博士の愛した数式

ちゃんとそれなりの頻度で更新しなければならないのでしょうが、仕事が忙しくなると全然ダメですね。


かと言ってグチばかりこぼして情報量0の blog もどうかなあと思うし。
(「情報量あったのかい??」という突っ込みが聞こえてきそうな…)


というわけでお手軽な読書感想エントリも加えることにしました。
最初は、「博士の愛した数式」


タイトルやキャッチコピーから「恋愛ものか?」と想像してしまいますが、そうではないです。壊れた数学博士と家政婦とその息子のやりとりを、淡々と、それでいて暖かな視線で綴った物語です。読んだ人はわかってくれると思うのですが、よくまあこんな話が書けたものだと感心してしまいます。人への愛情と数字への愛情がなければこんな話を生み出すことはできないでしょう。そういう意味で「奇跡」の物語だと思います。


原作を気に入っている時の映画化は大体悪い方向に裏切られるのであんまり興味はないのですが、全編に漂うもの悲しさを映像化できていたら素晴らしいでしょうね。


数式も愛情を注ぐ対象だったんだあ、というのが私の一番の感想ですが、本書の魅力はそれだけでなくて、特にベタつかない描写が私にとっては高得点です。