以前「沈まぬ太陽」を読んで感じたこと

前エントリに続き、好きになれなかった本の話を書いてしまいます。 最近映画が公開されてあちらこちらで話題になっているようなのでタイミングも良いし。 そうです、「沈まぬ太陽」」のことです。

読んだのは数年前のことで、薦めてくれた人がいたので3巻「御巣鷹山篇」までは借りて読みましたが、そこで終わりました。 山崎豊子はそれが最初で最後になっています。

何故好きになれなかったのかと言うと、

  • 善と悪がはっきりし過ぎていて、気持ち悪い
  • 明らかに実在の企業、人物、事故について書いているとわかるのに、ノンフィクションという形を取らない作家の姿勢が疑問

ということです。

創作部分が少なからずあるという点をあちらこちらで指摘されていますが、さもありなんと感じます。 この作品を気に入った人にケンカを売るつもりは全くないし、JAL の味方というわけでもないのですが、フィクションであることは忘れないで欲しいと思うのです。