EP-901A の修理

EP-901A の ADF (オートドキュメントフィーダー) が壊れてしまいました。 妻曰く「紙詰まりしたので、紙を取り除いたら読み込まなくなった」とのことなのですが、確かに紙を差し「OK」を押してスキャンをスタートさせても大きな異音を発するのみで紙がうまく吸い込まれません。 若干の疑惑の目を妻に向けつつも、詰まった紙を取り除く程度で不具合が起こるならばそれは保証の範囲だろうと思い、とっとと修理に出すことにしました。

EPSON のサポートを利用するのは初めてなのですが、ここで利用したのはドアtoドアサービスです。 これは引き取り修理サービスでプリンタを家まで取りに来てくれるのです。 車のない我が家なので、比較的重い家電製品であるプリンタを持ち歩くことを考えると、「+1,575円」程度の費用であればこの手のサービスを利用することを選択してしまいます。

サポート窓口に電話をして (正確には妻に電話させて) ドアtoドアサービスを申し込み、引き取りの日にちを決定します。 修理作業の処理能力に応じて一日当たりの引き取り可能個数が設定されているようで、申し込めばすぐ来てくれるというわけではありません。

しかし、その分引き取ってからの処理は迅速でした。 うちの場合、水曜午前に集荷に来て、金曜には戻ってくる、ただし、金曜不在で土曜に受け取り、というような具合でした。 「最短で」と謳われている3日で修理してもらえたようです。

修理自体は メーカー保証の範囲で対応してもらえたので結局出費はドアtoドアサービス基本料金の 1,575円のみでした。 以前 VAIO も引き取って修理してもらいましたが、いずれも物を出しておけば梱包してもらえ、楽チンでした。

壊れないのが理想ですが、万が一修理が必要になった場合、引き取りサービスの利用を検討してみてはいかがでしょう、というお話でした。

EP-901A で等倍フチなし印刷

UC-33e のオーバーレイシートをスキャンし、自分の VST Instruments を操作するためのシートPhotoshop Elements で作ってみました。 ボタンやフェーダーの位置が合わないと使い物にならないので、正確に等倍印刷をしなければなりません。 我が家の現行プリンタはエプソン EP-901A です。

何も考えずに普通にデフォルト設定で印刷すると等倍だけれど余白ができます。 オーバーレイシートは A4 より幅があり、A4 だとギリギリ切り抜き部分が収まる状況なので、できれば余白は無くしたいです。 しかし、これまた普通にフチなし印刷すると画像が拡大されてしまい、それはそれで困ります。

そこでプリンタドライバで「はみ出し量設定」を行います。 最近はこのような設定が出来るようになっているのですね。

はみ出し量設定ダイアログ

以下、255mm の線を印刷して、はみ出し量の設定でどの程度倍率が変わるかを試してみた結果です。

はみ出し量設定 印刷された線長 倍率
標準 261mm 102%
少ない 258mm 101%
より少ない 255mm 100%

この結果を見ると「より少ない」=(等倍)と考えて良いようです。 実際この設定で印刷したものは UC-33e のフェーダーやボタン位置とピッタリ合いました。 紙が微妙に斜めに給紙されたりして多少の白い部分は出てしまったりしますが、仕方ないことでしょう。

関連して EP-901A について要望があります。 以前の記事に書いた通り、スキャン時はプリンタ本体の操作でメモリーカードに保存にしています。 この時ファイルの更新日時が固定で2008年1月1日になってしまうのです。

取り込んだ日時は整理の際に良く使う重要項目だと思うのですが、使うことができません。 一般の人には更新日時を変えるのも面倒なのではないでしょうか? 内部時計が無いということなのでしょうが、多少コストが上がって良いのでここは何とかして欲しいところです。

ちなみに EP-901F は FAX 用に内部時計を持っています。 こちらでスキャンするとどうなるのでしょうね?

