ライブ演奏をするときの足元

バンドで演奏するときは、他のメンバーから「ねえ、ねえ。何でこんないっぱいなのー?」と聞かれてしまう位、足元にいろんなものを並べています。 こんな感じ。

フットコントローラー

まあ、キーボード兼ギターなので多くなるのは仕方ないのです。 左から説明していきましょう。 オレンジコードの EXP-2 はボリュームコントロール、黄色いフットペダル PS-1 はサスティン (ダンパー) 用で、共にキーボードに使います。

続いてギターエフェクト (BOSS SE-70) 切り替え用の MIDI コントローラー FC-50 と、更にその上はエフェクトのバンクシフトアップ用のフットスイッチ FS-5U です。 バンクシフトアップとは No.1 → No.11 → No.21… のように 10ずつエフェクトの番号を上げていくことです。 大体1曲、2~4プログラムで済むのですが、操作を簡単にするため1曲1バンクとして、曲間に FS-5U を踏むようにしています。 FC-50 の右上の「UP」ボタンでも同じことができますが、ライブ中にしゃがみ込むのは格好悪いですよね。 ただし、練習では機材が多くなるので FS-5U は並べませんが。

一番右のフットコントローラ EV-5 は、 SE-70 のプログラムによってパラメータのアサインを変えますが、ほとんどはボリュームコントローラーとして使用しています。

ところで、ボリュームコントロールの仕方ですが、曲ごと、パートごとのボリュームの違いについてはコントローラーで操作するのではなく、エフェクト (シンセ) プログラムごとに適切なボリュームを予め設定しておきます。 フットコントローラーで行うボリュームコントロールはニュアンスをつけたり、バイオリン奏法、あるいはフェードイン/フェードアウトなどのための行います。 特にギター用コントローラーはボリュームでなく、ワウやらディレイの深さやらのコントロール用にアサインすることもあり、その場合は予めエフェクトプログラムごとに適切なボリュームを設定しておくことは必須になります。

もっとも現行のバンドレパートリーだとボリュームを積極的にコントロールしながら演奏する場面はほとんどなく、シンセ用コントローラーはフェードアウト用、ギター用コントローラーはシンセ演奏時のミュート (無音) 用に使うのが主目的になっていますね。

また、ギターのエフェクトの切替ですが、基本は別プログラムを作ってプログラムチェンジで切り替えています。 SE-70 の場合、切替時に音が明らかに途切れるのですが、4拍めとか、4拍の裏 (スローテンポな場合) とかでうまく踏めばさほど気にならないです。 どうしても途切れさせたくない場合は、フットコントローラーに変化させるパラメータをアサインしてペダルでコントロールします。 この方法ならば音を途切れさせることなく演奏できますが、全てのパラメータをコントロールできるわけではありませんし、全く別のサウンドにすることはできません。

ちなみにシンセの音色切替は手で操作しています。 切替のタイミングはギターと同じですね。

ギターとシンセの両方を演奏する曲もあるのですが、その場合、よく考えないとシンセ音色をサスティンしながら、ギターのボリュームをコントロールしたくなったりして、足が1本では足りなくなってしまうことがあります。(立って演奏すると2本同時には使えないのです!)

その場合はきちんと事前に手順を確認することが重要です。 考えても何とかならない場合は妥協するしかないですけれど、きちんと手順を考えれば結構何とかなるものです。

まあ機材はできるだけシンプルにしておくのが良いとは思うのですが、現状のメンバー構成、レパートリーではこの足元は仕方ないような気がしています。