鉄道模型関連の本を3冊ほど紹介しておきます。 「本の紹介ばかりせず、早く自分でレイアウトを作ってみせろ」と言われてしまいそうですが、小さい子がいるとなかなか…
鉄道模型スペシャル No.2
Amazon にも楽天にも置いていないようなのですが、既にリアル書店では販売されていました。
モデルアートの「鉄道模型スペシャル No.2」です。No.1 の時も書きましたが、鉄道模型レイアウト制作に特化した雑誌です。
今回の特集は「小型レイアウトの製作」ということでトミックスのミニカーブレールを使うようなレイアウトが5作品紹介されています。 各製作工程は多くの写真を使って細かく説明しています。 私の場合、小型レイアウトよりは単体で走らせることができなくてもモジュールレイアウトの方が好きなのですが、例えば「昭和の鉄道模型をつくる」を仕上げて次は同じような小型レイアウトを1から自分で作ってみよう、というときに参考になると思います。
その他にめぼしいところでは、エアブラシの入門用記事とジオコレ現代住宅を使った工作記事が載っています。 後者は手間のかけ方を3段階に分け、ゲート跡処理&ウェザリング程度で軽く仕上げる例からエッチングパーツ等を用い手間をかけてディテールアップした例まで3パターンの作例を紹介しています。 大掛かりな改造はありません。 このシリーズはせっかくそれなりの雰囲気で塗装されているので、時間が限られた社会人にとってどこまで手を入れるかは難しい問題かも知れませんね。
Let’s Play Layout (レッツプレイ・レイアウト)
次の2冊はネコ・パブリッシングからの A5 サイズの本です。
最初は「Let’s Play Layout」。その名の通りレイアウト制作の本です。
RM MODELS に掲載された秀作レイアウトが紹介されていたりもしますが、私が気に入ったのは「シーナリーの作り方 46例」です。 月刊誌や入門用書籍ではなかなか紹介されづらい部分が説明されているように感じました。 この記事の中ではストラクチャー関連はほとんど無いのですが、地面関係 (まさに地面の作り方からパウダー/バラスト撒き、樹木/草木表現など) の作り方が充実しています。 鉄道模型スペシャルと違って N だけでなく HO にも対応していて、例えばバラストの撒き方は N と HO のそれぞれを解説していたりします。
本書の後半部分は実際のレイアウト作例がいくつも紹介されています。こちらではストラクチャ関連も出てきます。 HO のストラクチャって手をかけてつくっていますよね。
Nテク完全マニュアル
こちらは N ゲージの車両製作テクニックの解説本です。
基礎編で素組みに近いところから始まって、応用編で様々な加工・ディテールアップテクニックを紹介する形になっています。
RM MODELS の付録でも基本的なキットの組み方が紹介されていたことがあったと思いますが、本書ではそこからランクアップするための様々なテクニックも網羅されています。
車両製作の記事はどちらかというと作例ありきで書かれることが多いように思いますが、本書では用いる技法のテーマがあって次に作例が来るので消化しやすいと思います。
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