Cubase 5 の「一般リモートデバイス (Generic Remote)」として M-Audio の MIDI コントロールサーフェス UC-33e を使う場合のボタンの設定についての補足です。
UC-33e のボタンは MIDI コントロールチェンジのデータ (値) として、ボタンが押される度に「DATA LSB」、「DATA MSB」として設定されたデータを交互に送出します。 ただし、ここで言う「DATA LSB」、「DATA MSB」とは単に UC-33e 上のパラメータ名でしかありません。 「Program」というパラメータも存在しますが、コントロールチェンジ送出の際は使用しません。
例えば、「LSB = 0、MSB = 127」であれば、ボタンを押すたびに 0 と 127 を交互に送出します。 「LSB = 64、MSB = 64」であれば、常に 64 を送出します。 前者はトグルボタンのイメージで、後者は単純なプッシュボタンのイメージです。
ボタン動作の設定としてのお勧めは UC-33e 側は「LSB = 64、MSB = 64」として一定の値を送るようにし、Cubase 側のフラグで「切換 (Toggle)」フラグを設定する/しないで使い分ける方法です (Cubase 6 用追記:このように UC-33e のボタンに 64 を割り当てた時は、Cubase の方の「最大値」の設定も 64 にしておきます)。 「切換 (Toggle)」フラグが必要なのは、例えばメトロノーム ON/OFF や録音 (マニュアルパンチアウトのため) 等です。 UC-33e 側でボタンごとに LSB と MSB を異なる値にしたりしなかったりというように設定してしまうと「一般リモートデバイス」の設定バンクを複数使うときに管理が難しくなると思います。
ちなみに Cubase ミキシング用である UC-33e のプリセット 1番は何故か意味無く「LSB = 0、MSB = 127」のボタンと「LSB = 64、MSB = 64」のボタンが混在しているようです。 この辺り含め、初期設定は見直すのが良いと思います。
それと Cubase 側の「プッシュボタン」フラグの効果はよくわかりません。 少なくとも UC-33e を上に書いたように設定している限りはこのフラグは不要だと思います。
2011.5.20 追記
「一般リモートデバイス」の設定をチマチマやるよりも Mackie Control 互換モードを持つ ZOOM R16 等を使うのがお手軽に思える今日この頃…。