Windows が起動しなくなる時

今日は自作デスクトップパソコンのトラブルに見舞われて大変な一日になってしまいました。 まだ、全てが終わったわけではないのですが、経過をダラダラと書きます。

カミさんが「パソコンがおかしい」というので見ると「HAL.DLL が見つからない」というようなエラーで Windows が起動せず。 XP のインストール CD でブートし、回復コンソールを起動するも「dir C:\」でエラーが出て一つもファイル/ディレクトリが表示されずこの辺の記事を参考に「CHKDSK /R」や FIXMBR、FIXBOOT を試してもダメ。 ただ、ディスク自体は認識されているし、同じ物理ディスクのもう一個のパーティションは少なくともルートディレクトリが見れる。

これは重症だと思い、急遽昔のディスクをつなごうと思ってケースを開けてみると、何とチップセットのヒートシンクがはずれている!

マザーボードから金具止めがはずれているのだけれど、検索すると このマザーボード AX4SG-UL でヒートシンクが外れたという事例が複数見つかる。 ありがちなのか…

とりあえず、ヒートシンクは後回しにして、昔のディスクでブート、ファイナルデータの試用版でそれなりにトラブル中のディスクの内容が見れることを確認。

ここまでで、新しいディスクを買ってファイナルデータの性能に全てを委ねることを決める。 「ファイナルデータ 9.0 プラス特別復元版」のダウンロード版を購入し、ダウンロード実施。 買うまでわからないのだけれど、ダウンロードするファイルのサイズはインストール用ファイル約 10MB、ブート CD 用ファイル約 150MB。

ついでに HD Tune を実行してみると Read Error や Reallocated Sector Count がカウントアップされている。 考えてみると以前もたまに起動しなかったりで怪しげなところがあった。 そのときにちゃんと再割り当ての状態などを確認しておけばよかったのに。 起動してしばらく順調に使えてしまうと最悪の事態は考えなくなるのが人間の性か。

近くの量販店に行き、WD20EARS-00MVWB0 (2TB、9,980円+10%ポイント) と熱伝導両面テープを購入。 「テラデータ」って昔に比べると安っぽい名前になっちゃったよね。

どうせ OS を入れるならバージョンアップしておこうと考え、ちょっと悩んだ末 Windows 7 Home Premium も購入。 家に戻って故障ディスクをはずし、新しいディスクをつける。ここで、SATA ケーブルがもう一本必要なことに気付く。 もう一度買い出しに行く必要あり。

ヒートシンクの件は、良く見るとチップは小さいし、その周囲はチップコンデンサがあったりで熱伝導両面テープだけで固定できるか疑問。 結局半田付けして無事に金具でヒートシンクを止めることができた。 ついでにもう使わないであろう SCSI カード (Tekram DC-310U) をはずす。

新しいディスクに Windows 7 (32ビット版) をインストール開始。 インストールを始めると「プロダクトキーが有効ではありません」のエラー。おいおい。 「まさか偽物を掴まされた?」と半分ぐらい本気でそう思いながら調べると、アップグレード版で以前のバージョンの Windows が見つからないとこのエラーがでるとのこと

更に調べると結局アップグレード版でクリーンインストールするには2回インストールを繰りかえさなければならないことが判明。 プロダクトキー未入力でインストール後、「コントロールパネル」-「システム」-「プロダクトキーの変更」で入れようとしても「クリーンインストールには使用できません」となるし、1回めのインストールで XP のディスクを CD ドライブに入れてもダメ。 昔はインストールメディア入れればオッケーだったんだけど。

詳しい手順は以下の通り。

  1. 1回目のインストールでプロダクトキーの欄には何もいれずに「次へ」を押して進み、インストールを終える。
  2. 再度 DVD ブートで2回目のインストールを実行。
  3. 「新規インストール(カスタム)」を選びインストール場所選択画面で既存 Windows パーティションを「フォーマット」する選択。
  4. 2回目のインストール時はプロダクトキーをインストールする。

ファイナルデータをインストールした後、SATA ケーブルを買って来て、故障ディスクを接続し、余計なサービスが動かないようセーフモード起動でファイナルデータの実行開始、そして今に至るわけです。

ファイナルデータの操作はこんな感じです。

  • 「削除されたファイルの検索」は最後まで進まなそうなのでキャンセル。
  • それでもスキャンしたところまででディスクの内容が表示される。
  • 途中でキャンセルしたので、ディレクトリ閲覧中は時々ディスクのスキャン処理で反応がなくなる。
  • 見えるところで重要なところから復元を開始。

今のところ順調にファイルは復元されています。 ただ、全て復元するには時間が相当かかりそうです。 一晩では足りなそうな感じ。

ところで PC3200 (DDR400) のメモリについても調べていたらアマゾンが安いことがわかりました。 DDR2 や DDR3 に比べたら2倍ぐらいの価格ってことになっちゃうんだろうけど、量販店で買うよりずっと安いです。 カミさんはこのデスクトップ PC をメインに使っていたりするので、これをきっかけにメモリも増やすべきかちょっと悩んでみます。