Cubase パラレルポート用ドングルと KORG USB キーの関係

先日惹かれていると書いていた KORG Legacy Collection – Digital Editionですが、やっぱり物欲に勝てず買ってしまいました。 この内容で 15,000円程度ですからね。

ところで、私は Cubase VST 5 (かなり昔のバージョンの Cubase) を使っているわけですが、これはパラレルポートにつけるドングルがついてきます。 で、最初はわかっていなかったのですが、この Cubase のコピープロテクト用モジュールも Legacy Collection と同じ Syncrosoft 社製のようです。 あまり気にせずに Legacy Collection をインストールしたら Cubase のライセンスが認識されなくなりました。 こちらの Steinberg の情報だと Syncrosoft 製 License Control Center は Version 5.0.2.4 が USB とパラレルの両方をサポートする最後のバージョンとのことです。 Legacy Collection はこれより新しいものを使っており、パラレルポートに接続したドングルが認識されなくなるようです。 結局以下の手順でインストールするとうまくいきました。

  1. Legacy Collection をインストールします。 現在出荷されているメディアは Version 1.2 ですが、最新版は Version 1.3.1 なので、インストール用 CD は用いずに、KORG USER NET からダウンロードした SETUP.EXE を実行してインストールします。
  2. コントロールパネルの「プログラムの追加と削除」を使って「Syncrosoft License Control」をアンインストールし、PC をリブートします。
  3. 先のページから辿れる License Control Center version 5.0.2.4 をダウンロードし、インストールします。 インストール時はパラレルポート用ドングルをつけておき、ライセンス表示の後の画面で「Install the drivers for the LPT protection Device」を選択します。
  4. License Control Center のインストール完了後は PC をリブートします。

ここまででパラレルも USB もライセンスが認識されるようになります。 もし、パラレル用ドングルが認識されなかったら、先のページにある通り、コマンドラインから "/o" オプションをつけてインストーラを起動してみるとうまくいくかも知れません。

ここでやめても良いのですが、私はさらに Cubase VST 5 のライセンスを USB キーに移してしまいました。 やりかたは簡単で License Control Center の「Wizards」メニューより「License Transfer」を選択し、Cubase のライセンスを選択するだけです。 注意すべき点は以下の通りです。

  • VST 5 の青のドングルならばオッケー。それ以前の赤いドングルは NG。
  • USB キーに一度移したらパラレル用ドングルに戻すことはできない。
  • ライセンスを移すときはインターネット接続が必要。

これでパラレルポートが不要になり、また最新の License Control Center を用いることができます。 USB キーが故障したときにどうやってサポートが受けるのかという問題がありますが、消えつつあるパラレルポートに縛られる必要がなくなったので、まだまだ Cubase VST 5 を使い続けることができそうです。