最近バンドではキーボードプレイヤーに戻ったのですが、何か新しいことをしようと思い「オルガン縛り」をかけています。 どの曲もメインのバッキングパートはオルガンで弾くというルールを自分に課しているのです。
私は元々ピアノ系+シンセサウンドというスタイルでやってきました。 多分ヤマハ CP-70 (昔はどこのスタジオにでも置いてあったような) の上に DX-7II を置いて弾くというセッティングが一番多かったと思います。 その頃が忘れられず PCP-80 を買っちゃったりしているわけですね。
で、バッキングはピアノがメインなので、昔はダンパーペダルは使ってもエクスプレッションペダルを使うことはほとんどなかったのです。 今回はその様なスタイルを壊して新しいことをするために、縛りをかけてオルガンをきちんと弾けるようになろうと思ったわけです。 NI の Vintage Organs を手に入れたこともよいきっかけになりました。 ただし、バンドで弾くときは KORG Wavestation を使って、ドローバーの代わりにジョイスティックで音を変えています。 音源は Wavestation のものです。
そんなわけで、今回はオルガンを練習するために使っている教材を紹介しておきます。 2つありますが、どちらも譜例ごとにドローバーセッティングが記載されており、また構造やモデル等含め包括的にオルガンを理解できるように構成されています。
一つ目は今売っているキーボードマガジン (2010 Autumn 号) です。 キーボードマガジンはしばらく買っておらず、季刊化されたのも知らなかったのですが、オルガンが特集されているのを書店で見つけ購入しました。
CD 連動の特集記事はかなり力が入っています。 オルガンという楽器自体の仕組みから始まって、「Rock/Pops」、「Jazz」、「Funk/Soul」という3つのスタイルの譜例がふんだんにあり、それぞれボリュームのある課題曲まで掲載されています。 一通り弾けるようになった暁には「オルガン・プレーヤー」と名乗って恥ずかしくないだけの力がついていると思います。
もう一つの教材は以前の記事にも出てきた「Hammond Organ Complete」です。 翻訳された「Berklee ハモンドオルガンコンプリートメソッド」もありますが、英語がそれほど苦でなければ日本のアマゾンで原書を買うのが財布に優しいと思います。
こちらもオルガンの仕組み、種類から始まって多くの譜例が載っています。 キーボードマガジンの方は「曲の一部を切り取った」という感じの譜例もありますが、こちらは一つ一つの譜例が短い練習曲として完結しています。 ただし、譜例は基本的にバッキングパターンで、ソロっぽいフレーズはほとんど無いです。 CD にはマイナスワントラックも含まれているので練習には良いと思います。 (キーボードマガジンも課題曲についてはマイナスワントラックがあります)
どちらか一つということであれば、まずはキーボードマガジンをお勧めします。 オルガン特集の内容はけして負けてない上にその他の記事も読めますから。 その上でバッキングの幅を広げたいときは Hammond Organ Complete を追加すれば良いと思います。
関連して Vintage Organs のドローバーを物理コントローラーでコントロールする際の Tips を以前書いていますので、関心があればどうぞ。