万年筆を買いました

ペンを使わなければならない某論文試験の受験を想定して万年筆を購入しました。万年筆を使うのはずいぶん久しぶりです。


私が最初に万年筆を使ったのは小学校中~高学年の頃でした。当時、旺文社「中一時代」や学研「中一コース」の年間購読を申し込むと万年筆をもらえました。私自身はそれらの雑誌を定期購読したことはないのですが、祖父の知り合いに書店主がいたらしく、それらの景品を手に入れてきて私にくれました。まだ水性ボールペン等無い時代なので、万年筆の書き味はボールペンより数段上で、しかも何となく大人になったような気分にさせてもくれました。よくカートリッジを替えた記憶があるので、それなりに使っていたのでしょう。


あの、景品の万年筆はどこに行ったのかな?


その後、父からもらった万年筆があったのですが、書いた線が太く気に入りませんでした。今にして思うと私はペン先が細く、カリカリした書き味が好きなようです。世間一般では太いペン先の滑らかな書き味というのが万年筆の醍醐味のようですが、最初に使った景品の万年筆が刷り込まれてしまったのでしょうか。そんなこんなしているうちに万年筆など使わなくなってしまいました。


久しぶり(10数年ぶり?)に使ってみると私はやはり万年筆が好きなようです。ちなみに購入したのはパイロットのカヴァリエ(ブラック&ブルー、ペン種F)です。百貨店で安価なものをいくつか試した中で重めでしっくりくるものを選んだらこれでした。ペン先は合金なのですが、とても気に入っております。


私の中では、万年筆はまだまだ嗜好品ではなく実用品のようです。