女もすなる料理といふもの (男性向け料理教室のススメ)

NHK「てっぱん」の初音さんの調理シーンに刺激を受けて、今回は料理について書いてみたいと思います。 もう 10年近く前になってしまいますが、私は過去に料理教室に通ったことがあります。 結婚後でしたが、家の料理のレパートリーを増やす&質を上げるため、妻と手分けして別々のコースに通いました。 1年12回のコースを ×2年、これを 2人で手分けして 4コース分こなしました。

今日び、料理を全くしたことがない男性はいないと思いますが、料理教室に通った経験がある男性はまだまだ少数派だと思います。 自分の経験を踏まえ、男性も料理教室に通ってみることを勧めたいと思います。

料理教室で得られた一番大きいことは、きちんとした手間をかければおいしい料理ができるのがわかったということです。 レシピにしたがって正しく調味料を計って丁寧に作れば結果はおのずとついてくるのです。 鰹節から出汁をとって作ったみそ汁や、生姜・にんにくを炒めるところから始めた麻婆豆腐はやはりおいしいのです。 自分の作ったものが CookDo で作ったものよりも高級レストランで出てくるものの方に近い味がするというのは新鮮な驚きでした。

もちろん、実生活では時間の制約があるので、いつも同じように作るのは難しいでしょうが、いざという時に他人に出しても恥ずかしくない料理を作れるというのはポイント高いと思います。 また、単純に週末に料理に没頭することは気晴らしにもなるような気がしました。

料理教室というとどんなところか普通の男性には想像がつかないと思うので簡単に実習の様子を説明します。 私が通ったのはベターホームですが、他も似たり寄ったりでしょう。 (ただし、私が通った頃とシステムが変わっている可能性もあります)

  • 調理実習は 4~5 人のグループで行われます。 基本的に毎回同じ班で調理しますが、振替でメンバーが入れ替わるのはよくあることです。 また、半期 (6カ月) 単位で人の出入り (コースの修了、開始) があります。
  • 先生の説明とデモを見てから自分達でつくります。 必ずしもグループ全員が全く同じことをできるわけではないですが、重要な部分は皆でちょっとずつ食材を切ったり、各自自分の分を作ったりして進むように工夫されています。
  • 出来上がった料理を皆で食べて、そのあとは後片付けをします。 この辺りは各グループごとに時間がバラバラになります。 レッスン時間は 2時間15分ですが、料理の内容やグループメンバーによって解散が早くなったり遅くなったりします。

という感じでグループで進むのですが、男だからと言って「俺が仕切る」と妙に肩肘張ったり、逆に女性に任せっきりになってしまったりせず、自然に手分けして実習を進められると良いと思います。 最近は男性クラスも増えているようですが、私は通常のクラスの方が良いと思います。 想像ですが、周りが男ばかりだと調理スキルの基準が甘くなってしまうのではないでしょうか。 「男なんだからこの程度の包丁さばきでオッケー」みたいな。

また、女性に囲まれて元気になる、という効果も確かにあると思います。 ただし、それを目的にしてしまうと顰蹙を買います。 あくまでも料理の腕を磨くために通いましょう。 きちんと料理の腕が上がればそれはきっとあなたの魅力になるはずなので、別の機会にその魅力を存分に発揮してください。

というわけでもし興味をもったらまずは体験教室や単発のレッスンに出向いてみてはいかがでしょうか?