先のエントリを書いた段階では fit-PC2 に Fedora 14 をインストールした後 inittab を書き換えて X サーバを起動しないようにしました。 ですが、その後最近の Linux の GUI にも慣れておかねばと思い直しました。 普段は fit-PC2 にはディスプレイをつなげないので、X端末の出番です。 普段使っている Windows 上で X端末を動作させます。
Windows 側の X 設定
Windows 用 X端末ソフトはいくつか選択肢がありますが、私は Cygwin/X を使用しています。 インストール方法は Cygwin/X のホームページで説明されている通り、Cygwin のインストーラ setup.exe で xinit パッケージを選択するだけで簡単です。
インストール終了後、次のようなコマンドのショートカットを用意し起動に使います。 fit-pc2 は Fedora インストール済みサーバのホスト名 (または IP アドレス) です。
C:\cygwin\bin\run.exe /usr/bin/XWin.exe -fullscreen -query fit-pc2
Fedora の設定
前回変えた /etc/inittab は元に戻しておきます。
id:5:initdefault:
/etc/gdm/custom.conf に以下の行を追加します。 管理用 GUI でやる方が良いかも知れませんが、私はつい直接編集してしまいました。
[xdmcp] Enable=true
ところで以前のバージョンでは以下のように書けばローカルの Xサーバを起動せず使えたのですが、Fedora 14 の gdm 2.32 ではこのオプションは使えないようです。 確かにドキュメントにも関連する記述がありません。
[servers] 0=inactive
そういうわけで、今は fit-PC2 上でも無駄に Xサーバが動いているのですが、気にしないことにします。
起動
ここまでで、設定は完了したので、必要に応じてサービスを再起動します。 Windows のショートカットからの起動が成功すれば Fedora のログイン画面が表示されるはずです。 X に関してサーバとなるのは Windows 側なので、Windows 側のファイアーウォールで X関連通信の許可が必要になるかも知れません。
2011.5.23 追記 (ファイアーウォール設定等)
Fedora 側で 177/UDP (XDMCP) を受け付けられるようにする必要があります。
また、Windows 側は 6000/TCP (X ディスプレイ番号 0番) を受け付けられるようにする必要があります。
custom.conf 編集後は Fedora をリブートしておきましょう。