「4TEEN」、「リアルワールド」、「夜のピクニック」

本は読んでいるもののきちんとしたコメントを書こうとすると何も書けなくなってしまいますねぇ。全然エントリを増やすことができません。とりあえず今日は中高生特集で書けるものを簡単に書いておこうと思います。


「4TEEN」石田衣良
この話に出てくる少年達は頭が良くて大人びている気がします。みんな物わかりが良いし、悪意がないし、大人と渡り合うこともできる。安心して読める小説ではありますが、なかなかこんな少年達いないよーと思ってしまいます。


「リアルワールド」桐野夏生
「OUT」もそうだったのですが、行動だけ見てると何でそんなことするの?と言いたくなってしまうことを心理描写により納得させてしまいます。高校生になれば誰でも多かれ少なかれ暗い部分を抱えることになるよなーと思う半面、だからこそもう少し前向きで思慮深くなることもできるのでは?という気もしました。


「夜のピクニック」恩田陸
中高生の物語ということではこの3つの小説の中で一番自然だと思いました。特に大きな事件があるわけではないのですが、1日がかりの学校のイベントの中での登場人物の内面の変化を丁寧に描いていて、その内面が一番高校生らしく感じました。自分は大人になってしまったので高校生の感性はなくなってしまいましたが、本屋大賞を受賞していることを考えると若い人達も共感を覚えるのでしょう。一押しです。