EP-901A 購入しました

これまでエプソン PM-970C を使用して来ましたが、ここに来て「プリンタ内部の部品調整時期が近づいています。」の警告が出るようになり買い替えを決意しました。 紙が汚れることがあるし、紙送りが複数枚で送られてしまうし、印刷結果に (特に赤色の部分で) 縞がつくしで、そろそろ限界だと思ったのでした。

そこで候補となったのは EPSON EP-901A と Canon MP980 でしたが、結局 EP-901A を購入しました。 決め手となったのは ADF (Auto Document Feeder) です。 スキャナについては Canon の方は CCD、EPSON は CIS と Canon の方にアドバンテージがあるのですが (参考情報)、本のスキャンはどうせあまりしない、一番多いスキャン対象は保育園等からのプリント類だろうということで ADF の方を優先しました。

見た目も全く違うのですが、使ってみるとやはり隔世の感があります。 A4 用紙と写真用の L版を両方入れておくことのできる前面2段給紙は嬉しいです。 給紙トレイや操作パネルの剛性が多少気にはなりますが、それは会社の複合機と比べているからであります。 この価格ならば納得しなければならないでしょう。

あと、スマートメディアは直接読み込むことができないので注意が必要です。 といっても使っている人はいないのかな。我が家には何枚かあります…。

印刷ですが、写真を印刷するとき「標準」設定だと筋が気になります。 結局写真印刷をする場合は、印刷品質「きれい」を選ばなければならないようです (メーカー参考 FAQ 情報)。 「きれい」で印刷してしまえば、複合機ではあるものの印刷結果は問題ないように思えます。 EP-901A 本体で印刷する際は、「写真の印刷」を選んで選択方法を選んでから「メニュー」の「用紙と印刷の設定」で設定します。

印刷結果についてコメントできるのは、今のところそれぐらいです。 使用ソフトと共に設定を追い込んで行かねばならないのでしょうが、どこまでやるかはわかりません。 とりあえず年賀状文面を作らねば…。

メモリカード類をそのままネットワークで共有できるのも便利です。 ただし、USB メモリは共有できないようです。

さて、次は期待のスキャナ機能です。 ちなみにこれまでは GT-5000WINS を使っていました。

まず、スキャン結果を PDF ファイルにできるのがよいです。 園からの印刷物をスキャンした場合、JPEG よりは PDF のビューアーの方が読み易いと思います。

ただし、PDF へのスキャン機能についてちょっと不満があります。 スキャン処理については、802.11b 接続のパソコンを使ってスキャンするより、EP-901A の操作でメモリーカードに取り込んだ方が何倍も速いです。 しかし、EP-901A 本体の操作では ADF を用いた複数枚のスキャン結果を複数の PDF に分割保存する方法が無いようです。 (ちなみに EPSON Scan では「プロフェッショナルモード」を選ぶと ADF を選択できるようになり、「保存形式」の「詳細設定」で「指定したページ数ごとに保存」=1とすれば、1枚ごとに別ファイルが作成されます)

ADF 付きなのですから、EP-901A 本体でも複数 PDF ファイルへ分割保存できるようにして欲しかったです。 JPEG ならば1枚=1ファイルとなりますが、どちらの保存形式を採るか悩ましいところです。

全体的に見るととても満足度が高いです。 Amazon より 28,200円で購入したのですが、既に値下がりしています。 カメラ用品やパソコンソフト、周辺機器あたりは Amazon の得意分野なんですかね。


参考記事


関連記事

Cygwin/X (X 端末) で Solaris のログイン画面が表示されなくなった件

Cygwin/X + Solaris という組み合わせを使って PC 上に Solaris のログイン画面を表示させて使うことがよくあるのですが、複数のネットワークインターフェイスを持つ Solaris サーバで X がうまく使えないことがありました。 そのときの解決方法の備忘録です。

具体的には、以下のような症状がありました。

Cygwin/X に Solaris のログイン画面を表示しようとすると、黒い X の画面が表示され、
ログイン画面起動待ちのカーソルが表示されるところまで行くがその先のログイン画面が表示されない。

ps コマンドで確認してみると、dtlogin から /usr/dt/config/Xsetup が呼ばれますが、この Xsetup の以下の行で処理が止まってしまって dtgreet が起動されるところまで行かないようです。

