ベースラインを耳コピしようとしてもなかなか聞き取れないですね。 最初は使用するヘッドフォン (モニター環境) を工夫して何とかしようと考えてしまいがちで、その場合音量を上げて一生懸命音を拾うということになります。
実はモニター環境にこだわるより、ツールを使った方が楽です。 簡単に言うと再生音に以下の処理を行うとベースラインはかなり拾い易くなります。
- LPF (ローパスフィルタ) をかけて高音をカットする
- オクターブ上げる
で、私が今使用しているのは WPAK32 というソフトです。 手許の MP3 だと読み込み時にエラーが出るので .WAV ファイルを CD から作って使用しています。 ファイルを読み込ませて、「フィルタ」の (初期設定のままの) 「1」と「ピッチ」の「×2」を選べばベースラインはよく聞こえると思います。
ヘルプの「フィルタ設計」の「1000Hz LPF」の例では「-150dB」とすべきが「150dB」となってしまっているようです。 初期設定でフィルタの1は 100Hz LPF になってますね。
PCM レコーダーにこういったフィルタや定位指定等の耳コピ用再生機能をつけるとそれなりに需要はあるんではないかと思いますが、どうでしょう。 私としては楽器を持って PC に向かうより小さめのデバイスを操作する方が好みです。 プレイヤー向けレコーダーを出している様に見えた TASCAM あたりがやってくれないかな。
追記
後から TASCAM より MP-BT1 というベーストレーニング用の MP3 プレーヤーが発売されていることを知りました。
Amazon のレビューは微妙な感じですが、発売開始後しばらく経っているのでつくりの問題はそれなりに解消されているのではなかろうかと無責任に推測してみます。
まあ、私は WPAK32 で行くと思いますが、「PC の前だと演奏できない!」って人は検討してみると良いかもしれません。
(いまどきそんな人はいないか…)
追記2
最近耳コピには Guitar RIG 4 を使うことが多くなっています。
無償版の Guitar RIG 4 Player をスタンドアロンで使えば特にソフトウェアの代金はかかりません。
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