某オヤジバンドフェスティバルの一次選考用にスタジオでの演奏を録画して DVD を作ってみました。 「演奏シーンを収録」したビデオを送れということなので、一発録りでそれなりの演奏をしなければなりません。
録画に使用したビデオカメラは Sony HDR-HC3 です。 内蔵マイクでは不安なので外部マイクを使いたいと思ったのですが、 改めてマニュアルを読むと「アクティブインターフェイスシュー」対応のマイクしか接続できないとのこと(涙)。 HDR-HC3 をスタジオに持ち込むのは今回が初めてなので内蔵マイクでどの程度の音が録れるかわかりません。 これまで何度かチェック用に MD Walkman を使って演奏を録音したことがありそこそこ良い音だったので、 今回もこれを HDR-HC3 とは別に持ち込んで録音することにしました。音だけ差し替えてしまおうという魂胆です。 ちなみに MD 録音に使うマイクは同じくソニー製の ECM-909 という古いステレオマイクです。
スタジオに入るとまず全員が画面に収まるような位置で演奏できるようにギターアンプやらを動かします。 基本的には簡単に動けないドラムの周りを囲むように位置を決めていきます。 16帖のスタジオでしたが、思ったよりもレンズの画角は狭く壁ギリギリに三脚を置いて HDR-HC3 をワイド端にしても、うまく配置を考えないとメンバー4人を画面に収めることができません。これ以上の人数だとワイドコンバージョンレンズが必要になるように思います。
録音の準備ができたら後は演奏をするだけです。 MD 録音用のマイクは自由に動かすことができるので、何度か試行錯誤して位置を決めていきます。 今回の応募に使うのは1曲なので良いテイクができるまでひたすら同じ曲を演奏することになりますが、 やはり集中力の問題があるので適度に休憩を取りダレないようにします。 休憩では撮った映像を流して(今回はモニター用に液晶テレビも持ち込みました)演奏&見てくれをチェックします。
そんなこんなで録画&録音できたものを使って DVD を作ります。使用するのは Adobe Premiere Elements 3.0 です。 MD 録音した音は、エフェクト(コンプレッサー&リバーブ)をかけて .WAV ファイルとして PC に取り込みます。 HDR-HC3 の画像は Premiere Elements で HDV キャプチャーします。 その後、このプロジェクトに先ほどの .WAV ファイルを追加してオーディオトラックに並べ、ビデオ演奏と同期するように位置を合わせます。
同期信号など使わず別個にレコーディングした素材だったので不安はあったのですが、そこはデジタル、 最初の位置が合えばきちんと終わりの位置も合い特に問題ありません。 HDR-HC3 の内蔵マイク音は単体ではどうかという音でしたが、バスドラやギターアンプの音に勢いがあったので MD の音に加えて少し混ぜることにしました。厳密には位相の問題が出そうですが、気にはなりませんでした。
今回は使わなかったのですが、Premiere Elements はサウンド用エフェクトも豊富です。 "Choirus" や "Karlette" などの「!?」という名前が並んでいるので、もしやと思ってマニュアルをめくると VST プラグインが使えるではないですか! オーディオも凝ったことができそうですが、正しくモニターするには私の PC ではパワー不足でもっと速い CPU が欲しくなります。
DVD に焼いてみるとやはり HDR-HC3 から直接出力したときと比べて明らかに画質が劣ります。 Premiere Elements はレンダリングの画質が甘いとの意見もネット上ではあるようなのでこんなものなのでしょう。
さてこれで一次選考が通るかどうか…