/usr/openwin/bin/xset fp+ "tcp/${FS_HOSTNAME}:7100"

実際に ps コマンドで確認すると ${FS_HOSTNAME} の部分は IP アドレスになっているのですが、このアドレスをよく見ると Cygwin/X を起動している PC から到達不能なアドレスになっています。 X サーバは PC 上で動作するのでこれはまずいですね。 Solaris サーバが複数のインターフェイスを持っているためこのようなことが起こってしまったのです。

/etc/hosts を修正して Xsetup 中で実行される、

/usr/bin/getent ipnodes "${Hostname}" | \
/usr/bin/head -1

あたりで返される IP アドレスが Cygwin/X を起動している PC から到達可能なアドレスとなるようにしました。 これで無事問題解決しました。

Sun SPARC サーバの RSC、ALOM 用ポートをシリアルコンソールとして使う

Sun の SPARC サーバには RSC や ALOM というシリアルポートがついていたりします。 どういうものかは、こちらの記事を見ていただくとして、ここではこれらをシリアルコンソールとして使う場合のポイントをまとめます。 Sun サーバにつなげるディスプレイがなかったときのための備忘録のようなものです。

まず、コンソール用デバイスとして、RSC/ALOM ポートを指定しなければなりません。 デフォルトだと、入力デバイスはキーボード (keyboard) 、出力デバイスはディスプレイ (screen) となっているようです。 システムコンソールを RSC/ALOM ポートにするためにこれらのデバイスの指定を rsc-console/ttya にします。

OK プロンプトを使ったコンソールデバイスの指定 (RSC の場合)
ok setenv input-device rsc-console
ok setenv output-device rsc-console
(ALOM の場合)
ok setenv input-device ttya
ok setenv output-device ttya

printenv で設定値を確認することもできます。

OK プロンプトを出すには、起動時に STOP+A を押さなければならないのですが、それが難しい (STOP キーがついていない!) 時は Solaris のコマンドを使って切り替えが可能です。

Solaris のコマンドによるコンソールデバイスの指定 (RSC の場合)
# eeprom input-device=rsc-console
# eeprom output-device=rsc-console
(ALOM の場合)
# eeprom input-device=ttya
# eeprom output-device=ttya

設定後はシステムをリブートしなければなりません。 RSC の場合、更に RSC シェルのコマンドで切り替えも可能で、

rsc> bootmode -u normal

と入力すると直後のリブート時のみコンソール出力を RSC ポートにすることができます。 ちなみにこの時 eeprom で確認すると rsc-console が入出力デバイスとして選択されていますが、次回起動時は元の設定に戻ってしまいます。

RSC/ALOM ポートをシステムコンソールとして指定した後は、RSC/ALOM コマンドシェルと、コンソールを切り替えて使わなければなりません。 RSC/ALOM コマンドシェルからコンソールに切り替えるには以下の RSC/ALOM コマンドを入力します。

console

RSC/ALOM のコマンドプロンプトに戻るには、デフォルトで以下のエスケープシーケンスを打ちます。

~. (RSC の場合)
#. (ALOM の場合)

「反応がない」と焦ったときにこのエスケープシーケンスを入力すると、RSC/ALOM のプロンプトに戻れたりすることがあります。 これは console コマンドを打ったけどシステムコンソールが切り替わっていなかったので出力が何もなかったというような時ですね。

壊れてしまった×2

その1
やってしまいました。正確には最近ヨチヨチ歩きを始めた娘にやられたのですが、

購入してからまだ使い込むに至っていない VAIO type L の液晶割れです。 娘に倒されたところに AC アダプター等があったのでしょう。 電源を入れないうちから黒いシミのようになっていたので覚悟しましたが、やはり割れていました。

