あちらこちらで同様の事例が見つかりますが、とうとう私の QY300 もフロッピーディスクドライブ (FDD) のベルトがイカれてしまいました。 「ウィーン」というモーターの音を出すのみで、ちっともフロッピーディスクを読んでくれません。
数か月前まで QY300 を使う機会はほとんど使っていなかったのですが、ヤマハ音楽教室に通う息子の練習の伴奏マシンとして最近用いるようになりました。 エレクトーンのソングを先生に XG 変換してもらってこれで鳴らすのです。 QY300 は XG でなくただの GM 音源ですが、それでも練習には十分です。
小学一年生にもなると一丁前に皆でいくつかのパートに分かれてエレクトーンのリズムトラックに合わせアンサンブル演奏をするようになります。 きちんと練習しないとボロボロになるのですが、練習の友としてはコンピュータよりも専用シーケンサーの方が操作は手軽です。 MP3 等オーディオファイルにしてしまうとテンポを変えられないですし。
練習しようにもせっかく変換してもらったソングデータが読めないのではどうしようもありません。 QY300 はシステムエクスクルーシブでソング転送させることもできないので、FDD が壊れるとどうしようもないのです。 というわけで QY300 を復活させるべく、ベルトの交換作業をすることにしました。 前ふりが長いですが、今回はその作業記録です。
ベルトはヤフオクで入手しました。
「DFWV75C0009」というパナソニックのパーツです。
平ベルト 180×0.4×2.2 とか 186×0.4×2.8 というのを入手しても良いそうですが、ヤフオクで安価に売ってくださる方がいたので探す手間をかけるよりはそちらを利用しました。
では、QY300 を分解していきます。
底面の 13本のネジと背面の 4本のネジを外します。
底面は最底面とフチとでネジのサイズが違うので混ざらないようにします。
そこまでネジを取ったら上面を外しますが、シールド用の銅(?)箔が粘着剤で上面とくっついていたのでそのあたりうまく取ります。
続いて基板を留めている 6本のネジを外します。
ここまで外せば電池交換もできます。
電池は CR2450 が使われていました。
更に FDD カバーを留めている 2本のネジを外します。
その後 FDD をカバーに留めている 4本のネジを外せば FDD が取り出せます。
巷の情報通り、FDD は松下 (当時) の EME213 です。
FDD ケーブルはコネクタでなく直接半田付けされていて、幅も汎用のものと異なるので、FDD 換装は厳しそうです (変換回路が必要なようです)。
まあ、次にベルト交換が必要になるまで QY300 を使い続けているかはわかりませんが。
ベルト交換には更に FDD の基板を外さなければなりません。
5本のネジを外し、スロット側の樹脂カバーを外せばやっとベルト交換ができます。
元のものは確かに弾力がなくなっていました。
元通りに組み立てると無事 FDD が復活しました。 我が家では ’80年代~’90年代初めの機材 (例1、例2) がまだまだ現役です。 どれもそれなりに愛着があって捨てられないのですが、いつまで持つことやら。