バウンス撮影だけじゃまだまだ-外部ストロボを使いこなす

ちゃんとわかってなかったのですが、最近のボディ EOS 7D/60D/Kiss X5 はワイヤレスストロボ撮影のマスターになれるのです。更に最近のスピードライトは 580EX II ~ 270EX II (270EX は除く) までワイヤレススレーブ機能を持っています。 昔はボディがマスター機能を持っていなかったので、ワイヤレスストロボ撮影には 580EX II やスピードライトトランスミッターなるものをマスターに使わねばならずハードルが高かったのですが (私の知識はここで止まっていた)、今はお手軽にワイヤレスストロボ撮影ができちゃいますね。

手持ちの EOS 60Dスピードライト 430EX II でのストロボ撮影のスキルアップのために「楽しもう!ストロボ撮影」を購入したのですが、まず大きな発見は先の「うちのシステムでもワイヤレスできるじゃん!」ということでした。 この「楽しもう!ストロボ撮影」はストロボの話だけで一冊の本になっています。 私が書くとはキヤノン製品の話だけになってしまいますが、この本は各メーカーのストロボシステムを扱っています。

個人的に特に役に立ったと思うのは以下のあたり。

  • 調光補正と露出補正の関係: 人物は調光補正、背景は露出補正だそうです。なるほど。
  • ワイヤレスストロボ撮影: せっかくできる機材が揃っているのでやってみたいですね。
  • 発光量を小さくして被写体を止める: 発光量を小さくするという発想はなかった。

その他にも、TTL オートの仕組みから始まって、バウンスやディフューザーについてもいろいろ書いてあり、後方含む様々な向きにバウンスさせた作例が紹介されたりしています。 外部ストロボを買った人は一読してみると良いと思います。

ところで、EOS シリーズの Avモードでストロボを使って意図せずスローシャッターにしてしまった、という失敗をした人もそれなりにいるのではないかと思いますが、カスタム機能で「Avモード時のストロボ同調速度」という項目があるのでこれを調整すると良いです。

また、内蔵ストロボだとどんなに速くてもシャッタースピードが 1/250 (60D の場合) なので、日中に Avモードで絞りを開け過ぎてストロボを焚くと真っ白な写真になってしまうという別の失敗もあります。 これが外部ストロボだと「ハイスピードシンクロ」という機能のおかげで 1/250 よりも速いシャッタースピードを使うことができます。 そんなこんなで Pモードに比べるとやはり Avモードは慣れが必要ですが、「楽しもう!ストロボ撮影」を読むと、だったらマニュアルモードでいいんじゃね、という気がし始めています。 このあたりは私もまだまだ試行錯誤が必要です。