置することになってしまいました。その後は論文関連の講座の残りをスキップして短答基礎力完成講座へ進んだのですが、 それでも特、実、意と進んで商標法4条あたりまでやるのが精一杯でした。 試験前の一ヶ月は講座のテープを聴き進めることは止めて、ひたすら短答基礎力完成講座の演習編や過去問を進めました。 ただやはりこれまでの学習時間の内訳を考えたとき、テープを聴く時間がほとんどだったように思うので、 短答試験を突破するにはまだまだ学習不足だと思います。 条約や不競法、著作権法の短答対策は手つかずになっています。

ということで 34点という数字の捉え方はいろいろあるかも知れませんが、今の学習状況を考えると仕方ないというように思っています。来年はあと 10点は取れるようにしたいものです。

弁理士試験の願書を出しに特許庁へ

全然合格する気がしないのでここまで記事にしなかったのですが、 昨年春に弁理士試験を受けてみようと思い立ち某通信講座を受講し始めました。 軽いノリで初めてしまいましたが、やはり軽く合格することはできそうにないです。

それでも予定通り試験は受けようと弁理士試験の願書を特許庁に出してきました。

願書を取りに来た時が初めての来庁だったので、特許庁に入るのは今回が2回目です。 免許証等の身分証明書を見せながら一般用の入り口より入り手荷物検査を受けると庁舎内に入ることができます。 今回は免許証を携帯しましたが、前回は社員証でも入れてもらうことができました。

入ると特許印紙を販売している場所や願書の受付をしている場所の案内図が立ててあるので、それに従って進みます。 案内図の向きと見通しのきかないフロア構造により今一つ場所が把握し辛かったのですが、 場所自体はわかりやすいので迷うことはありませんでした。

12,000円分の特許印紙を購入して貼り付け願書を提出します。 交付は無人でしたが今回は受付の方がいました。 受付時に願書の内容をチェックしてもらえるので、 可能であれば郵送よりも直接特許庁に持ってくるのが良いですね。 この時期願書の交付も引き続き庁で行っていて記入する机も設けられているので、 写真や必要な添付書類をもって行けばその場で願書に記入して提出することもできます。 提出時に封筒は不要です。

先日の情報処理技術者試験合格証明書はこの試験の筆記試験選択科目免除を受けるために取得したものです。 受験案内をよく読むと免除対象者の説明で、

情報処理技術者試験規則第5条第2項の規定により情報処理技術者試験合格証書の交付を受けている方で、 弁理士法施行規則第3条の表の上欄の第4号に掲げる科目について弁理士試験の筆記試験に合格した方と同等以上の学識を有すると 経済産業大臣が認める

という記述があり一瞬事前に大臣に認めてもらう手続きが必要かと焦ったのですが、 これは情報処理試験の中でも対象となっている (=経産大臣が認めた) 資格の合格者のみ免除を受けられるという意味です。 発行の日付に注意して証明書を用意するだけでOKです。

というわけで願書を出してしまいました。頑張って試験勉強しなければなりません。 論文試験のためにせっかく買った万年筆の出番はあるのでしょうか?…