自宅で証明写真を撮影する

先日、某試験用に顔写真が必要となりました。 ふと考えてみると機材は揃っているので、やろうと思えば自宅撮影ができることに気づきました。 我が家の場合、妻の機械操作はあてにならないので、それまでは無意識に自宅撮影の可能性を無視していたのかも知れませんが、今度新しく買った EOS 60D はバリアングルモニターなのです。 これなら自分撮りでいけるような気がしました。

で、やってみると実際にうまく行き、妻も結果を見て感心していました。 自分の機材特有の話になってしまう部分もあるのですが、参考までに証明写真ができるまでの手順をまとめてみます。 私が作成した証明写真は 縦40mm×横30mm のものですが、もちろん他のサイズも同様の手順で作成できます。

使用したもの

手順

  1. 家の中で背景に使える壁を探します。 色はやはり白でしょう。 幅は 90cm (半間) 程度あると楽です。
  2. 椅子と三脚をセットします。 RS-60E3 のケーブル長は 60cm です。 手を伸ばしてこれがぎりぎり操作できる距離 (1m 超) に三脚をおいて撮影しました。 カメラとはできるだけ離れた方が綺麗に撮れます。 壁と自分は 40cm 程度でしたが、撮影結果で影は気になりませんでした。
  3. レンズは 18-55mm のズームを使用しました。 トリミングするのでとりあえず上半身が写ればオッケーです。 参考までに私の場合は、撮った画像の Exif データで見ると焦点距離は 38mm になっていました。
  4. レンズの位置が顔の高さと同じになるよう三脚の高さを調整します。
  5. 顔認識するライブビュー撮影モード (顔優先ライブモード) にします。 バリアングルモニターを自分の方に向けて見えるようします。 また、ドライブモードは 10秒のタイマー撮影にします。
  6. ストロボは天井にバウンスさせます。 (追記: 首の下が暗くならないように膝の上に白い紙等を置くと良いです) 私は外部ストロボを持っていたのでこのようにしましたが、バウンスできない内臓ストロボを使うぐらいならば蛍光灯の光や (時間の制約がありますが) 太陽光を使った方が良いと思います。
  7. 顔の角度、肩の高さ、襟の位置、眼鏡の傾きなどをモニターでチェックします。 とは言ってもモニターは離れると細かく見れないので、鏡もあった方が良いかも知れません。 (私は面倒だったのでそこまでしませんでしたが)
  8. 撮影します。 タイマー撮影ではレリーズボタンを押したタイミングでピント合わせが行われているので、そこから前後に動かないように注意します。 私は 10秒タイマー撮影でしたが、好みで他のドライブモードを使うというのもアリな気がします。
  9. 撮影した画像を Photoshop Elements で読み込み「切り抜きツール」で 40x30mm に切り抜きます。 これ以降解像度は 300pixel/inch を使用しました。
  10. 1枚 1画像ではもったいないので、更に新規作成で L版サイズの新規画像を用意し、そこへ先程切り抜いた画像を複数貼り付けます。 L版であれば 40x30mm の画像を 6つ入れることができます。
  11. 用紙はもちろん写真印刷用を使用します。 プリンタの画質、用紙を適切に選択し、フチなし印刷で「はみ出し量」を最小にして印刷します。 はみ出し量を最小にすればほぼ 40x30mm のプリント出力となります。
  12. 後はプリントをカットするだけです。

自宅で撮影するメリットは、安く仕上がるというだけでなく、納得できるまで何度も撮りなおせるという点にもあります。 私は自分撮りでしたが、家族に撮影者として信頼できる人がいれば、姿のチェックとレリーズを任せるだけでもかなり楽になります。