「35歳独身限界説」に思うこと

某所で「35歳独身限界説」なるものが展開されていますが、私には結婚がそこまで重要なことだと思えません。 ただし、ここでは結婚とは法律上の婚姻を指すこととします。

実際の割合は知りませんが、結婚した経験がなくても、異性と同居、あるいはそこまでいかなくても週末同居ぐらいの生活を経験したことのある人はそれなりの数になるような気がしています。 じゃあ、そのような人達が婚姻届を出して何が変わるかというと、法的にはいろいろ意味があるでしょうが、急にワークライフバランスを考え出したり、多様性についての理解が深まったりはしない気がします。 ましてやビジネススキルに結び付けて結婚するなんてナンセンスです。

私自身のことを考えてみると、社会人になった後での大きな経験ということでは、結婚よりも子供が出来たことの方がずっと大きいです。 こればかりは出来て見ないとそこから何が得られるかはわからないです。 少なくとも私にはわかりませんでした。

私が若い独身者によく言う言葉は「結婚はどうでもいいけど、子供が欲しかったら早く作っておかないと年取ってからはしんどいよ」です。 そして、強制しているように聞こえないよう注意しながら、「できれば子供を作ることをお勧めする」と付け加えます。

間接的に結婚を促しているように聞こえるでしょうが、そのように聞こえてしまう窮屈な社会だから出生率が下がるのだと思います。 出生率向上について言うならば、「法的に結婚をしていなくとも、子供が出来たら社会の負担で育てる」ぐらいの状況にしないと出生率は上がらないでしょう。 それこそ多様性の問題だと思います。

出産しようと考えると、第1子を 35歳ぐらいまでに出産することが目標となるでしょうから、「35歳」が重要というのは同意します。 男の方は作るだけならばもっと余裕があるでしょうが、子供の持つあのエネルギーと対峙することを考えるとやはり「年取ってからはしんどいよ」と思うわけです。