相当の出費も覚悟したのですが、幸いなことに妻は「3年間保証サービス<ワイド>」に申し込んでいたのです。 この「3年間保証サービス<ワイド>」だと落下による破損など過失によるものも保証対応になるのです。 我が家では追加の保証を必ず付けるわけではなく、どちらかというと付けないことの方が多いのですが、Kiss Digital N のケースといいオプションの保証により助かっています。 別に付けたから扱いが雑になって壊れるというわけではないと思いますが。

VAIO の修理の場合、VAIO カスタマーリンク (サポートセンター) に電話をかけると指定の日時に宅配業者が取りに来てくれるので楽チンです。 時期にもよるのでしょうが、処理も速く1週間も経たないうちに修理されて帰ってきました。 無事「3年間保証サービス<ワイド>」により費用が発生せずに済みました。

その2
私は音楽プレーヤーとして第一世代の iPod shuffle (512MB) を使っていました。 諸般の事情で家電製品を購入する時は Sony 製品が第一候補となる我が家なのですが、この iPod shuffle は某社の販促 (貢献度の高かった代理店にいいものあげちゃう、みたいなヤツです) によりもらったものなので家庭内に摩擦を起こすことなく導入することができました。

その日 iTunes で iPod shuffle に曲を転送していたところ、なかなか終わらないので iTunes を強制終了しました。

すると次に iTunes を起動したときに iPod shuffle が認識できないので「復元」するようにと促されました。 そこで素直に復元の処理を始めました。

今度は復元の処理がなかなか終わらず、出社時間になってしまったので復元処理が途中のコンピュータをシャットダウンしました。

さてその日家に帰ってみると、何と iPod shuffle が全く認識されなくなってしまいました。 Windows レベルで「USB 大容量記憶装置デバイス」としても認識されないのです。 USB ポートに挿すとステータスランプは緑色に点灯します。 アップルのサポート Web よりiPod リセットユーティリティなるものをダウンロードして試しましたが、デバイスが認識されていないので使うことができません。

「仕方ない。これも修理か…」と思って修理費用がどの程度か調べてみると、新しい iPod が買えてしまうではないですか!

「だったら新しい iPod 買うよ」というわけで、我が家には妻の使わなくなった Walkman NW-A607 があったりもするのですが、既存の音楽ライブラリを理由に iPod の購入許可をもらい、iPod nano (4GB) を購入してしまいました。

何かのきっかけがあれば液晶つきの iPod に移行したいとは思っていたのですが、shuffle に比べて nano はかなり快適です。 容量が増えたり操作性が変わったりというのもありますが、何より転送が速くなったことが一番良かったです。 というか第一世代 shuffle の転送速度は遅すぎです。 以前より時間がかかるのは不思議に思っていましたが、単にハードウェアの性能だったわけですね… 転送速度は体感で倍以上 (多分数倍程度) 違うように感じます。

それと今回の故障の原因が操作にあったとすると、それで USB デバイスとしても全く認識されなくなってしまうつくりはいかがなものかという気がします。 既にハードウェア的におかしくなってきていて iTunes の処理が遅かったというのであれば仕方ないですが、実際どうだったかはわかりません。 もし、あの時シャットダウンしなければと思うと、それがきっかけで快適になったとは言え、自責の念にかられてしまいます。

我が家の Vista マシン 「VAIO type L (VGC-LJ91S)」

以前の記事で我が家に Vista マシンが来ると書きましたが、購入したのは Sony VAIO の VGC-LJ91S というモデルです。 以下のように購入の理由はそれなりにありました。

  • 妻の VAIO が古くて使い物にならなくなってきた
  • 子供も PC を使うことが増え、取り合いになることがしばしばとなった
  • HD ビデオをストレス無く扱いたい

逆に言うとそれなりの理由しかないわけで、あんまり深く悩むと購入できなくなるので、衝動買いの得意な妻を店に送り出したのでした。 我が家では (主に妻側の) 様々な事情から既製の PC は VAIO を選ぶことになります。 子供連れでは落ち着いて選ぶこともできないし、私が行くと他社製に目を奪われたりしそうなので妻が一人で買いに出かけたのでした。

