Bトレインショーティーの買い方

Bトレインショーティーというブラインドパッケージで売っている電車のおもちゃがあります。おもちゃとはいってもディテールに凝っているし、台車を取り替えて N ゲージの車両として遊ぶこともできます。継続して人気はあるようで今度発売されるのは何と第11弾です。


ただ、単価は安いものの、編成を揃えようとすると24個入りの BOX を2箱買う「箱買い」が基本になってしまいます。「あんなものを箱買いなんかして…」と眉をひそめる人もいるかも知れませんが、これにはきちんと理由があるのです。


例えとしてわかりやすいパート1を例に取ります。(例えばパート10等は「シークレット」が入っていたり、1BOX で1編成になる場合もありますが、それだと話がややこしくなる。) この中から現在山手線を走っている「E231系 山手線」を4両1編成揃えたいと考えたとします。先頭車×2、中間車×2が必要ですが、これらはそれぞれパート1の 24種のうちの1つなので、24個入り BOX の中にはそれぞれ1両ずつしかありません。


2BOX 分の 48個からこの4両を引く確率は (4×3×2×1)/ (48×47×46×45)=1/194,580 です。
別の考え方として、24種全てが均等の確率で出るとすると、この4両編成を揃えるのに平均 66 個買う必要があります。


1個目は先頭車、中間車どちらでも良いので確率 2/24。
 →1両目が出るまでに平均12個買わねばなりません。
2個目も同様で確率 2/24。
 →2両目が出るまでに更に平均12個買わねばなりません。
3個目は、1個目と2個目が同じものか異なるものかで確率が 1/24 か 2/24 となる。1個目と2個目がが同じものになるか異なるものになるかはそれぞれ 1/2 ずつの確率。
 →3両目が出るまでに更に平均18個買わねばなりません。
4個目は最後の一個なので確率 1/24。
 →4両目が出るまでに更に平均24個買わねばなりません。


1BOX には24種が1個ずつ入っています。ですので2BOX (=48個) 買えば確実に「E231系 山手線」の4両編成を揃えることができるのです。しかも他の編成も一通り揃うことになり、不要なものは中古を扱う店やオークションで処分することができます。というわけでみんな「箱買い」をすることになるのです。これが一番効率良いのです。


でもこれじゃあ、マニアしか買わないんじゃないだろうか? 小さい子供にとってはきついよね。購買層は気のせいか親父さんが多いように感じる。


ちなみに私は「晒し売り」している店でしか買ったことがありません。
プレミア価格になっていますが「箱買い」より安いし、数はたくさん要らないので。