以前市場に出回っているヤマハ CP-70/CP-80 のソフトウェア音源についての記事を書きました。 この時は書いただけだったのですが、やはり CP の音が欲しくて Prominy PCP-80 を購入してしまいました。 ロックオンのオンラインショップで新規登録特典 1,000円分ポイントを利用し、実費 15,400円で購入しました。
パッケージはサンプル音と各種サンプラー用のパッチ (プリセット、インストゥルメント) ファイルが含まれるだけで、別途サンプルプレイヤーが必要です。 ただし、Kontakt Player や HALionOne では再生できないので注意が必要です。 DVD が 3枚入っていますが、1枚は Kontakt/HALion/EXS 用、他の 2枚は今は亡き GigaStudio 用です。 GigaStudio 用も 96kHz/24bit および 44kHz/24bit のパッチが含まれています。 私の場合は Kontakt 4 にロードして使用します。
インストールについて丁寧に説明されたマニュアルは付属していないのですが、Windows の場合は以下の .EXE ファイルを実行すれば、Kontakt/HALion/EXS 用がいっぺんにインストールされます。
multi_format_44k.part1.exe | 44kHz サンプル |
multi_format_96k.part1.exe | 96kHz サンプル |
パッケージ付属のパッチファイルは古いバージョンの Kontakt 用につくられたためか、Kontakt 4 に読み込むとダンパーペダル使用時の反響音が何故かリバース再生させるようになったりしていますが、ユーザー登録をすれば新しいパッチファイルを入手することができます。 以下、特に断りがなければ Kontakt 用の最新 V.206 のパッチに関しての記述です。
個々のサンプル音に関しては文句ないのですが、パッチの設定に関して言うとダンパーペダル使用時に重なるサンプルやキーオフ時に再生されるサンプルの音量が若干大きいような気がします。 パッチエディットをして調整した方が良いかとも思うのですが、まだ Kontakt を使いこなせていなくてやっていません。 まあ、リバーブをかけてしまえば気にはならない程度の話ですが。
ところで実際の演奏だとダンパーペダルは打鍵の後に踏むことが多いと思いますが、そうするとペダル使用時サンプルは再生されません。 打鍵時に踏んでいないと再生されないのです。 実機もそういうものなのかも知れないし、あるいはひょっとしたらうまくエディットすれば後から踏んだ時も再生できるようになるのかも知れません。 これもリバーブをかけて気にしない、ということで。
そう言えばパッチはドライに仕上がっているのでリバーブやコーラスを好みに応じて自分でかけなければなりません。 とりあえずは Kontakt 4 のエフェクト機能を使うのがお手軽ですね。 世の中にはドライな音しか出てこないと「あれっ?」と思ってしまう人もいるようですが、自分でエフェクトをかければ無問題です。 「使えない」と判断するのはパッチエディットの仕方を覚えてからにしましょう。
サンプルは本当に文句なしです。 私の用途では 44kHz 8レイヤー版 (PCP-80_44k_v206_lite.nki) で十分です。 それと PCP-80 が実物の音に忠実だとすると、HALionOne 版の「CP 2006」の音もまあまあかと思えるようになりました。 自分の記憶の中のイメージと若干違う部分があったのは私の思い違いのようです。 自分で演奏するときは断然 PCP-80 の方が良いですが。
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