さて、 VGC-LJ91S を某量販店で購入したのですが、結局 (恐らくソニーが送り出した) 販売員を通じて Sony Style の申し込みを店舗で行う形での購入でした。 量販店のポイントはつかず、その代わり 1,000円の割引がありました。 オーダーメードなので妻に決められないことは何度か電話で相談することになったのですが、だったら家でゆっくり考えて申し込んでも良かったかも、という感じです。 しかも在庫の関係で家に届くまでに 20日近くかかり衝動買いに近かったのに何だか今一つ盛り上がりません。

最初に盛り上がらなかったのがまずかったのか、2月の終わりに届いたのですが実はまだそれほど使われておりません。 まあ、皆それぞれに忙しかったということもありますが、私の場合は後で書くように自分で取り込んだ曲が SoundFlow に自動登録されなかったというのも理由の一つです。

とりあえず、気づいたことを書くと、

  • 付属のハードディスクは割高なような気がして最低容量のもので済ませたのですが、内蔵されているのは 2.5 インチの SATA の物 (富士通製 MHY2120BH) でした。 もともと 3.5 インチのものより割高であり、実は妥当なプライシングがされていたので、もう少し容量の大きいものを選択しても良かったと思いました。
  • デフォルトの設定では SonicStage で CD から曲を取り込んでも SoundFlow で曲名が表示されません。 これは SonicStage が著作権保護処理をする設定になっているためです。 キーボードをたたんだときに音楽再生用に起動されるのが SoundFlow なのでこの組み合わせは最も使われると思うのですが、これではハマる人が多いのではないでしょうか? (私だけ???)

音楽関連については他にもいくつかネタになりそうなことがあるので、おいおい記事にしていきたいと思います。

Visual C++ 2008 Express Edition をインストールしてみた

我が家にも今月末に Vista 搭載パソコンがやってくることになりました。 困ってしまうのは使っているアプリケーションソフトウェアのバージョンアップも余儀なくされることです。

そんなこんなで互換性情報を調べている時に Microsoft Visual C++ 2008 Express Edition を見つけました。 最近は無料の Visual Studio もあるのですね。 ちょっと感動してダウンロードしてしまいました。

これまで使っていた手持ちのソフトウェアは Visual C++ 6.0 です。 これは Vista に対応していません。 もっとも最近はめったに起動しないどころかインストールすらしていなかったという有様で、知識も VC++ 6.0 が現役だった頃のままで止まっています。というか既に失われた知識も一部あるような気がします。 なので、久しぶりに最新版の Express Edition を触って知識をリフレッシュしてみるかと思い立ったのでした。

インストールしてまず MFC を使ったアプリケーションを「新規作成」できないことに気づきます。 「あれ、MFC ってもう消えちゃったの?」

ちょっと調べてみるとWikipedia には Visual C++ 2008 に対応する MFC のバージョンが記載されていいます。 「別になくなったわけじゃないんだ。Express Edition だから Wizard 機能が省略されているのかも?」

そこで MFC を用いたサンプルプログラムをビルドしてみることにすると。

... fatal error C1083: include ファイルを開けません。'afxwin.h': No such file or directory

「げげ、afxwin.h が無いってどういうことよ!?」 ローカルドライブを探しても見つかりません…

更に調べると Express Edition には MFC が付属していないようです。 公式 FAQ に以下の通り記載されています。

31. Visual C++ 2008 Express Edition には MFC と ATL は含まれていますか。 
いいえ。Visual C++ 2008 Express Edition には MFC と ATL は含まれていません。
MFC と ATL は Visual Studio 2008 Standard Edition 以上に含まれています。

私は MFC どっぷりの人なので、これでは Express Edition は使えないですねぇ。 かといって有償の Edition を購入する必要性も感じないし…

なお、公開されている Windows Server 2003 Platform SDK に含まれる MFC ライブラリは古くて使えないそうです(SP1 の事例R2 の事例)。 また SDK for Windows Vista には MFC はついてきません。リリースノートの 5.5.4 に書かれています。

