VSTi レイヤーの件に続き、Cubase 5 の標準プラグインを工夫して使ってみようという話です。 といっても先の話と比べたらこちらはほとんど一発ネタなのですが、Cubase 5 でゲートリバーブの音を得るための設定手順です。 ゲートリバーブと言えばスネア用の (昔の?) 定番エフェクトで、私が持っているアウトボードのリバーブにはかならずゲートリバーブのモードがあるのですが、Cubase 付属のリバーブにはそんなモードは無かったりします。
というわけで、Cubase ではリバーブ+ゲートという2つのエフェクトの組み合わせでゲートリバーブの音を出します。 Cubase 5 ではリバーブは3種類ありますが、どうせぶった切るので一番負荷の少ない Roomworks SE を使用するのが良いでしょう。
以下設定手順です。
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FX チャンネルトラックを追加します。
エフェクトとして「Roomworks SE」 を選びます。
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1. で作成した FX チャンネルトラックのチャンネル設定ウィンドウを開き、Roomworks SE の次に「Gate」を入れます。
(ここでは FX チャンネルトラックの名前を「GatedReverb」に変更しています)
- 最終的にプリセットは好みのものを選べば良いと思いますが、私が試した中でソレっぽかったのは、 Roomworks SE が「Bright Plate Reverb」、Gate が「Drum Room Only」の組み合わせなのでまずはこれを使ってみてください。 (もちろんプリセットに頼らず一から設定しても良いですが、そんな人にこんな記事は不要でしょう)
- Roomworks SE の Mix を 100 にします。
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これで FX チャンネルトラックの準備はできたので、エフェクトをかけたいチャンネルのセンド (Sends) にこの FX チャンネルトラックを設定します。
- エフェクトのかかり具合を聴きながら、Gate の Threshold と Release を調整します。 Threshold の値を高くしたり、Release を小さくすればリバーブ音は短くなります。 Gate は「リバーブ音量が Threshold まで減ったら Release 時間後0になる」という動作をします。 (プリセット「Drum Room Only」では Hold= 0 なのでこうなります)
いくつか補足です。
- 「MIDI Gate」プラグインを使って、MIDI のノートオン/オフによりゲートをかける方法もあると思いますが、打ち込みのドラム用に使う場合はベロシティを揃えることができるので、普通のゲートでやった方がお手軽な気がします。
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せっかく作ったゲートリバーブは他のプロジェクトでも使えるようにトラックプリセットにして…、と書こうとしたのですが、FX チャンネルトラックはプリセット保存できないのですね。 個別のエフェクト設定で保存するしかない、ということのようです。
せっかく作ったゲートリバーブは他のプロジェクトでも使えるように「インサートプリセット」として保存しましょう。 下図のようにプリセット管理メニューを出して「プリセットの保存」を選びます。
- スネアのみにかけたい時は、VSTi からパラアウトさせる必要がでてきますね。 そんな時にはこちらの記事をどうぞ。