Windows クライアントアクセスライセンス (CAL:「きゃる」) について、私も含めて古い知識の人が周りに多かったので書き記しておきます。
例えば、Windows 2003 Server の上に Oracle を載せてデータベースとしてのみ使用するときにも CAL は必要となります。 「Windows のファイル共有等を使ってないときはいいんじゃなかったっけ?」と思った方、その知識はもう古いです…
各種 Web ページに記載が見つかりますが、念のため Microsoft に問い合わせたところ、
IIS を使ってインターネット上に匿名ユーザ向け (=認証なし) のサイトを構築する以外は、CAL が必要になります
というわかりやすい答えが聞けました。 (Apache の場合にどうなるかまで確認してませんが、確認してもあまり実益はないでしょう。 いろいろ調べているうちに Apache ユーザ会とマイクロソフトのミーティングについての記事も見つけましたが、 Windows 2000 の頃の話なので今と事情が異なります)
以下の記事が参考になります。特に前者はいつ頃から自分の知識が古くなったかを確認できます。
また Microsoft からは以下の URL を紹介されました。
今回は Microsoft のカスタマーインフォメーションセンターに問い合わせたわけですが、一発でつながり、その一本の電話で疑問が解決したことに驚いたことも付け加えておきます。 説明はわかりやすかったです。
追記:Windows Server 2008 に関するアップデート (2008. 7. 22)
Windows Server 2008 では、インターネット経由匿名アクセスの他に CAL が不要となるケースとして以下が追加されています。
- Windows Web Server 2008 へのアクセス
- Windows Server 2008 エクスターナル コネクタ ライセンスをサーバーごとに取得している場合、サーバーソフトウェアにアクセスする「外部ユーザー」が別途 Windows Server CAL を取得する必要はありません。
- 管理するためのみに、サーバー ソフトウェアのインスタンスにアクセスする最大 2 台までのデバイスまたは最大 2 人までのユーザー
Windows 2008 版の 早わかりライセンスガイドも用意されています。
さらに追記: Windows Web Server について (2008. 10. 2)
Windows Web Server 2008 のライセンスについて解説された記事が @IT にありました。