大掃除の季節だから: UNIX MAGAZINE Classic with DVD

私以外に周囲にも何人かいたし、ネットでもそんな話を見かけた気がするのですが、 UNIX MAGAZINE は買った後捨てられない雑誌でした。 単なるインストール How-To だけでなく普遍性を持った話も多く、いつか役に立ちそうな気がしてしまうのです。

UNIX をいじる時間が少なくなり、記事の大半をスルーしてしまうようになっても購入は続け、書庫に貯め続けていました。 UNIX USER はとっくに捨てても「ユニマガ」の大半は捨てないでいたわけです。特に古いものはスペースの確保が容易い実家で眠らせています。

そんなときに見かけたのが、この「UNIX MAGAZINE Classic with DVD」です。 収納スペースの確保にいつも悩まされているカミさんの了解は簡単に取り付けることができ、やや高価だがと思いつつも Amazon で買ってしまったわけです。

創刊号(1986年11月号)から月刊としての最終号 (2006年4月号) までが PDF 化されて 4枚の DVD に収められています。1冊が一つの PDF ファイルとなっています。 総インデックスのようなものはありませんが、文章はきちんとテキストデータになっています。

93年あたりから表紙に見覚えがありますねぇ…

それとこの製品は DVD と共に新しい記事の詰まった本が1冊入っています。目次には懐かしい執筆陣の名前が並んでいます。 以前の記事で述べた通り、私にとって sendmail は CF の知識で終わっていたので p.76 からの「CF と sendmail」がツボにはまりました。 「女子大生の放課後」の皆さんの近況も (小さなコラムですが) 懐かしく思いながら読みました。 また、「UNIX MAGAZINE DVD 探検」という DVD の記事を読む際に案内となるような記事も含まれています。 この記事と毎年 4月号の直近1年間総目次を使えば目的から記事を探すこともできるのではないかと思います。

まあ、改めて全ての過去記事を読み返すことはしませんが、我が家にとってこの本は空きスペースをもたらす大きな効果がありました。 気になった方はアスキーの詳細情報も覗いてみるとよいと良いでしょう。

sendmail 設定備忘録

引き続き年末を迎えての備忘録モードで、今回は sendmail 関連です。 私の知識は「sendmail.cf を作るには WIDE の CF を使って生成」というところで終わっているのですが、最近は CF など使わず m4 を使うのですね。

今回はテスト用にメールサーバを立ててクライアント端末から SMTP 接続を受け付け、自ドメイン以外は全て既定の他メールサーバへ配送する設定を行ったのですが、その手順についての備忘録です。

  • 設定を変更するには /etc/mail (システムによっては他のディレクトリかも) 内のファイルを編集後、同ディレクトリで make を走らせればオッケー。make により sendmail.cf ファイルや必要なデータベースファイルが生成される。
  • /etc/mail/access
    RELAY を受け付けるネットワークを記述するファイル。 例えば以下のようにクライアント端末の存在するネットワークを記述する。

    10.0    RELAY
    192.168 RELAY
    
  • /etc/mail/local-host-names
    自ドメインを記述するファイル。ここに記されたドメイン宛のメールを受け取る。

    example.com
    
  • /etc/mail/sendmail.mc
    以下の点を修正
    自ドメイン以外は mail.example.com にメールを配送するよう以下の行を追加。

    define ('SMART_HOST', 'mail.example.com')
    

    デフォルトの sendmail.mc に在った、

    DAEMON_OPTIONS(`Port=smtp,Addr=127.0.0.1, Name=MTA')dnl
    

    ではローカル (自ホスト) からの SMTP 接続しか受け付けないので、クライアント端末からの SMTP 接続も受けるように、

    DAEMON_OPTIONS(`Port=smtp, Name=MTA')dnl
    

    と変更した。

  • sendmail.mc では "dnl" からその行末まではコメントとして扱われる

実はだいぶ古いバージョンの sendmail-8.12.8 (on RedHat Linux) を使ってこれらのセットアップを行ったのですが、最近の 8.14.x でもこの辺は変わっていないと思います。