Photoshop Elements の選択ツールを極めよう

Photoshop でフォトレタッチを行うには選択ツールを上手に使えるようになることが不可欠です。 選択ツールの紹介ということでは ADOBE TV に以下の 2つの動画があります。

英語が苦にならない方はこの動画を見るだけで十分なのですが、日本語のメモとして以下に選択ツールの使い方をまとめてみます。 英語が苦手な方も実際の操作については動画を参考にしてください。 動作は Photoshop Elements 9 で確認していますが、Photoshop Elements 10 でも大きな変更はないはずです。

まずは自動選択ツール

「自動選択ツール」はその名の通り自動選択を行うためのツールです。 許容値 (Talerance) を大きくすればより広いカラーレンジを選ぶことができます。 また、隣接 (Contiguous) をチェックすると連続した範囲のみ選択され、アンチェックすると画像全体で同じ色を持つエリアが飛び地であったとしても選択されます。

Shift キーで追加選択ができるので、「隣接」を有効にした状態で必要に応じて追加選択というやり方が良いでしょう。 選択範囲の一部削除は Alt (Mac は Option) キーを使います。 いずれの場合もマウス操作の前からキーを押さえておきます。

基本的なところ

Shift キーでの追加選択と Alt (Option) キーでの選択範囲削除は他のツールでも使えます。 ちなみに全選択解除は Ctrl+D (Mac は Command+D) ですが、新たな選択範囲をつくり始めれば良いのであまり使わないです。

選択したくない領域を描画する方が簡単な場合は「選択領域を反転」(Shift+Ctrl+I) というテクニックが使えます。 最終的に非選択とする領域を選んでから最後に反転するのです。

それと Zキーを押しながらドラッグでズームツールを使うことができるので、これも覚えておくと便利でしょう。

クイック選択ツール/選択ブラシツール

次に紹介するのは「クイック選択ツール」です。 ブラシを使って選択領域を描くのですが、選択領域の境界を自動調整してくれるので、正確に境界をなぞる必要はありません。 Alt+右ボタンドラッグ (Mac は Ctrl+Option+ドラッグ) でブラシのサイズ変更することができます。

「クイック選択ツール」と似たものとして「選択ブラシツール」があります。 違いは自動的に選択範囲を決めることはないという点で、ブラシで書いた通りに選択されます。

長方形選択ツール/楕円選択ツール

これらは長方形や楕円を描いてその図形の領域を選択するツールです。 シンプルなツールなので説明するまでも無いように思えますが、Shift キーで選択領域追加、Alt (Option) キーで選択領域削除が可能なので、これだけでも複雑な領域を選択することができます。

また、正方形や正円の領域選択を行う時も Shift キーを使います。 正方形の領域を追加選択するときは、クリック前に Shift キーを押さえ、マウスボタンを押下後一旦 Shift キーを上げて押さえ直しドラッグします。

なげなわツール/マグネット選択ツール/多角形選択ツール

名前を聞いて一番わかりやすい多角形選択ツールですが、ご想像の通り多角形を描画して選択するツールです。 クリックすると頂点が増えていきますが、Del キーで直前の頂点をキャンセルすることができます。 最後はダブルクリックするか最初の点でクリックするかで選択完了です。

多角形でなくフリーハンドで領域選択を行うのがなげなわツールです。 ドラッグして境界線を描きます。 マウスボタンを放せば領域が確定します。

最後に紹介するマグネット選択ツールはなげなわツール同様マウスカーソルの動きで領域選択を行うのですが、画像のコントラストから自動的に境界線を適切な位置に設定してくれるツールです。 使い方としては最初の点をクリックした後は、マウスボタンを押さずにカーソルを動かすだけで境界線が描画されていきます。 必要に応じてクリックしてポイントを追加します。 多角形選択ツール同様、Del キーでポイントを削除することができますし、ダブルクリックや最初のポイントクリックで選択領域を確定することができます。

まとめ

というわけで一通り選択ツールを紹介しました。 画像によって使い分けできるようになると良いですね。

選択ではなく範囲を抽出する機能ではありますが、この他に「マジック抽出」という機能もあります。 選択したい領域に赤い点、選択したくない領域に青い点を描くと抽出範囲を自動的に計算してくれます。 簡単なので、試してみると良いと思います。 メニューから「イメージ」「マジック抽出」と選ぶことで使用できます。